主演・西島秀俊、共演に斎藤工、宮沢氷魚、玉城ティナ、宮川大輔、大森南朋、三浦友和などの豪華俳優陣が集結した、大森立嗣監督オリジナル作品『グッバイ・クルエル・ワールド』が今秋公開となる。その完成を受け4月26日、都内で行われたマスコミ向け舞台挨拶に大森監督が登壇、メインキャストがビデオレターでメッセージを寄せた。本作は監督・大森立嗣、脚本・高田亮がオリジナルで描く豪華俳優陣によるエキサイティングでポップな銃撃戦クライム・エンタテインメント。西島、斎藤、玉城、宮川、三浦が演じるのは、全員互いに素性を明かさない強盗組織の一員だ。彼らは、ラブホテルで秘密裏に行われていたヤクザ組織の資金洗浄現場を狙い、大金強奪の大仕事に成功。それぞれの生活に戻るメンバーだったが、ヤクザ組織に追われる日々が待っていた。さらに宮沢氷魚演じるラブホテル従業員、大森南朋演じる刑事たちを巻き込み、大波乱の物語が幕を開ける。舞台挨拶では、元ヤクザで今は家族との平穏な暮らしを望む安西幹也を演じる西島が「大森監督作品での俳優部の皆さんが生き生きとしている様子を見て興味があった」と以前からオファーを待ち望んでいた様子。本作については「若手からベテランまで、それぞれの世代の俳優による群像劇だったので楽しみでした」と充実した表情だった。政治家や上流層へ反旗を翻し、裏仕事を仕切る浜田を演じる三浦も「ヤクザものでも任侠ものでもないが、それらを上回るくらいのバイオレンス。今まで見たことのないような映画になりました」とアピール。ラブホテルの従業員で事件に大きく巻き込まれていく矢野を演じる宮沢は「これまで演じたことのないようなタイプのキャラクターでしたが、作品の内容的にも自分が出たいと思える挑戦的な作品でした」と話す。ヤミ金業者からの借金の取り立てに追い詰められている美流を演じる玉城も「今の時代に合っているストーリー。セリフに自分の心が持っていかれそうになったのは初めて」と役柄に共鳴。彼氏として美流を全力で擁護する武藤役の宮川大輔は「共演者の方々の名前を見たときに光栄すぎて『すげー!』となりました」と抜擢を喜んでいた。『日日是好日』や『MOTHER マザー』、『星の子』などの深い人間ドラマを手掛けてきた大森監督は「これまでとは違う群像劇をやってみようかという流れで企画が進んだ。アクションだったり、アメ車だったり、ピストルだったり、自分がカッコいいと思ってきたものが詰まったバイオレンス作品が撮りたいと思った」と自身初のクライムサスペンスに着手した経緯を語る。脚本は「昔からの知り合いで戦友」という『さよなら渓谷』以来約9年ぶりに手を組む高田亮に託したのだった。初タッグとなる西島について大森監督は「西島さんはバイオレンス映画に出たいと仰っていたし、自分で作品やキャラクターに線引きをしている感じがない。撮影では自分を超えていこうという気配すら感じた」と絶賛。その西島を筆頭に斎藤、宮沢、玉城、宮川、大森、三浦ら世代の違うバラエティに富んだ豪華キャスティングの狙いを「それぞれの年代でカッコいい人が見たいと思った。それぞれのキャラクターには居場所がなく、そんな人たちがいがみ合っている。ある種、現代の縮図を抜き出したような映画にしたかった」と明かした。オリジナルストーリーであり、元ヤクザ、ハングレ、ダーティーな警官など登場人物のキャラや背景も多岐に渡っている。この壮大なストーリーに大森監督は「調子に乗って色々な俳優に出てもらって……疲れた(笑)」と漏らした場面では思わず会場に笑いも。インパクトあるタイトルについては「残酷な世界にサヨナラという、内容とは逆説的な意味もある。言葉の響きも好き。色々と案を出したりして、オリジナル作品ですからタイトルをつけるのも醍醐味」と喜色満面。最後は「難しく考えず、俳優たちの姿や音楽、物語を含めて素直に楽しんでほしい」とコメントして舞台挨拶を締めた。『グッバイ・クルエル・ワールド』今秋公開
2022年04月26日4月21日に東京・本多劇場にて初日を迎える、赤堀雅秋プロデュース『ケダモノ』。上演に先駆けて、初日前会見、公開ゲネプロが行われた。前回公演から約2年半ぶりとなる本公演には、門脇麦がヒロインとして初参加。そして赤堀作品に多数出演経験のある荒川良々、赤堀自身が座付き作家を務める「劇団姦し」のあめくみちこ、そして清水優、新井郁という映像・舞台で幅広く活躍するバイプレイヤーが揃った。初日前会見には、大森、門脇、荒川、あめく、赤堀、田中が登壇。作品について、作・演出、そして猟師を演じる赤堀は「物語としてはコロナ禍の田舎町の日常を描いた話」と説明。「このコロナ禍の2年間の鬱積した空気感を描ければなという作品にしたつもりです」と話す。物語の中心となるリサイクルショップを経営し、ある依頼から日常が変わっていく手島を演じる大森。ユニットとして3作品目となる本作、これまで積み重ねてきた創作のだいご味について、「しばらく赤堀君としか舞台をやっていませんので、習慣化しつつある」と表現。「毎回、赤堀君自身が自分を追い詰めて作品を書き上げている姿を目の当たりにしているので、そこから絞り出してきた、赤堀君の中の怖さが、毎回増している気がして。楽しくも緊張感をもってやらせていただいています(大森)」。大森演じる手島とつるむ、怪しげな自称・映画プロデューサーのマルセル小林を演じる田中は「マルセルさんと呼ばれているけどその説明がない、いい加減なおじさんの役」と笑う。また作品について、「毎回血を流しながら絞り出してセリフを書いてくる姿に感動して。毎回素晴らしい作品ですが、今回は本当に新しい一面を見られる、自信をもってお届けできる作品になりました(田中)」と自信を見せた。キャバクラで働き、ある望みをもつマイカを演じる門脇。学生時代に赤堀の舞台を見たときから共演をしたかったという。「脚本があがってくる度に、胸が揺さぶられ、一言演出される言葉だけでも、自分の感性的にすべてにおいて違和感がない。もちろん大森さん、田中さんと舞台でこれだけご一緒するのははじめてで、なんて贅沢なのだろうという時間を過ごしていました」と稽古期間を振り返った。今作は、大阪、北海道でも上演。大森は「今日やっと初日をむかえることができました。下北沢でしばらくやって、どんどん芝居が変わっていくと思います。どんどん変わっていく生々しい芝居を楽しんでいただきたいです。大阪と、北海道の方にも行かせてもらいますので、各地行くのをみんな楽しみにしておりますので、ぜひお待ちしております」と意気込んだ。公演は4月21日(木)から5月8日(日)まで、東京・本多劇場にて。その後、5月14日(土)から15日(日)に北海道・かでるホール、5月20日(金)から5月22日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。チケットは発売中。
2022年04月25日俳優の田中哲司、大森南朋が21日、東京・本多劇場で行われた舞台『ケダモノ』の公開ゲネプロに参加した。田中、大森、赤堀雅秋の演劇ユニットによる3作目の新作公演。そのほか、門脇麦、荒川良々、あめくみちこが出演し、きょう21日~5月8日まで同所、14日~15日まで北海道・かでるホール、20日~22日まで大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。開幕直前の取材に応じた田中は、初日を迎えた心境を問われると「沖縄の言葉で言うと、ちむどんどんですよ。きょうから頑張って突っ走っていこうと思っています」と、妻・仲間由紀恵が出演中のNHK連続テレビ小説 『ちむどんどん』をちゃっかりアピール。同ドラマで仲間と夫婦を演じる大森も「ありがとうございます」と笑顔を浮かべた。そんな大森も「初日はそこはかとない緊張感がある中で、これからゲネプロもやるんで、楽しめればいいと思います」と意気込みながら「もしかしたら映画化も?いや、ちょっと先走りすぎちゃった、冗談です(笑)。映画化の話もあったり…、なかったりしてますが、よろしくお願いします」と冗談めかしていた。
2022年04月21日赤堀雅秋さんといえば、世の中の光の当たらない場所で生きる人々の、痛々しく情けなくも滑稽な姿を描いた作品で知られる劇作家で演出家。今や多くの俳優が出演を熱望するその人と、田中哲司さん、大森南朋さんたちの演劇ユニットによる新作舞台『ケダモノ』が上演される。田中哲司:なんか当たり前のように3作目がきましたね。大森南朋:2回目が終わったときの勢いで次が決まったようなものですね。田中:「またこのメンツでさぁ…」って次あるのが当たり前みたいに話したけど、考えてみると、このメンツでやれるってすごく幸せでありがたいことだよね。大森:稽古も本番もそれなりに大変…だけど、なんかほっとします。田中:でも1回目は楽しいばっかりだったのが、2回目は赤堀くんの厳しさが出て、「あれ?ちょっと大変かも?」ってなった(笑)。大森:そうですね。僕らから引き出そう引き出そうとしてくる。田中:感情を爆発させる場面とか、稽古段階から本番並みに要求されるから。本当に惨めなところを晒け出させられるというか。少しでも閉じていると、こじ開けられるという。大森:今回は楽しくできたらいいですね。田中:赤堀くんの作品って一貫してだらしないダメな人ばかり出てくるんだけど、今回も輪をかけてダメ人間の集合体。大森:これまでの2作より暴力的な感じですね。田中:登場人物にかわいげがない。まだ先が読めないけど、相当テンションの高いぶつかり合いになりそうな気がする。大森くんの役の人物紹介の最後に「クズ」って書いてあって、それがちょっと面白かった。大森:赤堀くんに普段そう思われているんじゃないかと心配になりました。今回少しダラシない役で、稽古終わって家に帰ってどんな顔していいのかわからないです(笑)。田中:僕は赤堀くんの台本はやりやすいんだよね。セリフがスッと入ってくるし、しゃべりやすいし。大森:僕は、このユニットでやってると、毎回キャッキャしちゃいます。とくに哲さんとの芝居はそう。田中:たまに笑いをこらえるのに必死になる。大森:仲のいい人との芝居は笑っちゃうんですよ。平静を装ってても、ふたりとも目の奥が笑ってたり。田中:でも、それくらい信頼してるってことで。普段板の上に立つときは緊張感を保っているけれど、大森くんとだと何が起きても何とかしてくれるから大丈夫って安心感がある。大森:それは僕もです。もちろんちゃんとやることはやるけれど、万が一何かミスしたとしても、どっちが何を間違えたのかわかんないくらいのニュアンスになりますし。田中:そこへの恐れは一切ないね。逆にミスも、どう挽回するかのチャンスくらいに思えるというか。前回俺、名前間違えたよね?大森:ありました!こともあろうに自分の名前を間違えるっていう…。笑いをこらえてスンとしてる哲さんを前に誰か笑うかなと思いきや、みんなスンとしてるもんだから、それを見てた僕が笑いそうになりました。田中:今回の共演者もすごそうだね。大森:(門脇)麦ちゃんとか、独特の雰囲気を持っていて、どこか底知れない感じがしてる。田中:今も素晴らしいけれど、伸びしろがどこまでもありそうで。大森:あめく(みちこ)さんはやっぱり手練だし。田中:(荒川)良々とも共演は久々だから楽しみ。何より結局、赤堀くんの作品が好きなんだよ。観るのもやるのも。たぶん僕は、たまたま東京に出て今こうして役者をやってるけど、田舎にいたら完全にそっち側の人間だった気がする。だから惹かれるのかなって思う。大森:赤堀くんの作品は、演劇ではあるんですけれど、表面的ではない人間のえぐった部分をちゃんと描いていると思うんです。じつは誰でも持っている狂気とか凶暴性とか、その先の絶望とか優しさとか、そういうものを生々しく見せつけるというか、見せてくれる気がします。田中:今回の僕らの目標は、どれだけクズになれるかだね(笑)。『ケダモノ』4月21日(木)~5月8日(日)下北沢・本多劇場作・演出/赤堀雅秋出演/大森南朋、門脇麦、荒川良々、あめくみちこ、清水優、新井郁、赤堀雅秋、田中哲司全席指定7800円ほかcontact@pragmax.co.jp札幌、大阪公演あり。たなか・てつし(一枚目写真左)1966年2月18日生まれ、三重県出身。出演映画『とんび』が公開中。『シン・ウルトラマン』は5月13日公開予定。9月には舞台『住所まちがい ‐Three on the seesaw‐』への出演も控える。おおもり・なお(一枚目写真右)1972年2月19日生まれ、東京都出身。出演映画『グッバイ・クルエル・ワールド』は今秋公開予定。また現在放送中の連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)にも出演。※『anan』2022年4月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・TAKAHASHI(stereogn/大森さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年04月17日主演・西島秀俊、共演に斎藤工、宮沢氷魚、玉城ティナ、宮川大輔、大森南朋、三浦友和などの豪華俳優陣が集結した大森立嗣監督オリジナル作品『グッバイ・クルエル・ワールド』からティザービジュアルが解禁された。西島さん、斎藤さん、玉城さん、宮川さん、三浦さんが演じるのは、全員互いに素性を明かさない強盗組織の一員。彼らは、ラブホテルで秘密裏に行われていたヤクザ組織の資金洗浄現場を狙い、大金強奪の大仕事に成功。それぞれの生活に戻るメンバーだったが、ヤクザ組織に追われる日々が始まる。宮沢さん演じるラブホテル従業員、大森さん演じる刑事たちを巻き込み、大波乱の物語が幕を開ける。世の中とチューニングの合わない登場人物たち、ソウルシンガー・Bobby Womackの胸躍るソウル&ファンクなリズムなど、監督・大森立嗣と脚本・高田亮がオリジナルで描くエキサイティングでポップなクライム・エンターテインメントとなっている。ティザービジュアルは、目出し帽の覆面をモチーフとしたビビッドで印象的なデザイン。見開きのチラシの中面では、目出し帽をかぶった4人が銃を構える写真が一面に大きく使用されている。目出し帽の奥の目から豪華俳優陣たちの圧倒的な存在感が放たれる1枚で、劇中でも印象的なシーン。さらに、本作の一部シーンも解禁。銃口を突きつけられる西島さん、銃を構える宮沢さんと玉城さん。燃え盛るガソリンスタンド。現金の山などのスチールが使用されている。大森監督自身が新たな挑戦とコメントする壮絶な銃撃戦アクションや音楽が加わり、これまでの作品とは一味違うエキサイティングでポップな作品であることが伺え、さらに、キャラクター写真が散りばめられたもう1つのビジュアルには、「裏切り者は、誰だ」のコピーが踊っている。『グッバイ・クルエル・ワールド』は今秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グッバイ・クルエル・ワールド 2022年秋、全国にて公開予定(C)2022『グッバイ・クルエル・ワールド』製作委員会
2022年04月04日パペットを用いたアニメーション作家として活躍する村田朋泰の個展『Small Landscape』が、4月9日(土)よりGALLERY MoMo Ryogokuにて開催される。2000年、東京藝術大学の卒業制作作品『睡蓮の人』が、2002 年の第5 回文化庁メディア芸術祭にてアニメーション部門最優秀賞を受賞。同年、Mr.Children「HERO」のプロモーションビデオを手がけたことにより、一躍注目を集めた村田。2006年には目黒区美術館で、2008年には平塚市美術館で個展を開催し、現在はNHK子供向け番組プチプチアニメ「森のレシオ」を制作するなど、幅広い層から支持されるアニメーション作家として活躍している。同展では、2011年の東日本大震災と福島の原発事故を契機に、生と死に関する記憶の旅をテーマにした、シリーズ4 1/2作目となる映像作品の制作様子を「祈りのリハーサル」として公開する。このシリーズは、日本列島の起源及びアイデンティティを探る、叙事詩的映像作品を5つの物語で構成。第1作目となる『翁舞 / 木ノ花ノ咲クヤ森』は福島の原発事故を、第2作目の『天地』は活断層でできた日本列島をテーマにし、第3作目となる『松が枝を結び』は震災をテーマにしている。シリーズ4 1/2作目は、古事記の一節カグツチ神話をベースに、縄文時代を背景として制作中。今まで1/7スケールで制作していたパペットやセットを、1960年代にミニチュア制作で用いられていた1/50スケールに変更。今までと違うスケールで撮影することで、神話が持つ抽象的な感覚を忠実に描けるのではないかと考え、「ミニチュアのミニチュア」での撮影を試みる。また、ギャラリーに定点カメラを設置し、村田の最新作の撮影の様子をギャラリーだけでなく、YouTubeでも生配信。普段、見ることのできない制作の裏側や、制作のプロセスを覗き見ることができる。村田朋泰『Small Landscape』【開催概要】村田朋泰『Small Landscape』会期:2022年4月7日(土)~5月9日(土)会場:GALLERY MoMo Ryogoku時間:11 : 00~19 : 00休廊日:日月祝ギャラリーHP:
