雑誌『anan』50周年記念の展覧会、京都で - ファッション誌の歴史&魅力を紹介
と、創刊第7号巻頭ページで“真のファッション”とは何かを高らかに宣言。表紙に起用するモデルや、当時難しかった海外ロケ、様々な分野の若いクリエイターが結集した誌面作りなどは、若者のカルチャーやその後のクリエイティブ界に影響を与えた。
タイトルのデザインは、『anan』初期の全面的なアートディレクションを担当した堀内誠一が担当。象徴的なパンダのロゴは大橋歩のイラストだ。創刊号の表紙撮影は、立木義浩が手がけた。さらに、日本にとって遠い地であった海外の様子を紹介する記事や、澁澤龍彦、三島由紀夫などの文化人の寄稿などにより、画期的な雑誌であることを印象付けた。
原由美子など日本で初めて“スタイリスト”を確立
また、デザイナー、モデル、カメラマン、イラストレーターらの名前を積極的に誌面でフィーチャーし、それまでにはなかった“スタイリスト”といった職業を生み出すなど、『anan』は日本で初めてクリエーターたちに市民権を与える場としても発展を見せた。会場では、『anan』から活動の場を広げていった飯野和好、スズキ・コージらのイラスト原画や、『anan』創刊から参加し、日本で初めて“スタイリスト”という職業を確立した原由美子セレクトのファッション・ページもプロジェクションで投影し紹介する。