「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」北海道・東京・京都で開催 - 日本に魅了されたゴッホの軌跡
さまざまな角度から日本の影響を紐解いていく。
第2部 日本人のファン・ゴッホ巡礼
1890年、この世を去ったファン・ゴッホ。彼の最期を看取った医師・ポール=フェルディナン・ガシェ一家は、残されたファン・ゴッホの作品の多くを大切に所蔵していた。
それら作品を一目見ようと、彼の生涯や作品に強い憧れを抱いた日本の小説家や学者、美術家たちは、ファン・ゴッホ終焉の地オーヴェールにあるガシェ家を訪れた。その記録として「芳名録」に、240人あまりの来訪者が名前を残したのだった。
第2部では、フランスのギメ東洋美術館に所蔵されている3冊の「芳名録」を日本初公開。さらに、近代日本の知識人たちが訪れたオーヴェール巡礼の実相を、約80点の豊富な資料からたどる。加えて、ここでは洋画家・佐伯祐三の《オーヴェールの教会》、前田寛治の《ゴッホの墓》といった、巡礼によって描かれた日本近代絵画の名作も展観できる。
さらには当時の写真や手紙などの資料、日本画家・橋本関雪がガシェ家訪問時に撮影した貴重な映像もあわせて紹介する。ゴッホの自画像が12年ぶりに来日
さらに、ゴッホの自画像が12年ぶりに来日し、全会場で公開されることが決定した。