2022年03月31日約6年前に誕生し、第1弾『同じ夢』、第2弾『神の子』を上演してきた、田中哲司、大森南朋、赤堀雅秋の演劇ユニット。『ケダモノ』と題する約2年半ぶりとなる第3弾には、門脇麦と荒川良々が参加する。独自のユーモアを交えながら人間の奥底を描き出す赤堀作品の魅力がさらに濃く刻まれそうな本作で、それぞれの俳優たちも、テレビでは観ることができない魅力を爆発させそうだ。一緒にゼロから真摯にものが作れる幸せな場──田中哲司さん、大森南朋さん、赤堀雅秋さんの演劇ユニットの上演が第3弾を迎えました。お三方の今の思いを聞かせてください。赤堀とても幸せです。今、脚本の執筆が遅れていて、各所にご迷惑をかけているので、そんな牧歌的なことを言っている場合ではないのですが(笑)。でも、一緒にゼロから真摯にものが作れる、そういう幸せな環境があることは、やはりとてもありがたいです。『ケダモノ』メインビジュアル田中僕にとっても赤堀作品に参加するのは楽しみでしかないんです。同じ舞台でも、原作があったり難解な作品もあるなかで赤堀くんの本はスッとその世界に馴染める。だからすごく楽しくて、それが3回も続けられるというのは嬉しい限りです。大森3回もやれるっていうのがまずありがたいです。ただ、自分の中ではなんとなく、すでに習慣化してきている感じはありまして。2回目の公演後、次もあるだろうなと体がもう待っていたので。まだどうなるかわからないことが多いですが、来たものに集中してやっていければなと思っています。──そして、第3弾にゲストとして出演される門脇麦さんと荒川良々さん。どんなお気持ちでいらっしゃいますか。門脇赤堀さんとはいつかご一緒したいと思っていたんです。でも、これはどなたとご一緒するときにも言えることだと思うのですが、どのタイミングで何をやるかというのは運命というか巡り合わせだと思っていて。そういう意味では、第1弾と第2弾を拝見したときから、皆さんのやりたいことができる空間なんだろうなと感じていたので、このユニットに参加できるのは、すごく素敵なタイミングでお声がけいただけたなと思っています。荒川僕は、「ようやくきたか」という思いですね(笑)。というのも、赤堀さんとは前から付き合いもありましたし、1回目も2回目も知っている人が出ていましたから、「あれ?なんで俺は呼ばれないんだ。いつ呼んでくれるんだ」と思っていたんです。佇まいに、内側から漏れてくる雰囲気がある役者陣──赤堀さんにお聞きしますが、今回、門脇さんと荒川さんにお声がけされた理由は?赤堀まずおふたりとも、単純に魅力的な役者さんだなと思っていて。門脇さんも、語弊があるかもしれませんが、演技がどうこうではなく、もう佇まいに、内側から漏れてくる雰囲気がある。あと、顔が好きなんです。なんか面白い顔をしているなと思って、以前からご一緒できたらと思っていたので、今回念願が叶いました。そして、荒川くんはもう長い付き合いで。言わずもがなで面白いですし、いてくれたら本当に助かるなという存在です。──田中さん、大森さん、門脇さん、荒川さんにも、お互いの印象や、共演するにあたって楽しみなところをお話いただければ。田中まず大森くんは、いてくれるだけで安心して芝居ができるんです。大森それは僕も同じです。哲司さんと、こうやって舞台を定期的にやらせていただいて、本当に楽しいですし、頼もしいなと改めて感じています。プライベートでも頼りにさせてもらっています。田中こちらこそです。あと、麦ちゃんは、映像で何度か一緒になってますがまだ底が見えないような気がしているので、どんな顔を見せてくれるのかなと、絡めるのがすごく楽しみです。大森僕は麦ちゃんとは初めて共演させてもらうんですけど、若いのに先輩たちをあまり許してくれなさそうな感じが出ていて(笑)、そこがいいなと思っています。荒川僕は門脇さんとはチラシ撮影で初めてお会いしたんですけど、映像や舞台の作品をいろいろ観ているので、楽しみしかないです。田中良々とは、『ワニを素手でつかまえる方法』(2004年)以来?荒川そうですね。20年ぶりくらい。田中コロナ禍以前は普段から一緒に飲んだりしていたので、そんなに久しぶりだったとは思えないんだけど、久々にできるのが楽しみです。大森僕は荒川くんとは、岩松了さんの『恋する妊婦』(2008年)以来。あのとき毎日ネギで頭を引っ叩いていた仲なので(笑)、久々に一緒にやれるのが楽しみです。門脇私はそれこそ哲司さんとは映像でちょこっと共演させていただいていますが、皆さん初めてで。普段はわりと同世代と作品をやることが多いので、今回どんなふうになるのか、怖くもあり楽しみでもありという感じなんです。皆さんがどんなふうにお芝居を作っていかれるのか、日々勉強したいと思っています。コロナ禍、閉鎖的な小さな田舎町で起こる人間模様──このメンバーで、赤堀さんは今回、どんなことを描いていこうとされているのでしょうか。赤堀まだ確定ではないですけど、大森南朋さんがリサイクルショップの店長、荒川良々さんがその店員、田中哲司さんが映画プロデューサーで、その男連中が通うキャバクラで働いているのが門脇さん、そして僕は害獣を駆除する猟師を演じる予定で、山に囲まれた閉鎖的な小さな田舎町で起こる人間模様を描きます。で、自分としてはできれば普遍的な話を書きたいと常々思っているので、これまでは、例えば震災であるとか、そのときに起こったことは描かないできたんですけど、今回は、コロナ禍ということを大前提に、しょうもない人間たちを描けたらなと思っています。──演じる皆さんは、赤堀作品にどんな魅力を感じておられますか。田中これだけダメな人たちが出てくるのは、赤堀くんの作品しかないと思うんです。下手したら、全員クズ(笑)。しかも、悪い人でも実はいいところがあったという役は多いですけど、そういう“いい人要素”が全くない。そういう人を思う存分、全身全霊でやれるっていうのは、ストレス発散になるというか。だから、明るい気持ちで稽古場にいけるんです。大森僕もたぶん哲司さんと同じようなことを感じていると思うんです。ドラマとかではいい人を演じたりもしますけど、僕の中にもやっぱりそのヤバい匂いはないものではないと思うので。それを毎回赤堀くんのところで吐き出している感じがあるんです。ただ、観客として赤堀くんの舞台を観に行っても、その狂気を孕んだ凶暴的な空気を引きずりながらも、それがイヤな感じではないんです。それはなぜなのか、自分で演じてみてもよくわからないんですけど。結局、嘘がないからなのかなと思ったりしていて。そこが魅力なのかもしれないです。門脇私は完全に観客のひとりとしての感想になりますが。誰でも、見たくない感情や忘れたいことっていっぱいあると思うんですけど、そういうものが詰まっていて、一つひとつ丁寧に描かれているので。凶暴性というものもありますけど、いつもやさしい舞台だなと思って観ていました。荒川僕個人としてはまず、自分と笑いのツボが似ているので面白いというのがあります。それと、例えば医者だから偉いとかではなくて、みんな一緒の人間だというふうに、いつもいろいろな人間が一緒に生きている。そこがいいなと思っています。赤堀そういう意味では、哲司さんの言うそのダメな人を(笑)、リアリティを持って体現してくれそうな方を、いつもキャスティングさせてもらっている気がします。哲司さん、南朋ちゃんはもちろんのこと、門脇さんも荒川くんも、佇まいがすごく生々しいというか。生々しい雰囲気を持っている人が、魅力を感じる俳優さんだったりしますね。今の世の中の「虚無」を描き、一筋でも希望が見出せたら──赤堀さんがチラシに書かれたイントロダクションには、「電車の中で無闇に刃物を振り回し……」など、昨今起こった事件が並んでいます。書かれた思いを赤堀さんに、そこから感じることを皆さんにお聞きできれば。赤堀本当は、「はじめ人間ギャートルズ」(1974〜75年放送のテレビアニメ)のエンディングテーマ曲の「やつらの足音のバラード」の歌詞をそのまま載せたかったんですが、費用の問題であきらめたんです(笑)。でも、あの歌にある「何もない」っていう、今の世の中の人間の虚無というか、諦念と言ったらいいのか、そういうものを描けたらなと思っていて。『ケダモノ』チラシ裏面とくにこのコロナや戦争で、言語化できないものが内側に溜まって塊みたいになっていると思うので、その象徴として事件を羅列してみたんですけど。そういうものを描きながら、一筋でも希望が見出せたらいいなと思っています。田中まさにこのイントロダクションが赤堀くんの世界を表しているというか。これを読んだだけで世界が広がりますよね。赤堀でも、これを読んで来ない人もいっぱいいると思うので(笑)。田中線引きになるという(笑)。でも僕、「はじめ人間ギャートルズ」が大好きなんです。マンガを全部持っていて、今も時々読んでいるんですよ。大森そんな一面があったとは(笑)。田中(門脇に)全然知らないでしょ?麦ちゃんが生まれる前のマンガだから。門脇はい、全く知らないです。田中今度貸すね。って、「ギャートルズ」の話で盛り上がってしまいそうですけど(笑)。『ケダモノ』という題名で、ついに一線を越えてきたなという感じがするので。これまで以上に期待しています。取材・文:大内弓子撮影:近藤誠司大森南朋ヘアメイク:TAKAHASHI (stereogn)/門脇麦 スタイリスト:宮本茉莉(STAN-S)・ヘアメイク:秋鹿裕子(W)衣裳:AOIWANAKA
2022年03月31日『ドライブ・マイ・カー』も話題の西島秀俊が主演、共演に斎藤工、宮沢氷魚、玉城ティナ、宮川大輔、大森南朋、三浦友和ら豪華俳優陣が出演する映画『グッバイ・クルエル・ワールド』が今秋公開となることが決定した。西島さん、斎藤さん、玉城さん、宮川さん、三浦さんらが演じるのは、全員互いに素性を明かさない強盗組織の一員。彼らは、ラブホテルで秘密裏に行われていたヤクザ組織の資金洗浄現場を狙い、大金強奪の大仕事に成功、それぞれの生活に戻るが、ヤクザ組織に追われる日々が訪れる。宮沢さん演じるラブホテル従業員、大森さん演じる刑事らを巻き込み、大波乱の物語が幕を開ける。世の中とチューニングの合わない登場人物たち、ソウルシンガー「Bobby Womack」らの胸躍るソウル&ファンクなリズムなど、監督・大森立嗣、脚本・高田亮がオリジナル脚本で描く豪華俳優陣によるエキサイティングでポップなクライム・エンターテインメントが誕生した。今年、主演映画『ドライブ・マイ・カー』が米アカデミー賞4部門ノミネート、全米映画批評家協会においてアジアの俳優では初となる主演男優賞を受賞するなど、世界が注目する西島さんは、本作について「『グッバイ・クルエル・ワールド』は様々な世代の群像劇です。最悪な状況から抜け出そうとそれぞれが死力を尽くし、最後の賭けに出ます。この無慈悲な世界から逃れる事が出来るのか。どうぞ御期待ください」と新たな境地に手応えを込めてコメント。大森監督は、「かっこいい音楽が流れ、そして色気のある俳優たちが観たい。一映画ファンに戻ったように、スタイルジャムの甲斐(真樹)プロデューサーと企画を始めました。さて、でき上がった映画は家族愛、純愛、犯罪、友情が入り乱れ、フォード・サンダーバードで強盗し、ソウルミュージックが鳴り響く激アツ作品です。公開はもう少し先ですが、皆さま、楽しみにお待ちください!」と自信を見せている。映画は昨年5月から6月にかけて撮影された。キャストコメント全文西島秀俊この度、映画『グッバイ・クルエル・ワールド』に出演させて頂きました。大森組に参加出来た事、嬉しく思います。『グッバイ・クルエル・ワールド』は様々な世代の群像劇です。最悪な状況から抜け出そうとそれぞれが死力を尽くし、最後の賭けに出ます。この無慈悲な世界から逃れる事が出来るのか。どうぞ御期待ください。斎藤工『Goodbye Cruel World』に参加させて頂き、何かが摩耗して行く感覚と、何かが滾る感覚が同時に訪れていました。満ち足りた喪失と言いますか、不思議で至福な狂える時間でした。この時代、この作品が必要な方が必ずいると思われます。かく言う私はその一人でした。宮沢氷魚2020年のTAMA映画祭にて大森立嗣監督と初めてお会いしたのが全ての始まりでした。大森監督と素晴らしい共演者、スタッフさんの力を借りて、今まで誰にも見せたことない自分を表現できたと思います。制限された日々に終わりが見えない毎日が続いていますが、この作品を通して希望を持っていただけたら嬉しいです。改めて、自らの生き方を見つめ直す作品になっていると思います。ぜひ劇場でお楽しみ下さい。玉城ティナ美流として世界に居る時、とても苦しかったです。自分の居場所を見つけるのに必死で、追いかけてくるものからどうやって逃げ切るか。一息つく間もなく、生き延びないといけない。何を信じたらいいのかわからない美流の幼さと、切実さ、諦め、でも諦めたくない。世の中の矛盾。なんだか全部悔しくて、叫び出してしまいたかったです。でも、大森監督の前で脚本を声に出して読んだ時から、演じたいなと思っていました。知らない、と言い切れない彼女の生きる世界。監督、キャストの皆さんにとても助けられました。宜しくお願いします。宮川大輔キャストの皆さんがとにかく豪華で...!僕は車を運転するシーンが多かったのですが、乗せてる人は凄い方たちばかりだし、用意してもらったアメ車はブレーキが全然効かないしで、いろいろな意味で緊張して大変でした。また現場では工くん、ティナちゃんと一緒に演じる機会が多くありましたが、監督が感情を重視してくださる方で、3人のやり取りも毎回ちょっとずつ変化があり、毎回新鮮な気持ちで演じることができました。終始楽しい現場で、この役を演じることができて大変光栄です。大森南朋映画「Goodbye Cruel World」大森組に出演した大森です。大森組には何度か出演しております。大森、その度に感じます。大森監督は大森にだけヤケに馴れ馴れしい口調で演出をしてくれます。大森、ありがたいです。三浦友和Cruelは粗野な、荒々しい、残酷な、冷酷な、非常な、悲惨な、痛ましいなどの意味があるらしい。まさにこの意味のどこかに当てはまる人間ばかりがこれでもかと登場する物語。CruelWorld狂えるワールドこいつら狂った人間ばかりだと傍観していると次第に、あ、こいつ自分だと気付いてしまう瞬間が訪れる。それは一見、市井の人の中にいるかもしれない。映画『グッバイ・クルエル・ワールド』は今秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グッバイ・クルエル・ワールド 2022年秋、全国にて公開予定(C)2022『グッバイ・クルエル・ワールド』製作委員会
