ジョン ローレンス サリバン 20年秋冬コレクション、ヴィム・ヴェンダースやピナ・バウシュから着想
アヴァンギャルドなパール
度々散見されるのはパールの装飾だ。ジャケット、シャツの合わせや袖口の部分にボタンの代わりにあしらわれていたり、パンツの裾やグローブの指先、レザーシューズなどにアクセントとして用いられていたり。ヨシコ クリエーション(YOSHiKO CREATiON)が手がけたパールアクセサリーも随所に登場している。パールそのものの華やかさを生かしたまま、ジョン ローレンス サリバンらしくソリッドな方法で用いられることにより、パールがアヴァンギャルドな存在感を放っている。
舞踊のように流動的なシルエット
ピナ・バウシュの舞踊のごとく、流動的で有機的なデザインを衣服に落とし込んでいるのも印象的だ。緩やかなドレープ感のワイドパンツは、たっぷりと生地を使った流れるようなシルエットが余韻を残す。レッドやベージュのチェスターコートには、ボタン付きのスリットを配し、ボタンを開けて着ると躍動感のあるフォルムに。オーバーサイズニットは、ラフに身に着けることで不均一なドレープを生み出している。
ボンデージやライダースなどアナーキーなスタイルも
フロントにボンデージストラップを配したパンツやジャケット、ノイジーな抽象柄のシャツなど、ジョン ローレンス サリバンのコアにあるインダストリアルミュージックやダーク・サブカルチャーなどからインスパイアされたディテールも見て取れる。鮮やかな赤1色のライダースジャケットにメッシュのカットソーを重ねた、アナーキーなルックも登場した。
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