M・ナイト・シャマラン監督の映画『スプリット』多重人格者を演じたジェームス・マカヴォイにインタビュー
消すことができる、と言うのでしょうか。
例えば歯を食いしばってグッとそれが過ぎるまで我慢する、待つということもありますし、もしそれが自分の失敗なら、気持ちを再調整、整理して自身の価値観や目標みたいなものを考え直すこともあります。
映画『スプリット』で観客に注目してほしいところは?
主要のキャラクターたちそれぞれが苦しんでいるところは、注目して欲しいところですね。私自身が演じるキャラクターはもちろん、他の登場人物も孤独であったり、苦しんでいる。同情できるところも多くあり、観客のみなさんには感情移入して頂けると思います。
こうしてみると、映画『スプリット』は、サイコホラーとしての怖さと、多くの人が共感するテーマが合わさっていますね。マカヴォイさんが考えるこの作品の怖いところは?
怖い要素は極端な行動でしょうね。私たちが住んでいるこの社会は法律、法令があり、警察がいる。
誰もがきちんと税金も納めていて…ちゃんと生きているのですけれど、私たちは極端な行動に出る人を認めることができない。だからこそ作品で描かれている強烈な行動は、観客のみなさんに恐怖を感じさせるでしょう。
映画『スプリット』はジェームスさんにとってどんな作品ですか?
自分自身をストレッチできる素晴らしい機会を与えられた作品。