「三谷幸喜」について知りたいことや今話題の「三谷幸喜」についての記事をチェック! (1/14)
女子サッカー・AC長野パルセイロの三谷沙也加が23日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】女子サッカー・AC長野パルセイロ 三谷沙也加「ライダース×桜」春の私服コーデで魅せる「なーーーんか顔浮腫んでた日」と綴り、複数枚の写真をアップ。続けて「と、それはおいておいて、、、みんなでお花見、してきたよ」「食べ物持ち寄りピクニック」と春のひとときを報告した。「楽しかったぁ〜」と満喫した様子を語り、「長野の桜、満開時期は遅いけどみんなより長く桜を感じれて幸せな気分なれるところは良いよ」とその魅力を紹介した。そして「けど、すんごい早いスピードで既に散っていて悲しいなぁ〜( ; ; )」と切なさも添えた。「あ、この日なんで浮腫んでるのか、、、理由は分かるが、内緒にしておきます笑」とし、「顔が浮腫んでたので横向きや後ろ姿のほーが、と相性良い感じ」と自撮りのこだわりを語った。さらに「どの後ろ姿がすきですか〜?」と問いかけ、「アヒルボード、チームメイトの小春ちゃんが乗りたいってゆって乗ったんだけど人一倍楽しんでたし迷惑かけてた。ごめんね。笑」と仲間とのやりとりを紹介した。最後に「あっ!!!!みんなで横並びで撮った写真はただテキトーに並んだ訳ではありません」「何かに紐づけられています、分かった方はコメントへ♡」と締めくくった。 この投稿をInstagramで見る SAYAKA MITANI /三谷沙也加(@sayaka_mitani7)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「みんなでお花見見物ねおでん食べたのかね。」「みんなでお花見、いいですね」といったコメントが寄せられている。
2025年04月24日女子サッカー・AC長野パルセイロの三谷沙也加が17日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】女子サッカー・AC長野パルセイロ 三谷沙也加、スタバでのほっこりショット公開「見つけられましたか?」「いつもよりキリッとした格好と」と綴り、複数枚の写真をアップ。続けて「ライダース久しぶりに着てみた日」とコーデを紹介し、「ファッション好きなので色んな服これからも着たいなぁ〜」と語った。さらに「私服▶︎桜▶︎」とお気に入りの流れを綴り、「屋台で買ったクレープ動画は昨日のリール見てね♡」と案内。最後に「花見2回目の思い出も近々、更新するのでお楽しみにですっ☺️❤️」と予告で締めくくった。 この投稿をInstagramで見る SAYAKA MITANI /三谷沙也加(@sayaka_mitani7)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「これ出来たら好きになる可愛い」「お似合いすぎです素敵な格好に素敵な笑顔と桜の共演みんなを笑顔にしてくれますね⚽」といったコメントが寄せられている。
2025年04月18日女子サッカー・AC長野パルセイロの三谷沙也加が3日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】女子サッカー・AC長野パルセイロ三谷沙也加、「やらないよりは、やる後悔」挑戦の先に笑顔を誓う「4月突入〜❤️❤️❤️」と綴り、複数枚の写真をアップ。続けて「4月は、今まで以上に笑顔溢れる月にします」と意気込みを語った。「3枚目、、、ののはに “前髪…?え?なんか変になってる…?” って言われて、『えっ ワザとクルクルしてるんだよ』って伝えてる顔です!(うん、どうでもいい報告。笑)」と微笑ましいエピソードを添えた。最後に「みんなで勝ちたい。たくさんの応援、本当にありがとうございます!!!」と感謝を込めて締めくくった。 この投稿をInstagramで見る SAYAKA MITANI /三谷沙也加(@sayaka_mitani7)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「4月も変わらず全力応援!!三谷選手の笑顔は、みんなを幸せにするので、たくさん勝ち点取れますように⚽」といったコメントが寄せられている。
