2023年7月3日 09:00
映画『月』原作・辺見庸×監督・石井裕也×宮沢りえ、実際の事件モチーフの小説を実写映画化
⽣い茂る森に囲まれた重度障害者施設を取り巻く、様々な立場の登場人物を各キャストがどのように演じているのか、期待が高まる。
堂島洋子…宮沢りえ
“書けなくなった”元有名作家。深い森の奥にある重度障害者施設で新たに働くことに。施設で目にした暴力と虐待の現実に、次第に疲弊していく。
昌平…オダギリジョー
洋子の夫。洋子のことを「師匠」と呼び、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。
さとくん…磯村勇⽃
洋子の施設職員の同僚として働く、絵の好きな青年。
陽子…二階堂ふみ
洋子の施設職員の同僚で、作家を目指している。
映画『月』あらすじ
深い森の奥にある重度障害者施設で新しく働くことになった堂島洋子は、夫の昌平とふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚には陽子や、さとくんらがいた。そして、洋子は自分と生年月日が一緒の入所者、“きーちゃん”と出会う。光の届かない部屋で、ベッドに横たわったまま動かない“きーちゃん”のことを、洋子はどこか他人に思えず親身になっていく。しかし、洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにする。そんな理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくんだ。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。