2022年02月28日田中哲司、大森南朋、赤堀雅秋の演劇ユニットの新作公演『ケダモノ』が4月21日(木)より、東京・本多劇場を皮切りに札幌・大阪で上演されることが決定した。この演劇ユニットは田中が、「誰と何をやったら面白いか」という発想からスタートし、かねてから親交を深めてきた大森、赤堀とともにしがらみにとらわれず、俳優たちが真摯に物作りをできる場所を求めて一致団結。キャスティングも俳優同志で声を掛け合い、2016年2月に光石研主演、麻生久美子など豪華な顔合わせで、舞台『同じ夢』の上演が実現した。その後も熱量は衰えず、2019年には、長澤まさみ、でんでん、江口のりこ、石橋静河を迎えて、第二回『神の子』が上演された。3度目となる今回は、2011年のデビュー以来、2015年『愛の渦』で第88回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞を受賞、2018年には第42回エランドール賞新人賞や2019年『止められるか、俺たちを』で第61回ブルーリボン賞主演女優賞を獲得するなど確かな演技力を武器に、近年では、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』や、Netflix『浅草キッド』では演じる浅草フランス座の踊り子・千春が大きな話題を呼んだ、女優・門脇麦がユニットぬ初参加する。そして、赤堀作品にも多数出演している大人計画の荒川良々、赤堀自身が座付き作家をつとめる「劇団姦し」のあめくみちこ、さらに清水優、新井郁と、映画やドラマ、舞台で幅広く活躍するバイプレイヤーが勢揃いの豪華キャスト、満を持して本多劇場にて赤堀の最新作を上演する。なお、東京公演のチケット販売は、3月1日(火)にスタートする。赤堀雅秋 コメント大森南朋さんと田中哲司さん。お二人は友人であると同時に、自分の作品を非常に厳しい視線でジャッジしてくれるコワくも有難い存在だと思っています。そんなお二人に加え、内容も定まらない段階から、意気に感じて参加してくださる役者の皆さんと一緒に物作りができるこのユニットは、今の自分にとってはホームというべき場所。回を重ね、三度目を迎えられることには感謝しかありません。作品を一つ終えるたび、いつも「次の、違う段階へ行かねば」と感じます。年齢と経験を重ね、それなりの技量はあるというささやかな自負。そんなものに安住することなく、チャレンジし続けるための衝動、その象徴がタイトルの『ケダモノ』という言葉かも知れません。人間も所詮は動物、そんなありきたりだが根源的な視点で物語を紡ぎたいと思っています。すべての予定調和をぶち壊したいという乱暴な気分でもあります。大森南朋 コメント2021年末に、マネージャーからLINEで送られて来た「ケダモノ」の四文字が始まりで、今ある全てです(笑)。赤堀さんに会い、探りを入れたところ「南朋ちゃん、ワルモノかも……」などというつぶやきが。これまでの作品ではダメなりにイイ人役だったので、新作ではそれが覆るかも知れません。もしや自分がケダモノなのか? 赤堀さんは何かをブチ壊そうとしているのか?? 何が出て来ようと、赤堀作品への信頼は自分にとって絶対的なもの。たっぷりエネルギーが必要な芝居づくりになりそうですが、追い詰まるほどにソリッドに研ぎ澄まされていく赤堀作品の時間を、今回もしっかり味わい尽くそうと思っています。門脇麦 コメント下北沢の小劇場で『その夜の侍』など、赤堀さんの劇団作品をいくつも観ていました。人間の、目を覆いたくなるような残酷な部分を敢えて剥き出しで描くことは、絶望しているからではなく、むしろ人間を諦めないからこその創作なのではと感じ、いつかご一緒できたらな、とずっと思っていました。その夢が叶った今回。今はタイトルだけですが、赤堀さんが今の私の何を見て、どんな役と物語を書いて下さるのか期待しかありません。私が経験したことのない演劇、創作のディープ・ゾーン=謎の森で迷うことまでも楽しみたいと思っています。荒川良々 コメントコロナ禍の初期。公演がバタバタなくなって時間を持て余している頃、赤堀さんと週4で会っていました。稽古で頭に血が上ったり、怒り過ぎて心臓が痛くなった赤堀さんは、僕をクールダウンにつき合わせます。出会いが俳優同士としての共演だったから、今の、気楽に話せる関係がある。作・演出家として、あの濁った眼でダメ出しなんかされたら僕だって怖いです。今は、赤堀さんの頭には既に全部あるらしい(笑)『ケダモノ』の全貌が、早く知れたらいいなと思っています。あめくみちこ コメント赤堀さんに直接ご連絡をいただいた今回。詳細を伺う前に「死んでもやります!」と答え、笑われたのは私です……。人間の弱さや醜さなど、他人には見せたくない部分を突きつけながら、その泥沼の中に一粒の光、希望を見出させてくれるのが赤堀作品の魅力。だから2010年、那須佐代子さんと、かんのひとみさんの3人で立ち上げたユニット「姦し」の作・演出も、赤堀さんにお願いしたんです。8年半ぶりの赤堀作品。追い詰められながらも、その作品世界を全身全霊で演じたいと思います。清水優 コメント舞台経験もほぼない頃、フルオーディション企画『東京』(08年)と、姦しの『夕立』(10年)で赤堀さんの作・演出を体験し、こてんぱんにやられました。稽古が始まれば強烈な緊張感に追い詰められ、挑戦し続けなければならない日々にドップリつかりますので、実はタイトルだけで想像を膨らませている今が、一番楽しいのかも(笑)。どんな時も絶対に手を抜かない先輩ぞろいのこの座組。そこに自分が居られることを感謝しつつ、『ケダモノ』の始まりに備えなければと腹を括るこの頃です。新井郁 コメントまだ何者でもなかった学生時代。関西から遊びに来た下北沢で、初めて観た演劇が赤堀さんの作品でした。終演後「息苦しい想いをしているのは自分だけじゃない。こんな私にも居場所がある」と感じて。以来、いつか赤堀作品に出たいと想い、口にし続けた願いが今回叶いました! ケダモノ……誰が? もしかして全員? 内容は想像もできませんが、芝居に前のめりな大先輩方が揃う場に、私が居られるだけでもスゴイこと。ここでの体験全てから学び、盗み、新しい自分に出会えたらと願っています。田中哲司 コメント赤堀作品を演じることは、自分にとってガソリン補給のようなものです。数年に一回は彼の書いたヒリヒリする台詞を身体にたっぷりと吸収して、吐き出さないと俳優としての自分が枯渇してしまう気がするんです。「そんなこと書かなくてもいいじゃない……」というほど、人が隠しておきたいようなグロテスクな心情までをも描く。胸をえぐるような赤堀作品を演じることは僕にとって大きな喜びです。今はまだタイトルしかない清々しい状況で(笑)、誰がどんなケダモノになるかもわかりません。でも、いつにも増して振り切った感があるので、少しずつ見えてくるであろう世界を楽しみに待っています。赤堀雅秋プロデュース『ケダモノ』2022年4月21日(木)~5月8日(日)東京都 本多劇場2022年5月14日(土)・15日(日)北海道 かでるホール2022年5月20日(金)~22日(日)大阪府 サンケイホールブリーゼ作・演出:赤堀雅秋出演:大森南朋、門脇麦、荒川良々、あめくみちこ、清水優、新井郁、赤堀雅秋、田中哲司チケット一般発売日:3月1日(火)チケット取扱:ぴあ:
2022年02月07日映画『そして、バトンは渡された』より、誕生日を祝うシーンの現場レポートがメイキング&オフショット写真とともに到着した。4回苗字が変わった優子(永野芽郁)と義理の父・森宮さん(田中圭)、自由奔放な梨花(石原さとみ)と義理の娘。繋がりのなかった2つの家族の物語が、交差していく本作。今回到着したのは、水戸さん(大森南朋)と結婚し、みぃたん(稲垣来泉)のママになった梨花が、みぃたんの誕生日を盛大に祝うシーンの撮影を写したもの。本作の2つの家族の物語には、キャラクターを掘り下げて創り上げた4つの家が登場するが、この現場は一段と華やかで賑やか。以前は生活感溢れ、地味だった水戸家は、梨花がやって来たことでみぃたんの部屋をカラフルで可愛いインテリアでコーディネイトし、壁紙から小さな雑貨までお洒落な部屋に変わる。そして、その部屋のカラフルさ以上に、梨花の服とヘアメイクも華やかだ。オーガンジー素材の花柄ワンピースに真っ赤な口紅は、みぃたんの友達も「かっこいいね」と眩しがるほど。みぃたん役の稲垣さんは、カメラが回っていないときでも石原さんのことを「ママ!」と呼ぶほど仲がよく、待ち時間にはベッドの上でごろごろしたり、現場には“母娘”の楽しそうな笑い声が響いていたそう。また。クランクインの前の顔合わせでは、2人きりになる時間が用意されていたそうで、石原さんは「“何をすればいいんだろう”とハラハラしたのですが、くるみちゃんが“さとみさん缶バッジ作りましょう”って言ってくれて、一緒に缶バッジ作りをしました。お互いの顔を書きあってプレゼントしあったり、縄跳びしたりフラフープしたりボール投げ合いっこしたり、実際に一緒に身体を動かして、コミュニケーションを取って、ハグして、一時間くらいですけどすごく楽しくて」とふり返り、「その時に撮った2ショットをその日から携帯の待ち受け画面にしたら見事に気持ちが徐々に高まっていきました」とも語っている。梨花というキャラクターは、いくつもの個性を演技に滲ませなければならない難しい役柄だが、現場で披露された石原さんの演技に、監督の前田哲も絶賛だったという。前田組初参加となった石原さんは「監督は演出でも微妙なニュアンスを細かく指示してくださいました。監督の中での梨花の幅、深さ、高さがあるんだろうと思いますが、そこをちゃんと整えてくださったのがありがたかったです。私は結構指示されるのが好きなタイプでどんな感情のシーンでもいくらでもやりたいので、監督が諦めずに何度も何度も指導してくださったのは凄く嬉しかったですし、信頼できました」と話すように、現場ではセリフの言い方、演技プランなどを積極的に提案し、監督と模索しながら芝居を決めていく姿も印象的だったそうだ。『そして、バトンは渡された』は10月29日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:そして、バトンは渡された 2021年10月29日より全国にて公開©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会
2021年10月01日クリアケースなどの商品パッケージ製造50年の老舗・株式会社栄朋(所在地:東京都板橋区、代表取締役:鈴木 弘人)は、これからのクリアパッケージ、そして環境との付き合い方を全面に出し、環境負荷をおさえるクリアパッケージ作りを提案するWEBサイトを全面リニューアルいたしました。ホームページ: 白浜とクリアパッケージプラスチックごみは今、世界中で注目されており、焼却による大気汚染、流出による海洋汚染だけでなく、生態系にも大きな影響を与えています。例えば、海に流出するプラスチックごみの量は世界中で年間約800万トン、2050年には海洋中の魚の量を超えるとの試算が出されています。■2010年よりいち早く再生プラスチックを採用プラスチックの環境への配慮が叫ばれる昨今ですが、当社は2010年より再生プラスチックを70%含むAPETを主原料として使用しております。いち早く環境にも向き合い続けた栄朋だからこそ以下の取り組みを実施しております。生産時のリサイクル■栄朋の環境への取り組みは以下の通りです。・従来の材料の厚みの見直し・製造時のリサイクル・高品質な再生材料・SDGsの実現・プラスチックスマートへの参加■従来の材料の厚みの見直し現在使用しているプラスチック材料の置き換えでCO2削減10%を達成。クリアパッケージの老舗である栄朋として、まずは現在の商品のプラスチック使用について考えました。従来のパッケージの厚みの平均が0.3mm。そこで弊社は厚みを薄くする材料を使用することで、材料を削減=CO2を削減に。美しくスマートにCO2を削減いたします。■製造時のリサイクル製造時に発生した廃材は100%分別の後リサイクルへ回しております。■高品質な再生材料環境に配慮した材料としてPET素材、PP素材それぞれに高品質な再生材料を使用しております。PET素材には『高品質を保ちながら、環境にも配慮した素材を使用』・十分な品質を保ちながら、環境と価格にも配慮した提案を行っております。PP素材には『国内最高水準の透明度と耐寒グレードを誇るタイロン社製の素材を利用』・PP素材についてはその透明度により見栄えよく、魅力を引き立てるタイロン社製を採用。・タイロン社製素材は寒さに強い耐寒グレード。低温帯でも割れなどが生じにくく、幅広い製品に利用いただいています。・再生プラスチック50%PPシートを使用しております。・再生材を使用することでCO2排出量25%を削減いたします。新たなPP素材(出光ユニテック)・再生可能な植物由来の資源を原料としたバイオマスプラスチックを添加した高透明PPシートです。(バイオマス添加量10%)・石油由来のプラスチック原料を使用したプラスチックシートよりも環境負荷を低減する事が可能となります。・CO2排出量6.1%削減。・バイオマス10%以上でバイオマスマーク取得・表示可能となります。・添加するバイオマスプラスチックの特性を生かし、耐寒衝撃性に優れています。■SDGsの実現・プラスチックスマートへの参加株式会社栄朋ではSDGsの実現に取り組んでいます。・11 住み続けられるまちづくりを・12 つくる責任 つかう責任・13 気候変動に具体的な対策を・14 海の豊かさを守ろう・15 陸の豊かさを守ろう・17 パートナーシップで目標を達成しようこれまで環境に優しい素材や、製造時のリサイクルの徹底、働きがいのある職場環境に取り組んで参りました。これらの取り組みは、SDGsの達成にもつながるものと考えています。地域社会への貢献として、ルートインBCリーグを応援しています。SDGsを意識することは、「事業を通じた社会課題の解決」を実践する第一歩といえます。社員一人ひとりがSDGsを理解し、まずは「意識をして身近な所から実践をする事で、世界を取り巻く課題へとつながっていく事」と実感することが大切です。栄朋を選ぶだけで環境にやさしくなる。お客様と環境への負担は最小限に。美しくスマートにCO2を削減いたします。■株式会社栄朋 会社概要代表者 : 代表取締役 鈴木 弘人所在地 : 本社・工場 〒173-0037 東京都板橋区小茂根3丁目4番13号TEL : 03-3958-8043(代)FAX : 03-3958-5787事業内容: クリアケース等のパッケージの製造販売URL : ホームページ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月28日大森南朋来年放送されるNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』に大森南朋が出演する。「沖縄県のサトウキビ農家に生まれたヒロインが、東京で沖縄料理店を出すために奮闘し、成長していく物語。ヒロインは黒島結菜さんが務め、大森さんは彼女の父親役を演じます」(スポーツ紙記者)大森といえば、昨年7月に放送されたドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)で演じた“かわいいおじさん”が話題になった。■多数のオファーを断って「家事が苦手な多部未華子さん演じるキャリアウーマンと、料理や洗濯、掃除をパーフェクトにこなすスーパー家政夫役の大森さんのかけ合いが人気に。平均視聴率は15・1%を記録し、TBSの火曜ドラマ枠では’16年の『逃げるは恥だが役に立つ』に次ぐ歴代2位を記録しました」(同・スポーツ紙記者)大森にとって“当たり作”となったこのドラマのおかげで、今年は多くの作品に引っ張りだこ……ではなかった。「放送から1年たちましたが、連続ドラマに1本もレギュラー出演してないんです。今年出たドラマは、8月5日にMBS系で放送されたオムニバス形式の『初情事まであと1時間』のみ。普段の彼は1年に1回は連ドラに出ているのですが、今年はなぜか仕事をセーブしているように見えますね」(テレビ誌ライター)とはいえ、あれだけ一大ブームを巻き起こした“主役”をテレビ局が放っておくわけはない。「『わたナギ』以来、大森さんにはたくさんのオファーがありましたよ。ただ、それらをすべて断ってしまったみたいなんですよ……」(テレビ局関係者)大森が連ドラ出演を“休業”しているのには、こんな理由が。「“役のイメージがひとり歩きしたまま、芝居をするのは控えたい”と漏らしているんです。大森さんはさまざまな役を演じてきましたが、『わたナギ』ではこれまでになかったコメディーな芝居をしたことで話題になりました。しかし、印象の強い役だったために、演じる役が限定されることを恐れているのではないでしょうか」(同・テレビ局関係者)これまで、多様な“顔”を見せてきた彼なりの強いこだわりがあるのだろう。過去に雑誌のインタビューでも、自身の俳優観についてこのように語っている。《俳優としての目立ち方は、大作映画に出てホームランを打つよりも、バントで出たつもりが二塁まで行ってしまうとか、そういうほうが理想なんです》『わたナギ』はまぎれもない“ホームラン”だったが、その結果に慢心せず、ポリシーを守り続けているのかも。