2025年04月04日女子サッカー・AC長野パルセイロの三谷沙也加が26日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】女子サッカー・AC長野パルセイロ三谷沙也加、50試合達成「サッカーできることに感謝して、これからも私らしく」「少し遅れましたが 応援、本当にありがとうございました!!」と綴り、複数枚の写真をアップ。続けて「チャレンジしていくのみ。やらないよりは、やる後悔。」と力強く想いを語り、最後に「次こそは、最高の笑顔で終わります!」と前向きな決意を込めて締めくくった。 この投稿をInstagramで見る SAYAKA MITANI /三谷沙也加(@sayaka_mitani7)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「ホントそうですね!やることを出しきった方が後悔はないですよね!いつも頑張る三谷選手をサポーターはずっと応援し続けます⚽」といったコメントが寄せられている。
2025年03月27日三谷商事株式会社は、教育現場の学習データ活用を革新する新システム「CampusLA」を開発し、販売しました。「CampusLA」は、教育現場におけるデータ活用を促進し、学習の質を向上させることを目的としています。学習分析システム「CampusLA」コロナ禍にはe-learningの利用が進み、これに伴い多くの学習履歴データが蓄積されました。一方で、学習の支援に活用できる学習履歴データは活用されていませんでした。現在はこの蓄積されたデータを活用して学習者へのフィードバックや可視化を行うLA(ラーニングアナリティクス)が注目されています。このような背景の中、開発された学習分析システム「CampusLA」では、複数の学習管理システム(LMS)や学内システムからxAPI形式(もしくはcsv)データを取り込み、学習者の学習データを収集・分析し、個々の学習進捗や理解度を図やグラフでわかりやすく可視化することができます。学習者は可視化されたデータから自身の特徴を把握し、自律的に学習に取り組むことが期待できます。また、教員は従来の経験に頼った教育プランから脱却し、データに基づく改善策の立案が可能となり、フォローが必要な学習者に対して最適なタイミングでのフォローを実現します。初期導入事例大学の教員からは「学習者一人ひとりの理解度を把握しやすくなり、個別指導が効果的に行えるようになった」との声が寄せられています。また、学習者からも「自分の学習進捗が一目でわかり、モチベーションが向上した」との評価を得ています。三谷商事は、「CampusLA」を通じて、教育現場のデータ活用をさらに推進し、学習者と教員の双方にとってより良い学習環境を提供することを目指しています。CampusLA画面イメージ製品詳細や、価格、導入事例については、以下のURLをご覧ください。 【本件に関するお問い合わせ先】三谷商事株式会社 情報システム事業部担当: CampusLAチームTEL : 0120-188-022月~金 9:00-17:00(祝日・年末年始は除く)Mail: edu-info@mitani-corp.co.jp 【製品概要】製品名 : CampusLA販売開始日: 2025年3月7日製品内容 : 学習分析システムURL : 【会社概要】商号 :三谷商事株式会社本社 :福井本社:福井県福井市豊島1-3-1東京本社:東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルディング2F設立 :1946年3月20日代表者:代表取締役社長 三谷 聡資本金:50億869万円株式 :東京証券取引所 スタンダード市場<内容>●情報システム各種コンピュータシステム・ネットワーク・ソフトウエアの設計・開発・運用・サポートを含めたトータルソリューションを中心としたシステムインテグレーション(SI)事業及びそれに伴うコンピュータ機器の販売画像処理システムの開発・販売。各種パッケージアプリケーション開発。インターネット事業※ISO9001、27001認証取得 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年03月19日田中圭が主演するWOWOWオリジナルドラマ「おい、太宰」の放送が決定。特報映像も公開された。本作は、三谷幸喜オリジナル脚本、自ら監督も務める“完全ワンシーンワンカットドラマ”シリーズ12年ぶりの復活作。完全ワンシーンワンカットは、2011年、初のTVドラマ監督作「short cut」で実現。