フェンディ「ハンド・イン・ハンド」展が表参道で、伝統工芸技術を駆使した「バゲット」バッグなど一堂に
を再解釈するプロジェクト「ハンド・イン・ハンド」をスタート。各地に古くから受け継がれてきた職人の工芸技術を用い、「バゲット」を無二のバッグへと昇華してきた。
「ハンド・イン・ハンド」展では、イタリア各地の伝統工芸技術を用いた「バゲット」バッグを一堂に集めて展示。たとえば、イタリア北西部・リグーリア州のカンポ・リーグレでは、中世以来の伝統である細金細工「フィリグリー」の銀細工が今なお受け継がれている。同地の工房「エッフェエール」は、渦巻き状のフィリグリーをシルバーのレースで縁取ることで、繊細な「バゲット」を作りだしている。
また、エミリア・ロマーニャ州のアコメナ・スパジオ・モザイコは、5〜6世紀のビザンチン帝国で育まれたモザイクタイル細工の伝統を受け継ぐもの。ガラスなどの小さな破片を組み合わせて壁や天井に精緻なパターンを描きだすこの技術を反映し、ラヴェンナの街を象徴する星のモザイクを「バゲット」に表現した。
そのほか、ロンバルディア州・ヴァレーゼが誇る現代屈指のレザークラフト技術を応用し、エメラルドグリーンのクロコダイルレザーで構築的なデザインに仕上げたバッグや、プーリア州・ナルドの町の繊細なレース細工を施したバッグ、カンパニア州・ソレントのベネディクト会修道院で発見された複雑な嵌細工を反映したものなど、イタリア各地の精緻な手仕事から生まれた「バゲット」