2021年08月18日佐々木蔵之介が主宰する演劇ユニット、Team申。その11年ぶりとなる第5回本公演『君子無朋(くんしにともなし)』が、7月より開幕する。この度、公演のキービジュアルと地方公演の日程が発表された。また、本舞台の作者・阿部修英のコメントも同時に公開された。18世紀初頭の清国を治めた雍正帝は、稀有な思想や哲学を持ち、皇帝の地位にありながら過労死したとも言われるほどの激務をこなした人物。その生涯を、佐々木らキャストと、演出の東憲司ら新たなクリエイターたちで描き出す。彼と役人とのスリリングでスピード感あるやりとりの表現や、なぜ過労死するほど働いたのか、人生の鎖となった謎も解き明かしていく。公開されたキービジュアルは、佐々木単独のものと、キャスト陣とともに並んでいるものの2種。どちらも鋭い眼光でこちらに眼差しを向けている。阿部修英のコメントは、以下の通り。「近年の目まぐるしい変化で、中国に戸惑う人も多い日本。 しかし、中華はいつもそばにある。たとえば漢字。“君子無朋”と4文字書くだけでドラマが立ち上がるのは、深い縁の証だ。“君子無朋”は雍正帝が即位初年度に掲げた強烈な宣言。億の民と広大な地を背負い、失敗すれば革命で首が飛ぶ。究極のタイトロープに立ちながら、“ともなどいらない”と宣言した彼。それは昨今のポピュリズムへの問いとしても響く。そう、雍正帝は極めて現代的な人物だ。舞台は270年前、徳川吉宗の時代。暴れん坊将軍も真っ青の「暴君」を演じる佐々木さん。旅をご一緒し雍正帝と「重なる」姿を見た。そう、ただの暴君では終わらない。現代性そして中華との深い縁を感じながらぜひご覧下さい」君子無朋~中国史上最も孤独な「暴君」雍正帝~【作】阿部修英【演出】東憲司【出演】佐々木蔵之介中村蒼奥田達士石原由宇河内大和【東京公演】2021年7月17日(土)~25日(日)東京芸術劇場シアターウエスト【京都公演】2021年8月17日(火)~29日(日)京都府立文化芸術会館ほか仙台、石川、広島、福岡、長野、新潟公演東京公演日程・会場 2021年7月17日(土)〜25日(日) 東京芸術劇場 シアターウエスト料金 S席 10,000円(全席指定・税込) ※未就学児童入場不可 ※営利目的の転売禁止 発売中情報解禁日時:6月24日(水) 正午~チケット取扱 チケットぴあ イープラス (Pコード:506-698) (L コード:32189)ローソンチケット東京芸術劇場チケットセンター お問合せ サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~18:00)仙台公演日程・会場 2021年7月28日(水) 電力ホール料金 10,000円(全席指定・税込)U-25 チケット(観劇時 25歳以下対象) 5,000 円(税込)※U-25 チケットは一般発売日よりニイタカプラスチケットでのみ販売(当日要年齢確認)※未就学児童入場不可発売中主催 株式会社新高 株式会社仙台放送お問合せ ニイタカ Plus 022-380-8251(平日 11:00~15:00)石川公演日程・会場 2021年7月31日(土)・8月1日(日) 北國新聞赤羽ホール料金 10,000 円(全席指定・税込) ※未就学児童入場不可一般発売日 2021年7月3日(土)主催 北國芸術振興財団共催 北國新聞社、石川県芸術文化協会お問合せ キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100(火~金 12:00~16:00/土曜 10:00~15:00)広島公演日程・会場 2021年8月3日(火) JMS アステールプラザ 大ホール料金 10,000円(全席指定・税込)U-25 チケット(観劇時 25 歳以下対象) ※未就学児童入場不可5,000 円(税込)※前売のみ、当日座席指定、当日要身分証提示発売中主催 ピクニック後援 テレビ新広島お問合せ TSSイベント事業局 082-253-1010(平日10:00~18:00)福岡公演日程・会場 2021年8月7 日(土)・8日(日)料金 10,000円(全席指定・税込)U-25 チケット(観劇時 25歳以下対象) ※未就学児童入場不可柳川市民文化会館 水都やながわ 白秋ホール5,000 円(税込) ※当日座席指定、当日要身分証提示一般発売日 2021年6月26日(土)主催 ピクニックお問合せ ピクニックチケットセンター 050-3539-8330(平日12:00~15:00) 長野公演日程・会場 2021年8月11日(水) 長野市芸術館 メインホール料金 10,000 円(全席指定・税込) ※未就学児童入場不可一般発売日 2021年7月3日(土)主催 NBS 長野放送お問合せ キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100(火~金 12:00~16:00/土曜 10:00~15:00)新潟公演日程・会場 2021年8月14日(土)・15日(日) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場 料金 10,000 円(全席指定・税込) ※未就学児童入場不可一般発売日 2021年7月3日(土)主催 TeNY テレビ新潟お問合せ キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100(火~金 12:00~16:00/土曜 10:00~15:00)京都公演日程・会場 2021年8月17 日(火)〜8月29日(日) 京都府立文化芸術会館料金 10,500円(全席指定・税込) ※未就学児童入場不可 ※営利目的の転売禁止一般発売日 2021年6月27日(日) 10:00AMチケット取扱 チケットぴあローソンチケット CN プレイガイド イープラス 楽天チケット【発売日特電】 0570-02-9500 (10:00~18:00)【6月28日以降】 0570-02-9999 (P コード:506-716) コード:53139)お問合せ キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~16:00 ※日祝休業)
2021年06月24日寺田心を主演に迎え、杉咲花、大森南朋、安藤サクラ、大倉孝二、三浦貴大、大島優子、赤楚衛二など、超豪華キャスト陣が妖怪役を演じる『妖怪大戦争 ガーディアンズ』。個性豊かな妖怪の中でも、ひと際禍々しいオーラを放つのが、大沢たかお演じる狸の妖怪「隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)」だ。1987年のモデルデビュー以来、俳優、ナレーション、歌手、様々なジャンルで活躍する大沢たかお。各ドラマ賞を総なめにした「JIN-仁-」や映画『藁の楯』『風に立つライオン』、アクション大作『キングダム』など数々の話題作に出演し、今年の主演舞台「INSPIRE 陰陽師」では1か月で10キロの減量をして役に挑むなど、そのストイックなまでの驚異の役作りが話題となっている。そんな大沢さんが新たな新境地として演じるのが、まさかの妖怪役。演じる「隠神刑部」は圧倒的オーラとスケール感を放つ狸の豪傑で、炎に燃えるバイクを乗り回し、後ろには子分の808匹の狸軍団を引き連れている。自然を破壊し妖怪の居場所を奪った人間を心底憎んでおり、「妖怪獣」を止めようとするケイ(寺田心)に対し「余計なことはするな!分かったら返事だ!」と徹底的に脅しをかけるなど、その恐ろしさはケイを一発で失神させるほど。人間を守ろうとする妖怪のボス・ぬらりひょん(大森南朋)とは反りが合わず、ほかの妖怪たちからも孤立しているが、妖怪界随一の武闘派集団“鬼の一族”とは手を組んでおり、行く先々でケイの道のりを阻む。ただし雪女(大島優子)からは熱い視線を向けられ、たじろぐ意外な一面も!?謎に包まれたキャラクターとなっている。『キングダム』で最強の武人・王騎将軍を演じ、これまでのイメージを覆す徹底的な肉体づくりが話題を呼んだ大沢さん。本作では鍛え上げられた肉体をそのままに、約2時間に渡る特殊メイクによって、孤高の野獣・隠神刑部のビジュアルを創り上げた。『妖怪大戦争』(05)に引き続きメガホンをとった三池崇史監督も「隠神刑部はスケールのでかい孤高の野獣、男なので、やっぱり大沢さんが一番ふさわしいと思った」とキャスティング理由を語っており、まさにピッタリの役どころ。先日解禁された本予告編でも、大沢さんの変貌ぶりにSNS上では「大沢さんの画力が大魔神を超えている」「後ろで舞ってるタヌキとのギャップ可愛い!」など、期待の声が上がっている。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は8月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:妖怪大戦争 ガーディアンズ 2021年8月13日より全国にて公開©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ
2021年06月19日《text:西森路代》2021年4月から、様々なドラマがスタートしている。個人的に注目しているのは坂元裕二脚本の「大豆田とわ子と三人の元夫」であるが、昨今のドラマは、王道のラブ・コメディと、ラブ・コメディではないが、その中にひとつではない愛の形を問うような作品とが存在しているように思う。王道のラブ・コメディの昨今の特徴としては、今まで、ラブ・コメディには出演しなかったような、もしくは20代前半には出演していても、その後はそれ以外の作風のものに多く出演していた人が、ここへきて、王道のラブ・コメディに抜擢されるということがあるように思える。例えば、この昨今の流れの原点にあるのは、佐藤健がTBSの「恋はつづくよどこまでも」で、ヒロインの恋する毒舌でドSな医師を演じたことで、彼がラブコメのど真ん中の役を演じると発表があったときには、その意外性に驚かされた。同じTBSの火曜日の枠では、その後も「私の家政夫ナギサさん」で大森南朋がヒロインの家にやってくる家政夫のナギサさんを演じて、またもやその意外性に驚かされた。その後もこうした傾向は続き、今期は、TBSの「リコカツ」で永山瑛太がヒロインとお互いに一目ぼれしたことにより結婚、そして離婚に向かう自衛官を演じているほか、フジテレビの「レンアイ漫画家」には、大河ドラマ「西郷どん」の西郷隆盛役や、「銭形警部」で銭形を演じたりと、ラブコメのイメージのない(「東京タラレバ娘」にはその要素はあったが)鈴木亮平がヒロインと不器用ながらも恋に落ちる漫画家役を演じている。また、日テレの「恋はDeepに」には、「MIU404」の刑事役や、映画『ホムンクルス』の主演が記憶に新しい綾野剛が石原さとみと共にラブコメに挑戦した。石原さとみで日テレのドラマというと、「高嶺の花」の峯田和伸の出演も思い出される。こうした、意外な俳優がラブコメに出演するのには、さまざまな理由があるだろう。ひとつは、俳優もシリアスな役や、自分のイメージにあった役ばかりをやっていたため、新たなことに挑戦してみようと思っているというタイミングもあるのではないか。それに加え、やはりこの流れの元にある「恋つづ」の佐藤健の成功に続けという思いもあるだろう。そして、世の中にラブコメのファンというのが幅広く存在していて、そのニーズに応えたいということや、制作側としても、意外性のある俳優をキャスティングすることで、注目してほしいということもあるだろう。しかし、その一方で、その効果だけを期待して、ラブ以外の部分でのテーマをはっきり持たせず、俳優の魅力を活かし切れていないと、高視聴率にもつながりにくかったりもする。ラブコメ人気があるからこそ、こうした企画が今後も毎クール生まれるとも考えられる一方で、ラブコメの企画が頭打ちであるということも感じさせられてしまう。今後も様々な俳優がラブコメに参入するのは楽しみであるが、せっかく俳優がこうした企画に挑戦するからには、演者も視聴者も納得のいく企画が生まれることを期待したい。冒頭に挙げた「大豆田とわ子と三人の元夫」はロマンティックコメディとうたわれているが、そのテーマは多岐にわたっていて、主人公の大豆田とわ子と三人の元夫の関係性のほかにも、突然現れたオダギリジョー演じる外資系ファンドの本部長との恋も描かれる。この作品では、決してラブコメの主人公の恋愛が成就すればよいとは描かれず、主人公のみならず、登場人物が迷ったり別れを経験したりしている姿を描いている。特に、主人公のとわ子の幼なじみであり、彼女のことをずっと想ってきた、生きることに不器用な、かごめの突然の死のシーンを見て、世の中には、筋書き通りにいかないことがある、ままならないことがあるということに、どう向き合って生きていくのかが描かれているように思われた。また、NHKの「半径5メートル」「今ここにある危機とぼくの好感度について」などのような、テーマは恋愛ではないが、ときに恋愛が印象深く描かれる作品も多い。「半径5メートル」は、芳根京子演じる、とある女性週刊誌の編集者が、取材を通してさまざまな真実に真摯に向き合う姿を描いている。このドラマでは「恋はつづくよどこまでも」で広く注目されるようになった毎熊克哉が、主人公の先輩記者を演じており、どこかつかみどころがないけれど、主人公がその魅力に振り回されている様子が描かれている。その時間はドラマ全体の中でもたった数分にしかすぎないが、全編がラブコメディなものよりも、ラブコメパートの印象が強く残るものがある。どこかつかみどころのない男性キャラクターと言えば、先述の「大豆田とわ子」のオダギリジョーも同様で、仕事ができて、公私がはっきり別れていて、恋愛には意外と疎い(と本人は言っている)キャラクターながらも、やはり、主人公のとわ子と近づいていく様子は、ロマンティック・コメディの色が強く出ていた。「今ここにある危機とぼくの好感度について」については、架空の国立大学内で起こる危機に対峙していくうちに、松坂桃李演じる元アナウンサーの広報部員の主人公が成長していく姿を描いたブラック・コメディであるが、やはり主人公が、鈴木杏演じる非正規の研究者の生きる姿勢を見て、初めて愛というものを知る過程が描かれていて、社会派のドラマの中に描かれる恋愛模様が印象に残った。こうしてみてみると、昨今のドラマは、王道のラブコメディと、テーマはそれぞれに違うがその中に微量の恋愛が描かれていて、それが印象に残るというものとが同時に存在しているように思えるのだ。(text:西森路代)
2021年06月11日『恋人たち』『ぐるりのこと。』の橋口亮輔や、『娼年』『愛の渦』三浦大輔、『私をくいとめて』『勝手にふるえてろ』大九明子、そして新鋭・谷口恒平といった映画監督陣を迎えた異色の恋愛オムニバスドラマ「初情事まであと1時間」が放送決定。1~4話に出演するキャストも明らかになった。恋人たちが初めて結ばれるまでの直前1時間。近づきたいけど近づけない、近づかないはずだったのに近づいた。心も体も裸になってつながるまでの、めくるめく恋と性の駆け引き。可笑しくて切ない、不器用でメンドクサイ、だけどどうしようもなく愛おしい、アノ瞬間を切り取った恋愛オムニバスドラマが誕生した――。演出は豪華監督陣、多彩な恋愛事情を赤裸々に描き出す6年ぶりの新作となる橋口監督は第89回キネマ旬報日本映画ベスト・テン第1位をはじめ数々の映画賞に輝いた『恋人たち』、報知映画賞最優秀監督賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞(木村多江)を受賞した『ぐるりのこと。』など、国内外で高い評価を受けている。ドラマの脚本を手掛けるのはNHKドラマ「みちくさ」(06)以来、15年ぶりとなる。橋口亮輔コメント一線で活躍する若手人気俳優から無名の役者までヴァラエティに富んだキャストとのお仕事を楽しみに撮影に臨みました。可笑しくて切ない、少しだけHな肩の凝らないドラマを目指しました。三浦監督は、作・演出を手掛けた舞台を自ら映画化した『娼年』や『愛の渦』が話題となり、舞台「物語なき、この世界。」(今夏上演)や同名舞台の映画化『そして僕は途方に暮れる』の公開が2022年に控えるなど、劇作家・演出家・映画監督として躍進を続けている。三浦大輔コメント橋口亮輔監督からお声掛け頂き、これはやらないわけにはいかないと二つ返事でOKしましたが、脚本執筆、撮影、編集、全てが時間との戦いになりました(苦笑)厳しいスケジュールの中、素晴らしい演技をして下さったキャスト、そして、尽力して下さったスタッフの皆様にこの場をお借りして感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。自分らしい「初情事」をポップにエロく、描けたような気がしています。是非、ご覧下さい。また、『勝手にふるえてろ』、そして『私をくいとめて』が東京国際映画祭で観客賞に輝き、さらに『私をくいとめて』は第30回日本映画批評家大賞で監督賞・主演女優賞(のん)をW受賞。