M・ナイト・シャマラン監督の映画『スプリット』多重人格者を演じたジェームス・マカヴォイにインタビュー
メインストリームとしてハリウッドで成功した作品でも、どこか変なところがあって。またそれがストーリーだけではなく、そのスタイル自体も驚きに満ちているので見る人が引き込まれていきます。
ヘドウィグ、パトリシアなどケヴィンの中にいる多くの人格はもちろん、登場人物の多くはそれぞれいろんな悩みを抱えています。マカヴォイさん自身が共感する悩みはありますか?
生きていく中で、悪いことが起こった時の状況については共感する部分が多いですね。私たち人間は、どうして悪い状況に影響され、定義づけられ、下に引きずり落ちてしまうのか?もしくはそこから力を得てさらに強くなれるのか?そのどちらになるのか、という局面があると思っていて、映画の中ではそういったテーマが登場します。
時には悪い状況に陥ることがあると思います。マカヴォイさんご自身は自分で壁にぶつかったりした時、どうやって現状を打破していますか?
自分は肉体を使うタイプでして、運動など体を動かすことで上手くいくことがあります。でも、それは問題を解決することにはならないんですよね。
鎮痛剤を打つことと一緒で、悩み自体は無くならないけれど、症状は緩和することができる。