2018年11月9日 13:40
展覧会「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」あべのハルカス美術館で開催
展覧会「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」が、あべのハルカス美術館にて開催される。会期は、2019年1月26日(土)から4月14日(日)まで。
「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」は、近年、注目度が高まってきた明治工芸にフォーカスを当てた展覧会。全国6都市を巡回し話題を呼んだ展覧会「超絶技巧!明治工芸の枠」の続編だ。
明治時代、主に輸出品として製作された明治工芸。その繊細で華美な壺や箪笥などの工芸品は、当時の日本の職人たちの技術が詰めこまれている。思わず目を凝らしたくなる細かな作りや華やかな装飾は、まさに”超絶技巧”。見応えたっぷりの展示内容となっている。
“ナミカワ”のつくる色彩豊かな七宝
会場では、2人の“ナミカワ”の作品を紹介。明治期を代表する七宝家の1人、並河靖之の作品は有線七宝。艶やかな表面に描かれた繊細で洗練された模様が施され、まるで絵画作品を見ているよう。色とりどりの花々や蝶は、金に輝く輪郭線によって縁取られ、より一層色彩の美しさを引き立てる。
一方、もう1人の“ナミカワ”、濤川惣助の作品は対照的に色同士の境界線が曖昧。色の境目を区切る金属線を釉薬(ゆうやく)