松雪泰子主演で40代独身OLの日々を描いた『甘いお酒でうがい』など、現代社会を生きる主人公のリアルをユーモラスに描く作風に定評がある大九監督。大九明子コメント人に触れるのも、触れられるのも、実際すごく難しい。それをこの1年、ウイルスに振り回されながら再認識している。こんな時代にセックスなんていう恐ろしいものに挑む二人を応援したい。だから今回ほど、描いたカップルたちの幸せを祈ったことはないかもしれない。おかげさまで、私史上初めて、この二人きっと一生別れないな、と思えるカップルも生み出すことができた。幸甚です。そして、『やりたいふたり』がピンク映画ベストテン2019で年間1位を獲得、監督賞に輝いた期待の新鋭・谷口監督が参加。この豪華監督陣が同名コミックを原作に、脚本を書き下ろし監督陣が演出を手掛けている。谷口恒平コメントノッツさんによる「物語の最後に必ず初情事を迎える」という発明的なアイデア。そこから生まれた二次創作を、偉大な先輩監督達とともにお送りします!私は一昨年、登場人物のほとんどがパンツを脱ぐピンク映画を監督しましたが、今回はテレビドラマで裸になるまでのエロスを描きます。キャプチャされた静止画なんかじゃ伝わらないエロさを、視聴者の皆さんと一緒にドキドキしながら見守りたいと思います。原作は「月刊コミックフラッパー」で2016年10月号~2018年7月号まで連載され、情事に向かうカップルのリアルな感情の機微がネット上でも話題となったノッツによる同名漫画。オフ会で意気投合したドール愛好家、人生初めてのH、地元で再会した幼なじみ、姉と妹と姉の恋人、不倫に悩む先輩と恋する後輩、浮気カップル、超不幸体質の女性、片想い渦巻く鍋パーティーなど、多彩なSEX事情を通して浮かび上がる人間模様を赤裸々に描き出す。原作者(ノッツ)コメント原作を元にしたものからドラマオリジナルまで、実写化していただくにあたり各監督の素敵な持ち味を出していただいています。きっとより生々しいいろんな「初情事まであと1時間」が…。自分も今からドキドキです…。初めての愛の営みを目前に控えるカップルに最旬キャストが集結第一話「心の容れ物」(橋口亮輔監督)カスタムドール愛好家の男女を演じるのは工藤阿須加と臼田あさ美。オフ会で出会った2人が互いのドールを前に交わす愛を描く。工藤阿須加(高山聡役)橋口監督とはいつかご一緒したいと思っていたので、とても光栄でした。僕が演じた高山はカスタムドールが趣味で、人形と向き合ったときに初めて自分を知ることが出来た人間です。人には色んな出会いがあって、それぞれ嗜好があって、それは日常に溢れている。人の心が動く瞬間は見ていてすごく面白いですし、スピーディーな展開も見所なのできっと楽しんでもらえると思います。臼田あさ美(相田美智子役)短い撮影時間の中で、ひとつひとつ大事に、自分の知らない世界に心の違和感を無くすような気持ちで過ごしました。橋口亮輔監督の作品に参加できたこと、監督の演出を感じられたことは、これからも私の中で特別なものになります。第一話「心の容れ物」楽しんで頂けたら幸いです。よろしくお願いします。第二話「初体験まであと1時間」(三浦大輔監督)初めて同士の大学生を演じるのは萩原利久と木竜麻生。お互い頭の中はソノことでいっぱいなのにうまく切り出すことができないフレッシュなカップルの物語。萩原利久(隆司役)とてもデリケートなテーマでしたが、なんだか笑ってしまう楽しい台本でした。現場では木竜さん、三浦監督と1つのセリフ、1つの動きまで細かく細かく話しながら撮影していきました。こんなことあったなぁ、こんなやついるのか~ くらいの優しい目で観てもらえたら嬉しいです。ぜひ、観てください。木竜麻生(香苗役)短い時間の中で大きな出来事が起こるわけではないけれど、本人たちにとってはとても切実な問題にフォーカスしたお話です。男の子だけじゃなく女の子も、あまり口には出さないけど興味があったり、わからないけどわからないと言えないとか、なかなかここまで本気で間抜けに一生懸命悩んでいる人たちを見られる機会はないので、これから経験する人にも経験がある人にも、楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。第三話「ビフォア」(大九明子監督)故郷で再会した大人の幼なじみを演じるのは、松雪泰子と大森南朋。海辺の町を舞台に酸いも甘いも知ったふたりの静かな愛が紡がれる。松雪泰子(青木役)大九監督の台詞を、一つ一つ大切に紡ぐ様に撮影が進んでいきました。人生の一つのタームを終えた男と女の再会。美しいロケーションの中、穏やかに優しく浸透していく物語…。ふわりとした、優しい余韻が胸に残る、そんな物語です。素敵な大森さんと丁寧に紡ぎました。お楽しみください。大森南朋(上田役)大九監督の作品に出演するのは初めてですが、今回の脚本はセリフが活き活きしていて生々しく、松雪さんと一緒に演じられるのがすごく楽しみでした。現場では安心感のある松雪さんに頼もしさすら感じました。他の「初情事まであと1時間」たちと並んで、この作品がどのように佇むのか、僕らも楽しみです。第四話「姉と妹」(谷口恒平監督)姉の恋人と姉妹を演じるのは望月歩と青山美郷と中田青渚。一つ屋根の下で繰り広げられる姉と妹と姉の恋人の微妙な三角関係を描く。望月歩(芳樹役)「姉と妹」で芳樹役をやらせていただきました、望月歩です。情事の直前を描く作品の中で、姉と妹という少し危ない雰囲気の題材です。その中でも姉妹の考えてることや関係性だったり、その二人と僕の関係だったりを楽しんでいただければ嬉しく思います。是非、ご覧ください。青山美郷(瑞穂役)繊細な心の動きが重なり合う台本で、物語の世界に吸い込まれました。今回、共演させていただいた望月歩さんと中田青渚さん、そして谷口監督の素晴らしい感性に沢山心が動かされ、とても刺激的な時間でした。中田青渚(菜摘役)「この二人がこうなるんだろうな」という作品が他の話では多いと思うのですが、 「姉と妹」は主人公の芳樹が姉と妹、どっちとくっつくかという三角関係のドキドキ感が見どころだと思います。 ぜひこのドキドキを味わってもらえると嬉しいです。ドラマ特区「初情事まであと1時間」は7月22日(木)MBS・テレビ神奈川で初回放送、チバテレ・テレ玉・とちテレ・群馬テレビでも順次放送(全8話)■TVer、MBS動画イズム、GYAO!で見逃し配信1週間あり(全8話)■TELASA&J:COMオンデマンドほかにて見放題独占配信(全12話)(text:cinemacafe.net)
2021年06月09日寺田心を主演に迎え、令和の新たな時代と共にスケールアップした『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が8月13日(金)より公開。本作から場面写真が解禁となり、寺田さんほか、杉咲花や赤楚衛二ら豪華キャスト演じる妖怪たちが大集合した。この度解禁されたのは、史上最大の“妖怪大戦争”への期待が高まる場面写真の数々。選ばれし勇者の証である“赤いおみくじ”を引き、戸惑いを隠せない気弱なケイ(寺田心)や、そんなケイを導く狐面の女(きつねめんのおんな/杉咲花)が傍らで守ろうとする姿。道中で旅の仲間に加わる天邪鬼(あまのじゃく/赤楚衛二)と水龍の背に乗るシーンなど、ケイたちの冒険の様子が写し出されている。ケイに望みを託す、どこか頼りないながら穏やかで気のいい妖怪たちも登場。日本妖怪の総大将・ぬらりひょん(大森南朋)、赤ん坊を抱いた子供好きな姑獲鳥(うぶめ/安藤サクラ)、妖怪たちのまとめ役である真っ赤な猿の妖怪・猩猩(しょうじょう/大倉孝二)、外交官的存在のインテリ・天狗(三浦貴大)、氷のように冷たい雪女(大島優子)たちがケイを取り囲む姿からは、賑やかな声が聞こえてきそう!?さらに、人間を憎む狸の大妖怪・隠神刑部(いぬがみぎょうぶ/大沢たかお)が、808匹の狸を連れてバイクを走らせる衝撃シーンや、ケイを狙う茨木童子(いばらきどうじ/SUMIRE)ら鬼の一族の“武闘派“と、何やら穏やかではない場面も…。ケイが身を挺して守ろうとしているのは、冒険に巻き込まれてしまう幼い弟のダイ(猪股怜生)。臆病者でどこか頼りないながらも、弟を助けたい一心で、ケイは次第に勇者の面影を見せていく。ケイとダイ、そして妖怪たちは、絶体絶命の地球の未来を救えるのか!?映画本編には、こうした日本の妖怪や鬼はもちろん、世界各地のモンスターやまさかのキャラクターまで登場し、かつてない規模で大冒険が展開していくという。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は8月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:妖怪大戦争 ガーディアンズ 2021年公開予定©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ
2021年06月03日NHKの連続テレビ小説第106作となる2022年前期の朝ドラは、『ちむどんどん』。ヒロインは、女優の黒島結菜さんが務めます。『ちむどんどん』は、沖縄で生まれ育ったヒロインと兄妹たち家族を描く物語です。ヒロインの比嘉暢子は、沖縄の本土復帰とともに上京し、西洋料理のシェフを目指すために修業をしながら青春を送ります。朝ドラ『ちむどんどん』のキャスト発表2021年6月1日、ヒロインの家族のキャストが発表されました。ヒロインの母、比嘉優子役を演じるのは女優の仲間由紀恵さん。沖縄県出身の仲間さんは、「個性豊かな子供たちの成長を支えながら、沖縄の美しい海、緑、空気を視聴者のみな様にお届けできるよう頑張ります」と意気込みを語っています。比嘉家の母親役のキャスティングには、仲間由紀恵さん以外考え付かなかったとのこと。苦労してもめげない、仲間由紀恵さんの母親役が楽しみですね。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>優しく強い沖縄の母比嘉優子(ひが ゆうこ) 役/ #仲間由紀恵 さん\ pic.twitter.com/l3F8erOx6R — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/2L2ZCKdICE — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 ヒロインの父、比嘉賢三役は俳優の大森南朋さんが演じます。大森南朋さんは、これが連続テレビ小説初出演。まだ撮影は始まっていないものの「いつもより早めにワクワクしております」と興奮気味なコメントを発表しています。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>唄三線が好きな穏やかな父比嘉賢三(ひが けんぞう) 役/ #大森南朋 さん\ pic.twitter.com/zP9y6AGRNK — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/R6s6gBYkvM — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 比嘉家の長男で、ヒロインの兄となる比嘉賢秀役は俳優の竜星涼さん。自分勝手なトラブルメイカーという役どころですが、「最後にはなんだか憎めない、みんなのニーニー(お兄さん)を作っていきたい」とコメントを寄せています。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>ニーニーはトラブルメイカー比嘉賢秀(ひが けんしゅう) 役/ #竜星涼 さん\ pic.twitter.com/W0vL58kLK0 — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/BVQSg8C9PW — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 比嘉家の長女で、ヒロインの姉となる比嘉良子役は、連続テレビ小説初出演となる俳優の川口春奈さん。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>ネーネーは努力家の優等生比嘉良子(ひが りょうこ) 役/ #川口春奈 さん\ pic.twitter.com/REPn9Coyab — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/xftsI8jXAY — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 また、妹の比嘉歌子役には同じく連続テレビ小説初出演となる俳優の上白石萌歌さんが決まりました。2022年前期 朝ドラ【 #ちむどんどん 】出演者発表!<ヒロイン・比嘉暢子の家族たち>歌好きで、シャイで病気がちな妹比嘉歌子(ひが うたこ) 役/ #上白石萌歌 さん\ pic.twitter.com/DOxx11JhbL — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 pic.twitter.com/VjvJefApvH — NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2021 同年秋頃からクランクインの予定だという『ちむどんどん』。早くも2022年前期の朝が楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2021年06月01日来年放送予定の連続テレビ小説第106作「ちむどんどん」の新たなキャスト5名が発表された。本作は、沖縄に生まれ育ったヒロインと兄妹たち家族を描く、羽原大介の脚本によるオリジナル作品。今回新たに発表されたのは、黒島結菜演じるヒロイン・比嘉暢子の家族を演じるキャストたち。まず、暢子の兄、“トラブルメイカー”賢秀役には、「ひよっこ」への出演も話題となった竜星涼。“努力家の優等生”姉の良子役には、現在放送中のドラマ「着飾る恋には理由があって」で主演を務め、今回連続テレビ小説初出演となる川口春奈。歌好きでシャイで病気がちな妹、歌子役は、adieu名義で歌手としても活躍し、今回連続テレビ小説初出演となる上白石萌歌に決定。「自分勝手でトラブルメイカーなところはあるけれど、家族への愛や優しい一面を持っている人物」と演じる役柄の印象を明かす竜星さんは、「きっと作品の中でも何度もトラブルを起こし家族やその周りの人を巻き込んでいくことでしょう。でも最後にはなんだか憎めない。そんなみんなのニーニーを作っていけたらと思います」とコメント。川口さんは「沖縄という素晴らしい場所で、家族や兄弟の愛や絆をあったかく深く描いて皆様にお届けすることが出来たらと、今からとてもドキドキしています。もがきながらも一生懸命、全うしたいと思います」と意気込み、上白石さんは「長年の夢であり目標であった連続テレビ小説で私の名前の一部である“歌”のつく役を演じさせていただけること、なにか大きな運命を感じます。歌子は幼いころから体が弱く恥ずかしがり屋、一方で歌を心の底から愛している女性です。私も歌子も歌によって生かされているということから、深く繋がっていけそうな予感が今からしています」と語っている。そして彼らの優しく強い沖縄の母、優子役を仲間由紀恵。穏やかな父・賢三役は、連続テレビ小説初出演となる大森南朋が演じる。仲間さんは「個性豊かな子供たちの成長を支えながら、沖縄の美しい海、緑、空気を視聴者の皆様にお届けできるよう頑張ります」と意気込み、大森さんは「まだ何も始まっていないので、正確には答えられませんが、『タイトル』『脚本』『共演者』『スタッフ』そんなヒントとなるワード達に囲まれながら、いつもより早めにワクワクしております」と心境を明かした。2022年度前期 連続テレビ小説「ちむどんどん」は2022年春放送予定。(cinemacafe.net)