第2弾は、竹内結子、生瀬勝久、戸田恵梨香、オダギリジョー、香川照之ら出演の群像コメディ「大空港2013」(’13)が放送。そして、構想に約10年の月日をかけ、昨年秋に撮影した本作が、第3弾として放送決定。海辺を舞台に、太宰治を敬愛する男が時代を超えて奮闘するタイムスリップコメディとなっている。『記憶にございません!』以来、6年ぶりの三谷組参加、三谷作品初主演の田中が演じるのは、主人公・小室健作。太宰治を敬愛する平凡な会社員で、妻の美代子と一緒に出席した披露宴の帰り道、太宰が心中未遂を起こした海辺に迷い込み、暗い洞窟を進んでいくと、太宰に瓜二つの男が…。本シリーズの大ファンだったという田中は、三谷監督に熱いラブコールを送っていたそう。そして待ち受けていたのは、過酷な撮影だった。田中が演じるのは、約100分間出ずっぱりという役柄。膨大なセリフと、一度もカメラが止まらないという極限の緊張感が漂う。田中は「難しさは、まず膨大な台詞を覚えなくてはいけない事。役者がNGを出しても、出していないように見せなければならないチームワーク。スタッフさんの体力と臨機応変な対応。全体が一つにならないと約100分走りきれないところでした」と明かす。「もちろん緊張や、自分達ではどうする事もできない天候とも戦わないといけないところもあります。今回は海辺ということで、日によってアクティングエリアが変わるのも大変だったと思います。でもだからこそ、その全てが楽しかったですし、一日一回しか撮影できない緊張感はなかなかでした」と撮影をふり返った。そして「演じた僕らは楽しみました!!皆様にも楽しんでもらえると信じています!!そして、ワンカットということを途中から忘れていただけたら嬉しいですが、僕自身が感じた、『これワンカットなんだ』という感動が、皆様にも届いたらいいなと思っています。是非楽しんでください!!」と視聴者へメッセージを寄せている。ドラマW三谷幸喜「おい、太宰」は6月、WOWOWにて放送・配信予定。(シネマカフェ編集部)
2025年03月14日主演・田中圭、脚本&監督・三谷幸喜で贈るコメディ『おい、太宰』が、6月にWOWOWにて放送・配信されることが発表された。舞台、映画、ドラマなど常にヒット作品を放ち続ける三谷幸喜。オリジナル脚本と自ら監督を務める“完全ワンシーンワンカットドラマ”シリーズが、12年の沈黙を破りついにWOWOWに帰ってくる。三谷の⻑年の夢であった、1度もカメラを止めずに全編を撮影する完全ワンシーンワンカット。それは2011年、初のテレビドラマ監督作『short cut』で実現した。山道に迷い込んだ中井貴一と鈴木京香演じる夫婦が、口げんかをする中で互いを理解していく物語。見事にワンカットで描き切った本作は、平成24年日本⺠間放送連盟賞(テレビドラマ番組)最優秀賞を受賞した。第2弾は2013年放送の『大空港2013』。竹内結子がグランドスタッフに扮して、生瀬勝久、戸田恵梨香、オダギリジョー、香川照之ら演じる個性豊かな登場人物たちと大騒動を巻き起こす群像コメディ。信州まつもと空港を貸し切り、ヘリコプターまで飛ぶ大掛かりな舞台は話題を呼んだ。そして、構想に約10年の月日をかけ、昨年秋に撮影された、待望の第3弾がいよいよ登場する。三谷が「山」「空」の次に選んだのは「海」。海辺を舞台に、太宰治を敬愛する男が時代を超えて奮闘するタイムスリップコメディだ。主人公・小室健作役には、三谷作品初主演の田中圭。2019年公開の映画『記憶にございません!』以来、6年ぶりの三谷組への参加となる。もともと本シリーズの大ファンだった田中は三谷に熱いラブコールを送っていた。ついに念願が叶うも、待ち受けていたのは過酷な撮影だった。というのも、本作で田中が演じるのは約100分間出ずっぱりという役柄。膨大なセリフと1度もカメラが止まらないという“NG”が許されない極限の緊張感。果たして、田中はどのように演じ切るのか!?健作は、太宰治を敬愛する平凡な会社員。妻の美代子と一緒に出席した披露宴の帰り道、偶然太宰が心中未遂を起こした海辺に迷い込む。太宰ゆかりの地に興奮した健作は、止められたにも関わらず暗い洞窟を進んでいく。その先にいたのは、なんとあの太宰治に瓜二つの男。健作は太宰の生きた時代にタイムスリップしてしまったのか!?併せて、主演の田中圭よりコメントが到着した。<田中圭(小室健作 役)コメント>■三谷幸喜脚本・監督作の主演オファーを受けた際のお気持ち三谷さんとは、プライベートで偶然お会いすることがあります。