「命短し恋せよ乙女」展を弥生美術館で - 明治末〜大正の世間を賑わせた”恋愛事件”を紹介
「命短し恋せよ乙女」展~マツオヒロミ×大正恋愛事件簿〜が、東京・弥生美術館で開催される。会期は、2017年7月1日(土)から9月24日(日)まで。
明治末から大正時代は、様々な恋愛事件が頻発した時代であった。日本という国自体がめまぐるしく変化していた時代。当時のスキャンダルは、女性としての生き方や結婚観をも揺るがすものであり、1人の女性の人生をかけたものだった。そんな恋愛事件には、現代のゴシップには無い独特のロマンを孕んでいる。
「命短し恋せよ乙女」展は、明治末から大正時代にかけての”恋愛事件”にフォーカスを当てた。当時世間を賑わせた事件を取り上げ、その事件にまつわる当時の写真や手紙、新聞記事など約200点を紹介する。
また、数々の恋愛遍歴を持つ竹久夢二の恋人の1人である小説家・山田順子のマツオヒロミによるイメージ画を展示。当時の女性風俗特有の情緒を残しながらも、現代の鮮やかなイメージに蘇らせた画風は多くの人から人気を得ている。
さらに、思想家・平塚らいてうが夫に宛てて送った手紙も初公開。フェミニストの闘士としての姿とは裏腹に、彼女の穏やかな愛情が垣間見える。
本展に関連した書籍『命みじかし恋せよ乙女大正恋愛事件簿』の刊行された。