2021年06月01日多部未華子が主演する映画『空に住む』のデジタル配信とBlu-ray&DVDのリリースが決定した。昨年10月に全国公開された本作は、作詞家・小竹正人の同名小説と、原作とともに誕生した「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」の楽曲「空に住む~Living in your sky~」の世界観を基にした物語。孤独を抱えたヒロインを軸に、現実と夢の間で揺れ動きながら、新たな人生を見出していく女性たちの姿を描き出す。多部さんが、両親の急死を受け止めきれないまま、叔父夫婦の計らいでタワーマンションの高層階で暮らすことになる直実を演じ、直実の後輩で複雑な事情を抱えた妊婦・愛子を岸井ゆきの、叔父夫婦を鶴見辰吾と美村里江が演じているほか、岩田剛典(EXILE/三代目 J SOUL BROTHHRES from EXILE TRIBE)、岩下尚史、高橋洋、大森南朋、永瀬正敏、柄本明らが出演している。今回リリースが決定したBlu-rayには、撮影の裏側を追ったメイキング映像や、完成披露舞台挨拶、青山真治監督と黒沢清監督のトークショーなどを収めたイベント映像などの映像特典に加え、リーフレットも封入される。『空に住む』デジタル配信は5月1日(土)よりAmazon Prime Videoにて開始。Blu-ray&DVDは8月4日(水)リリース(同日DVDレンタル開始)。(cinemacafe.net)■関連作品:空に住む 2020年10月23日より公開©️2020 HIGH BROW CINEMA
2021年04月27日子役の寺田心が主演を務める映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(6月13日公開)の新キャストが27日、明らかになった。同作は1968年からの3部作、2005年の平成版とヒットを記録した映画『妖怪大戦争』の令和版。フォッサマグナに眠る古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変え、東京を向かうという未曾有の事態に、妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県・所沢市の小学生・渡辺兄(寺田)が「世界を救う勇者」に選ばれ、妖怪たちとともに大冒険を繰り広げる。この度、人気YouTuberのHIKAKINの出演が決定。HIKAKINが演じるのは「ひかきん」という妖怪動画投稿サイト「妖Tube」で絶大な人気を誇る妖Tuberだ。妖怪の間ではかなり有名で妖怪の行く末を案じており、世界妖怪会議“ヤミット”にも出席している。特徴は、顔中に浮かび上がる黒い模様で、トレードマークであるメガネはそのままに、HIKAKIN得意の変顔を“妖怪らしく”見せるため、二重あごが映えるように計算されたこだわりのメイクとなっている。そんな「ひかきん」は、劇中、日本の妖怪と世界中のモンスターが一堂に会する世界妖怪会議“ヤミット”のシーンに登場する。ぬらりひょん役の大森南朋、姑獲鳥役の安藤サクラ、猩猩役の大倉孝二、天狗役の三浦貴大、雪女役の大島優子など、錚々たる俳優たちと共演を果たしている。この度解禁されたシーンは、突如現れた「妖怪獣」をめぐりヤミットで波乱が巻き起こる場面。海を目指し突き進む巨大な「妖怪獣」が、東京を通過しそうになっていることが発覚するが、実は東京には“あのお方”が封印された結界があり、このままでは絶体絶命のピンチに!!すると突然小豆洗い(岡村隆史)がおもむろに小豆を洗い出し、思わず「ひかきん」が「ややこしいタイミングで小豆洗うな!」とツッコミを入れる…という、なんともシュールなシーンに仕上がっている。○HIKAKIN コメント今回の妖怪役では、人間っぽくならないように、かつ、自分の良いところをビビらず思い切り出すというところに徹しました。意識したのは、いかにいつもよりさらに良い変顔をするか。メイクも、変顔をした時の二重あごが映えるようにやってもらいました。三池監督は初めてお会いしましたが、すごく優しく柔らかく接してくださいました。素顔がHIKAKINだとわかるメイクなので、「人間っぽい動きをしないで」ということだけ言われましたね(笑)。思い切ってやったので、人間っぽくない仕上がりになったと思います。現場に入ったら、とんでもない豪華なセットと大勢の妖怪がいたので、テンションが上がっちゃいましたね! (招き猫のような定番のポーズは)映画館でも「あれ、HIKAKINじゃない?」と一発でわかっていただきたく、劇中でもやってしまいました。だけど、普段動画を撮っている時にはない空気や緊張感をしっかり感じながら、息を止めるぐらい集中して挑んだつもりです!最後に、自分をもし妖怪に例えるなら、「妖怪あごねずみ」ですかね(笑)。○三池崇史監督 コメント以前から、HIKAKINさんは実は妖怪ではないかと疑っていました。そうでなければ、「あれほど人の心をガッツリ掴んで楽しませることなんて出来ない」と思っていたのです。当たりでした。真摯に全力で演じてくれる紳士で優しい妖怪でした。映画界に来てくれてありがとう
2021年04月27日女優の永野芽郁が主演を務める映画『そして、バトンは渡された』(10月29日公開)の追加キャストが16日、明らかになった。同作は瀬尾まいこによる同名小説の実写化作。血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も苗字が変わった森宮優子(永野)は、わけあって料理上手な義理の父親・森宮さん(田中圭)と2人暮らし。卒業式でピアノを弾く『旅立ちの日に』を猛特訓中で、将来のこと恋のこと友達のことなど悩みを抱える。そして、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女・梨花(石原さとみ)は、泣き虫な娘のみぃたんに精一杯愛情を注ぎ共に暮らしていたが、ある日突然娘を残して姿を消してしまう。全く違う2つの物語が繋がったとき、驚きとともに、感動が訪れる。優子の同級生で淡い恋心を抱く存在で、天才ピアニストとして周囲から大きな期待をされている早瀬賢人に岡田健史が出演。さらに大森南朋、市村正親も魔性の女性・梨花に翻弄される役を演じ、梨花とみぃたんの物語に深く関わっていく。また、梨花の娘役の泣き虫・みぃたん役には、映画、ドラマ、CMなど出演作が多数あり、今や引っ張りだこの子役・稲垣来泉が決定した。○岡田健史 コメント天才ピアニスト役ということで、彼にしかわからない欲望や悩みがあり、映画のなかではその悩みを解消していくことが描かれています。実は早瀬の要素の中に自分と近いものが発見できたのですが、それは“浮遊している”所です。少し変わったキャラクターですが、早瀬から生きる手がかりを得ることができました。永野さんとは同い年で初めての共演でしたが、彼女が先をいってくれればいってくれるほど、必死に追いかけながら芝居をするのが刺激的でした。同い年の方との共演は少ないので、とても恵まれた現場でした。ピアノも今回初めて挑戦しまして、クランクイン前から約4カ月間ピアノの先生に習い、おかげでピアノはとても好きになりましたが、圧倒的に難しかったです。仕上がりがどのようになっているのか僕自身も楽しみです。○大森南朋 コメント前田哲監督の作品に久しぶりに参加出来て嬉しかったです。脚本を読んだ時に、僕も騙されたので、そういう面白みが映像に出てくると思うと、一映画ファンとしても楽しみです。色々なエピソードが綴られているので、テンポの良い作品になるなと思うのですが、現場ではじっくりと芝居をしていたので、どういう仕上がりになるか。監督の手腕がすごく楽しみです。石原さとみさんは素敵な方です。あの石原さとみさん、に翻弄される役どころでしたので、光栄です。また、来泉ちゃんは本当にいい子でした。監督の演出で、急にさっきと違う演技を本番でやってきて、監督から『大森さん、大丈夫でしょ?』と言われて『大丈夫ですよ』と返していましたが、内心はドキドキしていました。○市村正親 コメント非常に穏やかで落ち着いた日々の中、泉ヶ原を演じさせて頂きました。私が演じた泉ヶ原は、非常に紳士でね、早くに妻を亡くし、子供は外国に行ったっきり、大きな家で家政婦と2人で暮らしている中、梨花さんやみぃたんに出会い、彼の人生にも変化が訪れます。石原さとみちゃんは以前から面識があり、色んな作品で見ていて、いい女優さんだなと。初めて会った時とは違って、年齢を重ねられて、目の奥にある深みというかな、悲しみ、温かさ、色んな物を表現出来る女優さんに成長されたんだなと感じました。○原作者:瀬尾まいこ コメントこの作品は自分でも「こんな気持ちを書きたかったんだ」と思えた大好きな作品なので、映画になるなんてとてもうれしいです。キャストの方をお聞きし、最初は皆さん美しすぎるんじゃないかと思っていたのですが、短い予告編を見ただけで、小説の中にいた登場人物が実際に目の前に現れたようでドキドキしました。映画を見るのが楽しみです。
2021年04月16日永野芽郁と田中圭が血の繋がらない親子を演じる映画『そして、バトンは渡された』に、新たに岡田健史、大森南朋、市村正親、稲垣来泉の出演が決定。本作初映像となる特報も公開された。血の繋がらない親に育てられ、4回も苗字が変わった高校生・森宮優子(永野さん)の同級生で淡い恋心を抱く存在、天才ピアニストとして周囲から大きな期待をされている早瀬賢人を、「MIU404」『新解釈・三國志』など次々と話題作に出演する岡田さん。「私の家政夫ナギサさん」の出演が記憶に新しい大森さん、舞台や数々の映画で独特の存在感を放つ市村さんは、魔性の女性・梨花(石原さとみ)に翻弄される役を演じ、梨花とみぃたんの物語に深く関わっていく。そして、梨花の娘で泣き虫・みぃたん役には、「砂の塔~知りすぎた隣人」「TWO WEEKS」の稲垣さんに決定。合わせて到着した本作初となる映像では、森宮さん(田中さん)と優子が料理をしたり、優子のピアノの伴奏に合わせて森宮さんが歌ったりするシーンから始まり、もうひとつの物語である、梨花とみぃたんのシーンも登場。いずれも血の繋がらない父と娘、血の繋がらない母と娘ながらも、血の繋がりを超えた親子の姿が描かれるが、後半、「実はあなたに伝えておかなければいけない事があります」という梨花の言葉で一気に物語が動き出す。ほかにも、梨花と夫婦を演じる市村さんをはじめ、今回発表されたキャストたちの姿も映し出されている。また映画は、原作とは違ったオリジナルの展開も予定されており、原作ファンもそうでない人も楽しめる作品になっている。そして永野さんは、本作で初めてピアノを弾きながらの演技に挑戦。「次いつ練習に行けるかな、という前向きな気持ちでピアノと接することができたので、この作品でピアノと出会えて良かったです」と感想を語り、そんな永野さんのピアノ演奏を見ていた田中さんは、「ピアノを弾いている永野芽郁はオーラを発していました」と明かしている。キャストコメント岡田健史天才ピアニスト役ということで、彼にしかわからない欲望や悩みがあり、映画のなかではその悩みを解消していくことが描かれています。実は早瀬の要素の中に自分と近いものが発見できたのですが、それは“浮遊している”所です。少し変わったキャラクターですが、早瀬から生きる手がかりを得ることができました。永野さんとは同い年で初めての共演でしたが、彼女が先をいってくれればいってくれるほど、必死に追いかけながら芝居をするのが刺激的でした。同い年の方との共演は少ないので、とても恵まれた現場でした。ピアノも今回初めて挑戦しまして、クランクイン前から約4か月間ピアノの先生に習い、おかげでピアノはとても好きになりましたが、圧倒的に難しかったです。仕上がりがどのようになっているのか僕自身も楽しみです。大森南朋前田哲監督の作品に久しぶりに参加出来て嬉しかったです。脚本を読んだ時に、僕も騙されたので、そういう面白みが映像に出てくると思うと、一映画ファンとしても楽しみです。色々なエピソードが綴られているので、テンポの良い作品になるなと思うのですが、現場ではじっくりと芝居をしていたので、どういう仕上がりになるか。監督の手腕がすごく楽しみです。石原さとみさんは素敵な方です。あの石原さとみさん、に翻弄される役どころでしたので、光栄です。また、来泉ちゃんは本当にいい子でした。監督の演出で、急にさっきと違う演技を本番でやってきて、監督から『大森さん、大丈夫でしょ?』と言われて『大丈夫ですよ』と返していましたが、内心はドキドキしていました。市村正親非常に穏やかで落ち着いた日々の中、泉ヶ原を演じさせて頂きました。私が演じた泉ヶ原は、非常に紳士でね、早くに妻を亡くし、子供は外国に行ったっきり、大きな家で家政婦と2人で暮らしている中、梨花さんやみぃたんに出会い、彼の人生にも変化が訪れます。石原さとみちゃんは以前から面識があり、色んな作品で見ていて、いい女優さんだなと。初めて会った時とは違って、年齢を重ねられて、目の奥にある深みというかな、悲しみ、温かさ、色んな物を表現出来る女優さんに成長されたんだなと感じました。『そして、バトンは渡された』は10月29日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:そして、バトンは渡された 2021年10月29日より全国にて公開©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会
2021年04月16日北村一輝、松嶋菜々子、柄本明が映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』に出演することが分かった。あわせて、特報映像とティザービジュアルも到着した。今回発表された豪華俳優陣が演じるのは、本作では貴重な(!?)人間たち。寺田心演じるケイの先祖にあたる伝説の妖怪ハンター・渡辺綱を、今クール特に反響の大きかったドラマ「天国と地獄~サイコな2人~」へレギュラー出演していた北村さん。ケイの母の礼香を、「やまとなでしこ」「救命病棟24時」シリーズなどいまなお根強く愛される数々の大ヒットドラマに出演してきた松嶋さん。突如現れた妖怪獣と最初に遭遇することとなる老人役を柄本さんが演じる。北村さんは「久しぶりの三池組への参加は故郷のような安心感がありました。やはり三池組は最高です!」と参加した感想を述べ、松嶋さんは「主人公寺田心くんのお母さん役で人間でしたが、内心は妖怪になってみたかったです(笑)。三池監督の描かれる妖怪スペクタクル、ぜひご期待ください」とコメントしている。ほかにも、ケイの弟・ダイ役には子役の猪股怜生が決定。ケイと共に“宿命の兄弟”として戦いに巻き込まれていく、重要な役どころだ。到着した映像では、妖怪獣を打ち倒す勇者として選ばれたケイだが、恐怖のあまり固まってしまう、弱気な少年ぷりが伺える。そして、妖怪たちの総大将・ぬらりひょん(大森南朋)、華麗な剣裁きを披露する謎多き剣士・狐面の女(杉咲花)、狸の大軍を率いてバイクを走らせる人間嫌いの狸の総帥・隠神刑部(大沢たかお)をはじめ、姑獲鳥(安藤サクラ)、猩猩(大倉孝二)、天狗(三浦貴大)、雪女(大島優子)、天邪鬼(赤楚衛二)ら妖怪たちが続々と登場している。またティザービジュアルは、個性豊かな妖怪たちを背に、勇ましい表情のケイの姿が写し出されている。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は夏、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:妖怪大戦争 ガーディアンズ 2021年公開予定©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ
