くらし情報『エマリーエ 2020年春夏コレクション - AI×感性、薔薇の揺らめく“イメージ生成”の瞬間』

2019年11月28日 17:50

エマリーエ 2020年春夏コレクション - AI×感性、薔薇の揺らめく“イメージ生成”の瞬間

裾もグリッド状に処理され、イメージが布地へと移り変わるその瞬間を切り取ったかのようである。

貝殻をモチーフに
AIに学習させたのは、エマリーエの作品だけではない。そのひとつが“貝殻”だ。理永が「自然でもっとも美しいもの」と語る“貝殻”を合わせて学習させて生み出したドレスは、ウエストを絞ったボディには丸みを帯びたモチーフが幾多と連なり、ドレスの上で波打つよう。裾には貝殻を連ねたような布がアシンメトリーに配され、螺旋を描くかのようにダイナミカルに揺れる。

貝殻とアシンメトリーは、引き続き変奏される。クリノリンよろしく、しかし左右非対称に広がったドレスは、ラバー風の光沢を帯びた表面に数多と突起物が配され、それ自体がひとつの大きな貝殻のようである。また、スカート部分の布地をたっぷり持ち上げ丸めることで、不定形で立体的なフォルムを生み出したドレスも登場。
ブラックやグレーのストライプは、ゆったり形成される貝殻の模様を彷彿とさせる。静けさを打ち破る“薔薇の花”
そして“貝殻”のモチーフに続くのは“薔薇”である。ウエストを絞り、光を帯びた布地が裾にかけて華やかに広がるウエディングドレス。普通は下に向かって落ちてゆく布地の一部は大胆に持ち上げられ、渦巻き、華麗な薔薇の花をかたちづくる。

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