映画『家族を想うとき』カンヌ・パルムドール受賞ケン・ローチ監督最新作
理不尽なシステムによる過酷な環境下では、働いても働いても、社会の下層から這い上がれない報われない日々が続いている。社会への「怒り」、働き方への疑問。両親が懸命に働く中、子供たちはどんどん寂しさを募らせていくのだった…。日本でも日々取り上げられている労働問題と重なり、観る者は現代社会が失いつつある家族の美しくも力強い絆に、激しく胸を揺さぶられるだろう。
あらすじ
イギリス、ニューカッスルに住むある家族。父のリッキーはマイホーム購入の夢をかなえるために、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立。 母のアビーはパートタイムの介護福祉士として、時間外まで 1 日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪っていき、高 校生のセブと小学生の娘のライザ・ジェーンは寂しい想いを募らせてゆく。
そんななか、リッキーがある事件に巻き込まれてしまうーー。
【作品情報】
映画『家族を想うとき』
公開日:2019年12月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァティ
出演:クリス・ヒッチェンズ、デビー・ハニーウッド、リス・ストーン、ケイティ・プロクター
photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019
カラフルな世界観に惹きつけられる『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』場面写真