三谷幸喜演出シネマ歌舞伎『月光露針路日本 風雲児たち』ロシアから鎖国の日本を目指す予測不能の漂流物語
2019年6月に歌舞伎座で上映された「三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち」がスクリーンに蘇り、新しい物語を綴る。
江戸時代、ロシアで遭難し帰国した実在の人物が主人公
作品の舞台は江戸時代後期。鎖国によって外国との交流が厳しく制限されるなか、大海原へ飛び出し、見知らぬ異国の地・ロシアに流れ着いた、神昌丸の乗組員・大黒屋光太夫が主人公だ。再び故郷へ戻ることを試みるも、方角すらわからない。異国の言葉と文化に戸惑いながらも、ロシアの大地を奥へ奥へと進んで行く勇敢な姿に焦点があてられる。
松本幸四郎、市川猿之助、片岡愛之助、松本白鸚ほか出演
主人公大黒屋光太夫を演じるのは、三谷幸喜演出の前作、歌舞伎『決闘!高田馬場』にも出演した松本幸四郎。古典から新作歌舞伎まで意欲的に取り組む松本が、日本へ帰ることを諦めず運命と闘い続けた、大黒屋光太夫を迫力満点に演じきる。
また、共に旅する神昌丸の乗組員・庄蔵には市川猿之助。
同じく神昌丸の乗組員・新蔵には、大河ドラマなどでも活躍する片岡愛之助が選ばれている。
ロシア・サンクトペテルブルグで出会う女帝エカテリーナの最側近・ポチョムキンには、松本白鸚。