以前作品でもご一緒している事もあり、会う度にご挨拶をさせていただいておりました。元々僕はこのシリーズが大好きで、ご挨拶させていただく度に「とても好きです」とお伝えしておりました。三谷さんからも、『次こんな作品をやるのですがオファーしてもいいですか?』と何度かおっしゃっていただいた事があります。「是非!」と返すのですが、なかなか実現は叶わずでした。なので今回、本当にお話をいただいて「本当!?」とすごく驚きました。最初は嬉しさとプレッシャーが半端じゃなかったです。■三谷さんのオリジナル脚本や三谷流の演出を実際に体感されてのご感想大胆なのにじわじわくる。繊細なのに吹き出しちゃう。というような波状攻撃です。台本はとてもおもしろかったです。ただ、ワンカットの撮影でタイムスリップってどう撮るのだろう。三谷さん、ワンカットでの撮影というの忘れちゃったのかなと思いながら読み進めていました。稽古中の演出も、セリフ変更や動きの修正もすぐその場で細かく丁寧にして下さり、そういう瞬間瞬間で変わると前より面白くなっていて、さすがだなと感じました。そして“役者に委ねます”という最終的なスタンスは潔くてかっこいいなと思いました。だからこそ、応えたい!という気持ちでやっていました!楽しかったです!!■カメラを1度も止めない「完全ワンシーンワンカット撮影」の難しさや楽しさについて難しさは、まず膨大な台詞を覚えなくてはいけない事。役者がNGを出しても、出していないように見せなければならないチームワーク。スタッフさんの体力と臨機応変な対応。全体がひとつにならないと約100分走りきれないところでした。もちろん緊張や、自分たちではどうする事もできない天候とも戦わないといけないところもあります。今回は海辺ということで、日によってアクティングエリアが変わるのも大変だったと思います。でもだからこそ、その全てが楽しかったですし、1日1回しか撮影できない緊張感はなかなかでした。■視聴者の皆様へメッセージワンカット撮影のドラマなのにタイムスリップを描きます。お芝居は勿論、脚本の楽しさも。演じた僕らは楽しみました!!皆様にも楽しんでもらえると信じています!!そして、ワンカットということを途中から忘れていただけたら嬉しいですが、僕自身が感じた、「これワンカットなんだ」という感動が、皆様にも届いたらいいなと思っています。是非楽しんでください!!ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』特報映像<作品情報>ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』6月WOWOWにて放送・配信脚本・監督:三谷幸喜出演:田中圭 ほか撮影:山本英夫音楽:荻野清子詳細はこちら:
2025年03月14日女優の飯島直子が1日、自身のインスタグラムを更新。【画像】飯島直子、三谷幸喜の舞台に感激!「やはり素晴らしい」誕生日を迎え、多くのファンからのメッセージやプレゼントに感謝の気持ちを伝えた。「たくさんのメッセージやプレゼント、本当にありがとう^ - ^ みんなの優しさに胸が熱くなりました」と綴り、支えてくれる人々への思いを語った。さらに、「ここ数年、誕生の日はひとりで過ごします。え?さみしくないよいや、本当に」と、人生を振り返りながら感謝する時間を大切にしていることを明かした。 この投稿をInstagramで見る 飯島直子(@naoko_iijima_705_official)がシェアした投稿 この投稿には、「直ちゃんが生まれてきてくれてありがとう!」「お誕生日おめでとうございます❤️」「素敵な一年になりますように!」といった温かい祝福のコメントが殺到。誕生日を迎え、ますます輝きを増す飯島。これからの活躍にも期待が高まる。
2025年03月01日タレントの飯島直子が27日、インスタグラムを更新。【画像】飯島直子、寒波の中ファンに温かいメッセージ 「風邪などひかないようにね」観劇した三谷幸喜脚本・演出の舞台「蒙古が襲来」に感激したことを明かした。「やはり素晴らしい^ - ^ みなさんの圧巻の演技に魅了されました」と絶賛。さらに、「三月二日までパルコ劇場でやってます。よろしかったらぜひ^ - ^」とおすすめした。 この投稿をInstagramで見る 飯島直子(@naoko_iijima_705_official)がシェアした投稿 この投稿には多くのいいね!の他、ファンからは「舞台観に行きたくなった」といったコメントが寄せられている。
