2020年6月25日 12:00
グザヴィエ・ドラン監督映画『マティアス&マキシム』“たった一度のキス”で始まった青年たちの恋
美しい婚約者のいるマティアスは、親友に芽生えた感情に戸惑いを隠せない。一方、マキシムは友情が壊れてしま ことを恐れ、想いを告げずにオーストラリアへと旅立つ準備をしていた。迫る別れの日を目前に、二人は抑えることのできない本当の想いを確かめようとするのだがー。
初期ドラン作品への原点回帰か?美しく繊細な心理描写
また本作は、初期のドラン作品『わたしはロランス』『Mommy/マミー』の原点回帰ともいえる、繊細な心理描写や余韻を残す台詞が起用されているのも印象的。第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された際には、「帰ってきたドラン!キャリア史上最も官能的で美しい。」「心の底から共感」「とにかくストレートで心に響く。」「成熟したドランに魅了される」と各メディアから称賛の声が寄せられた。
ドラン本人も出演
さらに故郷モントリオールで親しい仲間たちと共に制作したという『マティアス&マキシム』には、ドラン自身、『トム・アット・ザ・ファーム』以来6年ぶりに役者としても自身作品に出演。映画内容に関しては、以下の通りコメントを残している。
「30歳のマティアスとマキシムは、5歳の頃からの親友であり兄弟のような関係。