2021年03月23日寺田心、杉咲花、大沢たかお、大森南朋、安藤サクラらが出演する映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』の新たなキャストが発表された。今回発表されたのは、前作『妖怪大戦争』(’05)にも出演したキャストたち。まず、妖怪・小豆洗いを演じるのは岡村隆史。物語の重要な局面に必ず登場するも、特に何の役に立つわけでもなく、ひたすら風呂桶に入った小豆を水洗いしているだけ。日本の妖怪と世界中のモンスターが一堂に会した世界妖怪会議“ヤミット”の最中にも小豆を洗っていたため、天狗(三浦貴大)から「うるさい!君、帰れ!」と言われてしまう。前作と同じ役での続投について、岡村さんは「小豆洗いは僕自身だと思っているので、『この役は絶対に渡さへんぞ』という気持ちで挑みました」と並々ならぬ気持ちだったそう。「小豆洗いのビジュアルも前回よりパワーアップしていて、手の特殊メイクで小豆がさらに洗いやすくなったり、僕が薄毛の治療をしていることを加味していただいているのか、髪もちょっと増えています」と前回との違いを語り、「『妖怪大戦争』にはずっと続いてもらって、小豆洗いだけは毎回必ず出てきて、『小豆洗いといえば岡村だな』と言ってもらえるように、小豆洗いという妖怪をもっともっと磨き続けていきたいと本気で思っています」と熱いコメントを寄せている。前作で大天狗を演じていた遠藤憲一が、今作では妖怪・夜道怪として登場。ケイの弟・ダイを風呂敷で包み込み、妖怪の世界へと連れ去ろうとするキャラクターで、強面でぶっきらぼうだが実は優しく、キメゼリフを言おうとすると必ず最後にせき込んでしまい、結局何が言いたかったのかがわからない…というなかなかクセが強めな妖怪。目元だけ真っ黒な白塗り顔に、大きな笠をかぶったインパクト抜群のビジュアルで登場する遠藤さん。「顔の中で言うと目しか出ていないので、ほかの誰がやってもいいと思ったのですが、そういうものではないらしいのです。ですので精一杯、妖怪の気持ちになって演じました」と撮影をふり返っている。そして、妖怪・大首を石橋蓮司が再び演じる。妖怪の世界に迷い込んだケイの前に現れ、一吹きでケイを吹っ飛ばしてしまう、巨大な生首の姿をした妖怪だ。また、本作で角川歴彦と共に製作総指揮を務める荒俣宏が妖怪役で出演。ヤミットの議長で、雨が降ったときに現れる雨降小僧を演じる。議長にも関わらず、会議中はずっと眠っているという役どころゆえ、「どんな現場だったかまったくわかりません(笑)!しかし、ひしひしと感じるものはあって、悪夢を見るぐらい面白そうな印象がありました」と語っている。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は夏、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:妖怪大戦争 ガーディアンズ 2021年公開予定©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ
2021年02月22日女優の菅野美穂と俳優の大森南朋が、キリンビール「キリン グリーンズフリー」の新イメージキャラクターに就任したことが19日、分かった。新CM「ティザー」編、「登場」編、「実感」編は20日から全国で放送される。「ティザー」編は菅野バージョンと大森バージョンがあり、友人に勧めるために一口飲んだときの表情を捉えている。「登場」編では大自然に囲まれる菅野が、「実感」編では自宅でバーベキューを開催する大森が、それぞれのシチュエーションで味わいを堪能する姿を描いた。リニューアルした今回の商品に掛け、菅野に新しく始めたことを聞くと「40代になって、茶道を始めました。60歳くらいになったときに形になっていれば」と明かした。現在はコロナ禍という状況もあり中断しているが「タイミングを見て、丁寧に勉強したい」と展望を語る。茶道には「せっかちなので、落ち着きを教えて頂くという意味でも」と期待も。“落ち着き”は「本当に自分に足りないもの」だという。実際に始めた感想については「お着物を着てお稽古に行く機会もあったり、背筋の伸びるような時間を持てていいなと思ってます」と笑顔で述べた。
2021年02月19日はらゆうこさんここ半年ほど、ドラマを見ていると最後のクレジットで頻繁に目にする名前がある。「フードコーディネーターはらゆうこ」という名前だ。直近のクールだけでも『恋する母たち』『この恋あたためますか』『危険なビーナス』(すべてTBS系)、『監察医 朝顔』(フジテレビ系)、『極主夫道』(日本テレビ系)、『ハルとアオのお弁当箱』(テレビ東京系)をはじめとし、多くの作品を担当。名前を目にして気になっていた方も多いのではないだろうか。実は、これまでに300本以上のドラマや映画に携わったという彼女。今クールも『俺の家の話』『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(すべてTBS系)、『知ってるワイフ』(フジテレビ系)、『神様のカルテ』(テレビ東京系)など10作以上を掛け持っている。なぜ、ドラマにおけるフードコーディネーターの仕事が彼女に集中しているのだろうか。そして、具体的にどんなことをしているのだろうか。本人に聞いた。■撮影現場で大御所に叱られたこともそもそも、料理にまつわる仕事といえばシェフ、料理研究家、フードディレクター、フードコーディネーターなど多岐にわたるが、はらさんの仕事は自ら発信することもある料理研究家と異なり「ドラマの監督さんやクライアント様など、誰かの意思に応じることが多いのが特徴」(はらゆうこさん・以下同)なのだそう。「ドラマや映画のお仕事では基本的に、劇中に登場するメニューの開発から材料調達、当日の調理や盛りつけまで、“食に関するすべて”を担当します」スーパーのレシピ開発やカタログの撮影などの案件はフードコーディネーター主導で進めることができるが、ドラマの撮影現場は特殊な空気なのだという。「お芝居がメインなので、急に“今から15分後に料理出して!”と指示されることも。たった1分間のシーンのためでも、すごく時間をかけて準備をしなければならない場合もあるし、とにかく時間がタイトですね。また、同じ料理を食べる用とブツ撮り用に分けて3~5食分、用意することも多いんです」さらに、前述の『極主夫道』や『ハルとアオのお弁当箱』のように原作が存在する作品は「内容をどこまで忠実に再現するか」が難しく、議論が尽きないという。「事前に原作マンガなどが資料として送られてくるのですが、絵を見ただけでは“これは何の食材が入っているのだろう?”と完全にはわからない部分もあって。そういう場合は、独自にメニューを考える必要があります。さらに、最近のドラマでは昔以上にリアリティーを求められるようになり、プロデューサーから“登場人物の人柄や家庭環境、背景などをきちんと考えたうえで料理を出して欲しい”と言われることも増えました。また、以前『フジコ』(Huluオリジナルドラマ)の撮影で、とある大御所女優から“あなた、ちゃんと台本を読んでこの料理を用意したの?”と怒られたことがあって。“私(の役)はこういう盛りつけをしないはず。台本を読めばわかるでしょ?”と、その女優さんが盛りつけをしなおしてくださったんです。それ以降、台本を細部まで読み込み、迷ったときは監督に相談するようにしていますね」基本的にはドラマ内の食に関する部分を一括で担当することが多いはらさんだが、まれにレシピだけは別の方が監修したものを指定されることがあるという。「『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)は大森南朋さん演じる“ナギサさん”が作るお料理がキーポイントのドラマでもありましたので、レシピ開発は男性料理研究家の栗原心平さんが担当し、私はそれを再現しました」人気沸騰中の心平さんのレシピを再現するのは、やはりプレッシャーだったそうで、「ファンもたくさんいらっしゃるし、心平さんのレシピ目当てでドラマを見る方も多いと聞いていましたので緊張しましたね(笑)。ですが、心平さんのレシピはどれもおいしく、自分では考えもしない味つけだったので、とても勉強になりました!」特に印象的だったレシピが『サバの醤油煮となめこの味噌バター汁』。なめことバターという衝撃の組み合わせが見事にマッチしていて感銘を受けたそう。また、番組の公式インスタグラムにも掲載され、話題を呼んだ『鶏とアボカドのクリームごはん』も絶品で「女子が喜びそうなメニューもバッチリおさえてらっしゃるとは!さすが!」と、心平さんの人気の秘訣(ひけつ)を実感したという。■34歳で公務員から転身するも……そもそも、はらさんはなぜフードコーディネーターを目指したのだろうか。「幼いころから料理の仕事がしたいと思っていたんです。父は教員でかなり厳しい人だったのですが、家族や親戚が集まってご飯を食べているときには彼も楽しそうにしていて……。だから、食に関しては漠然といい思い出があるのかもしれません」しかし、高校生になり「料理に関する仕事がしたい」と両親に打ち明けるも反対され、料理人の道は断念。なんとなく短大に進み、公務員となる。「振り返ると、当時は情熱が足りなかったのかもしれませんね。区役所で8年間働きましたが、30歳になる少し前に“自分って本当は何がしたいんだろう”と悩んでしまって。“今からでもできる料理の仕事を探してみよう”と思い立って調べるうちにフードコーディネーターという仕事の存在を知り、『赤堀料理学園』という養成スクールに入学したんです」ほどなく公務員を退職して半年間のカリキュラムに励み、卒業後は講師だった赤堀博美先生のアシスタントとなった。しかし、3年ほど働き、この間にフードコーディネーターや食育アドバイザーの資格を取得するも、34歳で仕事を辞めてしまう。「理由は家族の反対でした。当時はまだフードコーディネーターという仕事が今よりも知られておらず、家族から“どんな仕事をしているのかわからない”、“レシピを開発してお金が稼げるの?”などと理解が得られなくて……。私自身、アシスタントとして働くなかで、どうしても将来に自信が持てなかったこともあって、いったん仕事を辞めて休むことにしたんです」飲食店でアルバイトをする日々を過ごしていたところ、ある日、アシスタント時代にたまたま連絡先を交換した人から連絡があった。「“単発で仕事があるんだけど、来てもらえない?”と。この案件以降、“依頼されたら絶対に断らない”と決めて働くなかで、少しずつお仕事が入るようになりました」ドラマの仕事は急なスケジュール変更やむちゃな要望も多いが、いつも「どうにかするぞ!」と思いながら乗り切っている。「娘を出産したあとも、2か月で仕事に復帰しました。産後の初仕事はキャンプのドラマ『ひとりキャンプで食って寝る』(テレビ東京系)だったのですが、胸の高さまで雑草が生えた現場で作業をし、本来なら事前に準備したものを差し替えるところを、実際に俳優さんが魚を釣ったり料理を作ったりするのを待つという過酷な環境でした。依頼してくださったプロデューサーさん自身が“よくこの仕事を受けたね”と、終わったあとに笑っていたくらい。いま思うとすごかったですね」35歳でフリーランスから法人化して『株式会社 Vita』を立ち上げ、現在は6名のスタッフを抱える。仕事が急増したのはコロナ禍になって以降。撮影における各局の制限が厳しくなり、特に「役者が口にする食べ物の扱い」にはさまざまなルールや制約が設けられたからだ。これまで食事は「消えもの」として、“そこにあればよい”という位置づけだったが、このご時世下で「安全でおいしいもの」が求められるようになってきたという。「これまでは撮影の合間に食べかけの料理にラップをかけたり、飲み物の用意をしたりするのは美術さんが担当していましたが、コロナの影響で“口に入れるものはフードコーディネーターに一括で管理させる”という方針に変わりました。ただでさえ慌ただしいドラマの撮影などでは、フードコーディネーターが現場慣れしていないと難しく、さらに、ひとりではなくチームでうまく動けることが求められるようになりました」そのため、場数を踏んできたはらさんは引っ張りだこに。会社としてチームで動く体制が整っていたことも大きな理由だろう。そして何より「仕事は必ず楽しむようにしているからか、“なんだか、いつも元気だね”と言われることが多い」そうで、先の見えない不安な状況下で撮影を進めるスタッフたちも、はらさんの明るさに希望の光を見たのかもしれない。■今のはらさんに周囲は何を思う?ただでさえ忙しく不規則な仕事をこなすはらさんだが、現在は2歳の娘の母親でもある。気になるのは日々のスケジュール。「夫も撮影業界の人なので、保育園関連と夫婦の予定管理は欠かせません。もちろん深夜の撮影もありますし、現場以外のレシピ作成などは娘が寝てから、もしくは早朝に出社して行うなど、スキマ時間を使ってなんとかやりくりしている状況ですね」子育てと仕事の両立は難しそうだが、はらさんをよく知る人々は「むしろ娘が生まれてよかったね」と、口々に言うそう。「“だって、あなた時間があったら無限に働くじゃない”って(笑)。今は娘との時間を作るためにメリハリをつけるようになって、逆に細かい時間の使い方がうまくなった気がしています。大変なことも多いですが、“おいしかったよ”とか“フード(コーディネーター)さんがいてくれると安心です”と言ってくださる俳優さんも多く、それが、励みですね」フードコーディネーターの仕事に長らく反対していた家族は、昨今の活躍をどう思っているのだろうか。「父は最初のころ“ドラマの仕事をしているからっていい気になるな”なんて言っていました。だけど、担当したドラマ『トットちゃん!』(テレビ朝日系)を見たご近所さんが父に“ゆうこちゃんの名前が出ていたよ、すごいね。黒柳徹子さんのドラマでしょう”と絶賛してくれたんです。母もテロップが出るたび、うれしそうに父に報告してくれていたようで、両親とも徐々に認めてくれるようになりました」はらさんは近ごろ現場で、大手芸能事務所を経て現在は独立している俳優のI氏から「最近、頑張っているじゃない。今度の夢は何なの」と聞かれたそうだ。「“夢は大きく持てよ!”とその俳優さんに言われてつい、その場で口にしてしまったのは“自社を日本一のフードコーディネーターの会社にする”ということ。スタッフたちの存在が大きな支えなので、ひとりではできないことも、会社としてみんなで頑張っていくことで実現していきたいです。個人的には“自分の料理を表現する”ことに、もっとチャレンジしたい。ドラマや映画の監督やクライアント様がジャッジをすることが多い仕事柄、どうしても相手ありきの正解を求めてしまいますが、“私がおいしいと感じるのはこれ!”と自信を持って出せるようになれば、可能性が広がるだろうと感じています。フードコーディネーターは、まだまだ認識が薄い職業ではありますが、これからの私たちの頑張りによって番組に欠かせない存在になるのでは、と思います」活躍の理由を問うても、謙遜していたはらさん。しかし、話を聞くうちに「求められる理由」が見えてきたように思う。彼女の仕事における心がけや裏側を垣間見た今、改めてドラマの食事シーンに注目してみると、新たな発見があるかもしれない。(取材・文/松本 果歩)【PROFILE】はらゆうこ◎フードコーディネーター。創立120余年の歴史ある『赤堀料理学園』の6代目校長・赤堀博美氏に師事、約3年半のアシスタントを務め独立。 独立後はフードコーディネーターとして各種大手流通のメニュー開発や各局テレビドラマ・映画の劇中料理作成などに広く携わる。また、料理家としても大手食品メーカーのレシピ作成、レシピ企画の執筆を行う。 『株式会社Vita』設立後はイベント、ケータリングのプロデュース、調理師の観点を生かした飲食店のプロデュースなども手がける。