2025年02月26日三谷幸喜が初めてシェイクスピアの翻案上演を手がける舞台『昭和から騒ぎ』の公演詳細および宣伝ビジュアルが公開された。原作の『から騒ぎ』(原題:Much Ado About Nothing)は、数あるシェイクスピア作品の中でも人気が高い恋愛喜劇。今回上演される『昭和から騒ぎ』では、古都・鎌倉を舞台に、昭和のエッセンスを盛り込んだ物語が展開される。出演者は、大泉洋、宮沢りえ、竜星涼、松本穂香、松島庄汰、峯村リエ、高橋克実、山崎一の8名。2025年5月25日(日) から6月16日(月) に東京・世田谷パブリックシアターで上演後、6月20日(金) から23日(月) に大阪・SkyシアターMBS、6月27日(金) から29日(日) に福岡・キャナルシティ劇場、7月4日(金) から6日(日) に北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)、7月9日(水)・10日(木) に北海道・函館市民会館で上演される。『昭和から騒ぎ』ティザー映像<公演情報>『昭和から騒ぎ』原作:ウィリアム・シェイクスピア(河合祥一郎訳『新訳 から騒ぎ』角川文庫より)翻案・演出:三谷幸喜出演:大泉洋、宮沢りえ、竜星涼、松本穂香、松島庄汰、峯村リエ、高橋克実、山崎一【東京公演】2025年5月25日(日) ~6月16日(月)会場:世田谷パブリックシアター【大阪公演】2025年6月20日(金) ~23日(月)会場:SkyシアターMBS【福岡公演】2025年6月27日(金) ~29日(日)会場:キャナルシティ劇場【札幌(北海道)公演】2025年7月4日(金) ~6日(日)会場:カナモトホール(札幌市民ホール)【函館(北海道)公演】2025年7月9日(水)・10日(木)会場:函館市民会館特設サイト:
2025年02月17日「東京サンシャインボーイズ」の復活公演『蒙古が襲来』が、2月9日、東京・PARCO劇場で開幕。初日の本番前には、作・演出を務める三谷幸喜、出演者の相島一之、阿南健治、小原雅人、梶原善、甲本雅裕、小林隆、近藤芳正、谷川清美、西田薫、西村まさ彦、野仲イサオ、宮地雅子、吉田羊が登壇し、マスコミ向けのトークセッションが行われた。三谷が学生時代に旗揚げし、「東京で一番チケットが取れない劇団」と言われるまでの成長を遂げた東京サンシャインボーイズ。だが人気絶頂だった1994年、30年の充電期間に突入し、実質解散状態となっていた。当時について三谷は、「僕自身は脚本家なので、芸能事務所の社長さんみたいなことは当然出来ない。だったら今解散して、事務所の人たちにみんなを雇ってもらったら、役者としてもっとステップアップしていけるんじゃないか。そんな想いで解散に踏み切りました」と振り返る。劇団最古参の梶原からは、今回の公演が実現するに至った経緯の説明が。当時の制作スタッフ陣の尽力や、コロナ禍に近藤の提案で実現した、『12人の優しい日本人』の朗読配信などが大きく影響したと言う。続いて三谷が明かしたのは、新作『蒙古が襲来』にかける思い。「まずなにをやるかを考えました。僕らがかつてやっていたような、みんなが一致団結してことに当たり乗り超えていく、みたいなコメディにするのか。昔やったものをリメイクするのか。でもどうせみんなが集まるならば、なにか新しいものをやりたいという気持ちが僕の中にありまして。もちろんみんな30年歳を取っているので、以前のようなパワーはありませんが、今までの経験という蓄積がある。そこで今の僕らだからこそ出来る芝居、僕らにとって冒険でもある、新しい題材の芝居を作ってみようと思いました」。舞台は鎌倉時代、対馬のとある漁村。なにもない、普通の朝の様子が描かれていくが、唯一違うのは、蒙古襲来という大事件が間もなく起ころうとしているということだ。まず三谷が見どころとして挙げたのは、2002年に急逝した劇団員・伊藤俊人の声での出演。過去の音源を使用しての参加ということで、昔からのファンにはなんとも感慨深いシーンとなるだろう。また作品のテーマ曲『ドンちゃんの歌』は、甲本の実兄である甲本ヒロトが制作。キャスト全員がラストシーンで歌い上げるとのことだ。そしてもうひとつ大きな見どころが、日本を代表する俳優のひとりに成長した吉田が、劇団の研究生として参加していること。実は吉田、2009年にシアタートップスの閉館イベントとして上演された『returns』、前出した『12人~』の配信にも出演している。