映画『ビジランテ』監督入江悠、大森南朋・鈴木浩介・桐谷健太主演で地方都市に生きる男の人生を描く
作品に呼んでいただけるなら、身体を使って何かを表現できれば…という気持ちではあるので、余計なことを作っていかないでいくのが作戦です。
ちょっと訳ありの長男・一郎ですが、どんな人物だと捉えていましたか。
一郎のバックグラウンドや空白の時間については描かれていないのですが、借金して、見知らぬ女性を地元に連れて帰ってきて、薬物中毒で。ここまで揃ったらだいたい人物像は想像つきます(笑)。
撮影現場で「こんなことがあったんでしょうかね」と、軽く監督と話したことはありましたが、改めて一郎の過去について話し合う機会はありませんでした。それでも地元に帰ってくることがどれだけ無様であるかを無自覚ではない、きっとそういう人物だろうなと一郎を見ていました。
逆に、一郎のいいところはどんなところだと思いましたか?
人としての心は持っているんだなと思います。「土地を渡したくない」という彼なりの道理があって。
作品で描かれていないので、なぜ土地にこだわるのか、その思いは何だろうなというのはあるのですが(笑)。
兄弟に対しても想いがあるびで喧嘩もするのでしょうし、殴るという行為でコミュニケーションをとっているというか。