2021年01月29日綾瀬はるか昨年、TBSからは『半沢直樹』(7月期)や『私の家政夫ナギサさん(「わたナギ」)』(同)などの連続ドラマのヒット作が生まれた。今年1月期はどうかというと、やはり滑り出しは好調だ。『オー!マイ・ボス!恋は別冊で(「ボス恋」)』(火曜午後10時)の初回の世帯視聴率は合格水準の10%を超える11・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)で2話は11・3%。『天国と地獄~サイコな2人~』(日曜午後9時)の初回は16・8%と高い世帯視聴率を記録した。なぜ、TBSのドラマは強いのか。「伝統の力」とよく言われるが、テレビ東京を除くと、在京民放キー局のドラマ制作の歴史は大きくは違わない。TBSドラマの強さをロジカルに考えてみたい。■『わたナギ』が高視聴率を得たワケまずTBSの連ドラは準備期間が長い。放送までに通常、2年かけるという。他局は1年で作ることもある。その分、TBSのドラマは内容が練りに練られている。例えば『ボス恋』は上白石萌音(22)扮する主人公・鈴木奈未と、玉森裕太(30)が演じる宝来潤之介によるキュンキュン系恋愛ドラマにとどまっていない。大学卒業まで故郷の熊本で暮らしていた奈未の「上京物語」でもある。就職先の音羽堂出版でファッション誌・MIYAVI編集部に配属されて、菜々緒(32)扮する編集長・宝来麗子にしごかれる「成長物語」の一面も。雑誌の表4(=裏表紙)とは何かなどをテロップまで使って説明する「お仕事ドラマ」の顔もある。基本的には奈未と潤之介の「ラブストーリー」なのだが、奈未の初期設定を天然でドジにすることで、「コメディ」の色合いも濃くしてある。さまざまなエレメントが詰め込まれている。これは最近の火曜午後10時枠の共通項。例えば『わたナギ』はコメディ色が濃かったものの、一方でナギサさん(大森南朋)がエリートサラリーマンから家政夫に転身するまでの心象風景を丁寧に描くことで、「幸福とは何か」という骨太のテーマも織り込まれていた。それもあって、ラブコメ適齢期をとっくに過ぎた中高年層の視聴者にも受け入れられ、高視聴率を得た。ラブコメ適齢期の10代から30代くらいまでの男女が見ただけでは高視聴率は得られない。企画段階からよく考えられていたので成功を収めた。■技術&美術スタッフのレベルが違うドラマの話となると、どうしてもプロデューサーとディレクターに目が向きがちであるものの、ドラマ制作部スタッフの1人は「技術と美術は昔からウチがダントツ。これは他局も認めるはず」と胸を張る。確かにTBSドラマの映像は美しく感じる。「照明のテクニックのレベルが高いからです」(同・ドラマ制作部スタッフ)。カメラマンは撮る位置を頻繁に変えても嫌がらないという。ディレクターが作りたい映像の実現に向け、技術マンたちは努力を重ねてくれる。技術スタッフにもTBSドラマを支えているというプライドがあるそうだ。美術スタッフのスキルが高いというのもうなずける。『半沢直樹』で再現された東京中央銀行本店内の様子がリアルだったのは記憶に新しい。制作陣が撮影場所として学士会館(東京・神田錦町)を探し出し、借りることに成功した後、美術スタッフが銀行らしく見える小道具をそろえた。『天国と地獄』では綾瀬はるか(35)が扮する刑事・望月彩子の職場である捜査1課や会議室が真に迫っている。十分な広さがある上、掲示板や液晶ディスプレイなどの小道具もハマっているからだ。他局の刑事ドラマの中には10畳大ほどのこぢんまりとした部屋で全体会議を行う作品もある。扱う事件のスケールまで小さく感じられてしまい、興ざめだ。「1960年代から映像美に拘るディレクターが大半で、撮りたい映像が作れる場所を、見つかるまで徹底的に探す。美術スタッフはその場所に小道具を合わせてくれる」(同・ドラマ制作部スタッフ)ちなみに『天国と地獄』もよく考えられている。刑事の彩子は高橋一生(40)扮する猟奇的な連続殺人鬼・日高を追う。追い詰めたところで2人の中身(魂)が入れ替わってしまう。こう書くと、気味の悪いオカルト話だが、実際には明るくコミカルで、家族そろって楽しめそうな作品に仕上げられた。次に挙げたいのは、TBSと系列会社のTBSスパークルの両ドラマ制作部門がガッチリ一体となっているということ。その分、他局よりマンパワーは強力だ。2018年に設立されたTBSスパークルのドラマ制作部門の前身はドリマックス・テレビジョン(旧木下恵介プロダクション)で、『金曜日の妻たちへ』(1983年)などを生んだドラマ作りの名門だ。ドリマックスの時代からTBS系列で連携していたが、スパークルになって関係はより強固になった。両社のスタッフに上下関係や垣根はない。日本テレビにもアックスオン、フジテレビにも共同テレビ、テレビ朝日にも東映というドラマ制作上のパートナーが存在するものの、一体化しているとまでは言い難い。局とパートナーの間で軋轢が生じてしまったケースもある。一方、TBSとTBSスパークルはまるで同じ会社のように、作品ごとに人材のレンタルが行われる。両社間での出向もある。文字どおりのパートナーで、一体となって作品を作り上げている。他局にも面白いドラマはある。だが、TBS優位の時代はしばらく続きそうだ。高堀冬彦(放送コラムニスト、ジャーナリスト)1964年、茨城県生まれ。スポーツニッポン新聞社文化部記者(放送担当)、「サンデー毎日」(毎日新聞出版社)編集次長などを経て2019年に独立
2021年01月24日子役の寺田心が主演を務める映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』のキャストとメインビジュアルが18日に公開された。同作は1968年からの3部作、2005年の平成版とヒットを記録した映画『妖怪大戦争』の令和版。フォッサマグナに眠る古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変え、東京を向かうという未曾有の事態に、妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県・所沢市の小学生・渡辺兄(寺田)が「世界を救う勇者」に選ばれ、妖怪たちとともに大冒険を繰り広げる。これまで妖怪キャストとして狐面の女役に杉咲花、狸の総帥・隠神刑部役に大沢たかおが発表されていたが、新たな妖怪キャストとして、大森南朋、安藤サクラ、大倉孝二、三浦貴大、大島優子の出演が決定。大森が演じるのは、争いを好まず人間との共生を受け入れる妖怪たちのリーダー・ぬらりひょんで、大きな頭を持つ妖怪たちのまとめ役ながら、ひょうきんでどこか頼りない面を持つ憎めない存在だ。大森は、自ら“逆オファー”するほど本作への出演を熱望し、毎回約2時間かけてぬらりひょんの特殊メイクを実施した。安藤はとても愛情深く、冒険の中で出会った兄(けい)の弟の身を誰よりも案じている、赤ん坊を抱いた女の妖怪・姑獲鳥(うぶめ)役、大倉はなぜか和歌山弁を操りことあるごとにツッコミを入れる妖怪界きってのツッコミ役で、真っ赤な顔と毛が目を引く猿の妖怪・猩猩(しょうじょう)役。三浦は真っ白な顔に高い鼻が特長の天狗(てんぐ)で、同じ種族の軍団を率いており、一見するとキレ者かと思いきや、実は抜けたところもあるというギャップが魅力的なキャラクターとなっている。さらに大島は見ているだけで凍えそうなビジュアルながら、ハートは熱い雪女を演じる。常に虚ろな目で雪をまとい何を考えているかわからない彼女だが、雪女だけに“冷たい”男性が大好きで、いつもつれない隠神刑部に惚れ込んでいる…という一面も見せる。○大森南朋 コメント三池監督での映画化の話を聞いて「出たいなあ」と思い、取り計らっていただきました!こんなに大事な役で出演することになって、メイクも僕が一番大変で、思っていたのとちょっと違うなと思いながら、一生懸命頑張りました(笑)。メイクはみなさんに頑張っていただいて、2時間半ぐらいで仕上げていただいています。僕はぬらりひょんにしては若くないかな?と思ったりもしましたが、こんなぬらりひょんがいてもいいんじゃないかということで、演じております。三池監督が撮る映画は、台本の枠を全然超えてくるので刺激的です。本作では、『殺し屋1』(2001)でお世話になった三池監督と撮影監督の山本英夫さんが揃っているのですが、20年ぶりにお二人とお仕事をさせていただいたことも感慨深かったですね。○安藤サクラ コメント三池監督の映画は、脚本を読んだ印象と現場で出来上がる世界がまったく違うので、今回もワクワクしながら挑みました。同じ監督の現場に帰ってくることができるのはすごく嬉しくて、だからこそとても緊張しました。十数年ぶりにご一緒できたスタッフの方もいらっしゃって、それがめちゃくちゃ幸せで、楽しいけど背筋が伸びるというか、ずっと緊張感のある現場だったと思います。姑獲鳥は愛情深いキャラクターですが、想いの強さというのは、怖い方向にも受け取れると思うんです。だから、姑獲鳥としては兄(けい)の弟を「可愛い」と思っているけど、はたから見たら「怖い」と感じられるような、その丁度中間を漂うように演じました。撮影現場は、妖怪の皆さんと過ごしている間がすごく楽しくて。いろんな先輩方も同世代の方々もいて、とても素敵なチームでした。○大倉孝二 コメント特殊メイクについては、みんなから「大倉君なのがよくわかる」と言われたので、扮装より顔の個性が勝ったなと思います!三池監督はスーパー映画監督って感じで、本当にエネルギッシュです。脚本も現場で変わっていくので、それに対してはいつでも対応できるように、緊張感を持って準備しつつやっていました。猩猩のセリフは、和歌山弁なんですよ。セリフは8割9割ツッコミですね。思い切りやらせていただいています。こんな妖怪らしい姿ですが、人間的なツッコミばっかりしています(笑)。○三浦貴大 コメント特殊メイク姿は、鏡で見て「俺じゃなくても…」と思うほどの出来でした。ずっと視界の中にある“鼻先”も気になって……(笑)。天狗は飛べるので、ワイヤーアクションなど体を張ったシーンにも挑戦しています。そこそこ間抜けな天狗ですけど、とにかく必死に状況を何とかしようという気持ちで演じていましたね。演技をする上では、「ここまでやったら恥ずかしい」というせめぎ合いが、役としての人間らしさに見えることがあると思うんです。でも天狗は素顔が隠れているので、恥ずかしがることが一つもないという面では、新しい気持ちで芝居ができたと思います。今回の三池監督は、天狗には「『うぉーっ』て行って『うわぁー』って止める!」みたいな演出だったので、こちらも非常に楽しくやらせていただきました(笑)。○大島優子 コメント妖怪はすごく好きです! 小さい頃から妖怪はいるものだと思っていて、特に雪女に憧れを持っていたので、とても嬉しかったです。撮影中に妖怪の役作りについて悩んでいたら、三池監督が「妖怪はなんでもありだから!」と仰って下さったので、楽しむことが出来ました。隠神刑部に惚れ込んでいる役なので、「他の妖怪はどうでもいい、隠神刑部だけ!」という雪女の想いを貫きました。見た目は寒そうだけど、ハートは熱いです! みんなが妖怪にはなれるわけではないから、妖怪になれたという嬉しさを心に持って、楽しんで演じさせていただきました。○三池崇史監督 コメント役者という道を歩む人間たちは……多分、妖怪です。少なくとも、この映画に集まってくれた役者たちは皆、間違いなく妖怪です。妖しい魅力で観る人の心を惑わせる、恐ろしい魅力の持ち主たちです。ですから皆さん、特殊メイクが似合います。ていうか、これが、本当の姿なのかも知れません。さて、映画では豪華な役者たちが絶体絶命のピンチに追いつめられます。さぁ、どうする大森南朋!いや、それはまずいだろ、安藤サクラ! いつもと同じ顔じゃないか、大倉孝二! 熱く冷たく燃え上がる、大島優子! 煉獄さんを超えたぞ(見方によってはね)、三浦貴大。と……みなさんお見逃しなく!
2021年01月18日大森南朋、安藤サクラ、大倉孝二、三浦貴大、大島優子が、映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』に出演することが明らかに。彼らが演じる衝撃の妖怪ビジュアルも到着した。1968年からの3部作、2005年には平成版が大ヒットを記録した『妖怪大戦争』が、新たな時代と共にスケールアップし、スクリーンに復活。2005年版に引き続き、三池崇史が監督を務め、誰もが知る有名妖怪、映画オリジナルの妖怪、さらに今回は世界中のモンスターも加わり、妖怪ワールドが拡大していく。そして今回発表されたキャストたちが演じるのは、主人公・兄(寺田心)たちが出会う気の良い妖怪たち。大森南朋/ぬらりひょん大森さんが演じるのは、争いを好まず人間との共生を受け入れる妖怪たちのリーダー、ぬらりひょん。大きな頭が特徴で、妖怪たちのまとめ役ながら、ひょうきんでどこか頼りない面を持つ憎めない存在。今回大森さんは、自ら逆オファーするほど本作への出演を熱望。毎回約2時間もかけて特殊メイクを施したという。コメント三池監督での映画化の話を聞いて「出たいなあ」と思い、取り計らっていただきました!こんなに大事な役で出演することになって、メイクも僕が一番大変で、思っていたのとちょっと違うなと思いながら、一生懸命頑張りました(笑)。メイクはみなさんに頑張っていただいて、2時間半ぐらいで仕上げていただいています。僕はぬらりひょんにしては若くないかな?と思ったりもしましたが、こんなぬらりひょんがいてもいいんじゃないかということで、演じております。三池監督が撮る映画は、台本の枠を全然超えてくるので刺激的です。本作では、『殺し屋1』(2001)でお世話になった三池監督と撮影監督の山本英夫さんが揃っているのですが、20年ぶりにお二人とお仕事をさせていただいたことも感慨深かったですね。安藤サクラ/姑獲鳥安藤さんが演じるのは、赤ん坊を抱いた女の妖怪・姑獲鳥(うぶめ)。とても愛情深く、冒険の中で出会った兄の弟の身を誰よりも案じているキャラクターだ。コメント三池監督の映画は、脚本を読んだ印象と現場で出来上がる世界がまったく違うので、今回もワクワクしながら挑みました。同じ監督の現場に帰ってくることができるのはすごく嬉しくて、だからこそとても緊張しました。十数年ぶりにご一緒できたスタッフの方もいらっしゃって、それがめちゃくちゃ幸せで、楽しいけど背筋が伸びるというか、ずっと緊張感のある現場だったと思います。姑獲鳥は愛情深いキャラクターですが、想いの強さというのは、怖い方向にも受け取れると思うんです。だから、姑獲鳥としては兄(けい)の弟を「可愛い」と思っているけど、はたから見たら「怖い」と感じられるような、その丁度中間を漂うように演じました。撮影現場は、妖怪の皆さんと過ごしている間がすごく楽しくて。いろんな先輩方も同世代の方々もいて、とても素敵なチームでした。大倉孝二/猩猩大倉さんが演じるのは、真っ赤な顔と毛が目を引く猿の妖怪・猩猩(しょうじょう)。ことあるごとにツッコミを入れる妖怪界きってのツッコミ役だ。コメント特殊メイクについては、みんなから「大倉君なのがよくわかる」と言われたので、扮装より顔の個性が勝ったなと思います!三池監督はスーパー映画監督って感じで、本当にエネルギッシュです。脚本も現場で変わっていくので、それに対してはいつでも対応できるように、緊張感を持って準備しつつやっていました。猩猩のセリフは、和歌山弁なんですよ。セリフは8割9割ツッコミですね。思い切りやらせていただいています。こんな妖怪らしい姿ですが、人間的なツッコミばっかりしています(笑)。三浦貴大/天狗三浦さんが演じるのは、真っ白な顔に高い鼻が特長の天狗。同じ種族の軍団を率いており、実は抜けたところもあるキャラクター。コメント特殊メイク姿は、鏡で見て「俺じゃなくても…」と思うほどの出来でした。ずっと視界の中にある“鼻先”も気になって…(笑)。天狗は飛べるので、ワイヤーアクションなど体を張ったシーンにも挑戦しています。そこそこ間抜けな天狗ですけど、とにかく必死に状況を何とかしようという気持ちで演じていましたね。演技をする上では、「ここまでやったら恥ずかしい」というせめぎ合いが、役としての人間らしさに見えることがあると思うんです。でも天狗は素顔が隠れているので、恥ずかしがることが一つもないという面では、新しい気持ちで芝居ができたと思います。今回の三池監督は、天狗には「『うぉーっ』て行って『うわぁー』って止める!」みたいな演出だったので、こちらも非常に楽しくやらせていただきました(笑)。大島優子/雪女大島さんが演じるのは、ハートは熱い雪女。常に虚ろな目で雪をまとい、何を考えているのか分からない彼女だが、雪女だけに冷たい男性が大好きで、隠神刑部(大沢たかお)に惚れ込んでいる。コメント妖怪はすごく好きです!小さい頃から妖怪はいるものだと思っていて、特に雪女に憧れを持っていたので、とても嬉しかったです。撮影中に妖怪の役作りについて悩んでいたら、三池監督が「妖怪はなんでもありだから!」と仰って下さったので、楽しむことが出来ました。隠神刑部に惚れ込んでいる役なので、「他の妖怪はどうでもいい、隠神刑部だけ!」という雪女の想いを貫きました。見た目は寒そうだけど、ハートは熱いです!みんなが妖怪にはなれるわけではないから、妖怪になれたという嬉しさを心に持って、楽しんで演じさせていただきました。そして、今回発表されたキャストたちが渾身の特殊メイクを施した妖怪ビジュアルも到着。特に目元を黒く塗った天狗は、明らかにされたキャストの中で最も素顔がわかりづらいほど。そんなビジュアルについて三池監督は「皆さん、特殊メイクが似合います。ていうか、これが、本当の姿なのかも知れません」とコメント。また「映画では豪華な役者たちが絶体絶命のピンチに追いつめられます。さぁ、どうする大森南朋!いや、それはまずいだろ、安藤サクラ!いつもと同じ顔じゃないか、大倉孝二!熱く冷たく燃え上がる、大島優子!煉獄さんを超えたぞ(見方によってはね)、三浦貴大。と・・・みなさんお見逃しなく!」と明かしている。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は今夏、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:妖怪大戦争 ガーディアンズ 2021年公開予定©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ
2021年01月18日