改めて本作の稽古場での様子を振り返りつつ、「皆さんもともとたくさん引き出しがおありになるところから、この30年間でまたさらに引き出しが増えていらっしゃるんですね。そこで三谷さんが演出をすることでまたどんどん変わり、みるみる面白くなっていく。これを研究生の私が無料で見ていいんだろうかと、本当に贅沢な気持ちになりました」としみじみ語る。さらにここで三谷による演出場面の披露があるとのこと。西村演じるオンゾと谷川演じるウツボの婚礼シーンだ。トークセッションで披露された三谷による演出場面。しかしこのシーンは……オンゾ(西村まさ彦)とウツボ(谷川清美)の婚礼シーンが披露されたが……「じゃあ皆さんはいつもの感じで座ってもらって。で、ジンタ(=甲本)はウツボさんのことが好きだったんだけど、フラれて、寂しくこの辺で見ているって感じで」など、三谷がそれぞれの動きをパパパっとつけると、「用意、スタート!」と合図を出す。その途端、キャスト全員から「おめでとうございまーす!」と声があがり、いかにも婚礼といった華やかな場面が繰り広げられる。傀儡師ましら役の阿南には、「踊って、踊って」とさらなる演出も。と、「はい、ありがとうございました」とストップをかけた途端、「ちなみに本編にこのシーンはないですから」と三谷から衝撃のひと言が。一瞬にして劇場は大きな笑いに包まれた。とはいえそのワンシーンだけでもわかる、30年ぶりとは思えぬほどの息の合いよう。東京サンシャインボーイズの新たなる伝説は、全国10都市、5月の沖縄公演まで続く。取材・文:野上瑠美子撮影:細野晋司『蒙古が襲来 Mongolia is coming』本編舞台写真とキャストコメント到着!■相島一之毎日がすごく楽しいです。顔合わせから1ヶ月、稽古場は笑いに溢れていました。確かに僕らは歳をとった。あちこちにガタがきて、みんな何かを抱えながら稽古に臨んでいる。でもなんだろうこの心地よさは。みんなが必死に役と向き合い全力で芝居を作ろうとしている。演劇はみんなで作るものなんだね。そんな当たり前のことを噛み締めています。劇団って良いもんだな。お芝居って楽しい!そう思ってもらえるよう全力を尽くします!■阿南健治私の役は、綺麗な派手目の着物を着て色々と楽しんでいて、より深く人間をとも思いつつ、三十年ぶりの新たな大舞台を大きく意気込んで大きなワンステップとして何かを刻みたいとも思っています。お客さん達へは、蒙古が襲来した事を楽しみながらで、感じる事が出来るかもで、13人の俳優をそれぞれ色々と細かく観て楽しんでくださいませ。■小原雅人与えられた自分の役割をしっかりと熟し内に秘めた情熱はしっかり燃やし千秋楽までの日々に努めたいと思います。大丈夫。スクラムはガッチリ組まれてます。全国ツアーで30年振りの思いを劇場までわざわざ足を運んで頂いた皆様おひとりおひとりにお届けしたいと思います。どうぞお楽しみ下さい。■梶原善30年の時を経て、僕達の舞台の稽古が新年早々から始まった。稽古場の雰囲気はみんな年を食ったせいかとても穏やかでなんだかお互いいたわりの空気が流れていた。笑い声もよく聞こえたように思う。そんな中日々コツコツと稽古は続いた。コツコツとしかしウチの芝居はほぼ出づっぱりと言う事はずーっと稽古。「じゃ―頭から」と演出の声…「アタマからか…」と僕。コツコツときづきあげた30年ぶりぶりの僕達の芝居、楽しんで頂けると幸いです。■甲本雅裕30年の時を経て、この劇団の一員として舞台に立てる喜びをかみしめつつ稽古に通う毎日。稽古場に着くと、そこは戦場。苦しみ、もがき、ヘトヘトになりながら稽古に励んでいます。でも不思議と皆んなの顔は笑ってる三谷さんの脚本、演出、劇団員と今しかできない舞台を作る為、ほぼ60オーバー達が全力でぶっ飛ばして参ります!ご覧になられる、お久しぶりや初めましての皆さん30年ぶりに東京サンシャインボーイズはじめました。■小林隆復活公演開幕に向けて出演者一同、渾身の力を振り絞って稽古に励んで参りました。いよいよ幕が上がります 。御声援の程よろしくお願い致します。■近藤芳正稽古は、連日発見がある日々でした。懐かしい瞬間があったり、新しい刺激だったり、ほっとしたりワクワクしたり、成長を感じたり、変わらなさに笑ったり、 歳行って身体が動かなくなった分、お互いを労わる気持ちもあったり。なんだろう、この感覚は初めてだし、もう二度と味わえないないであろう貴重な貴重な愛おしい日々でした。さてさて本番では、どんな発見が?長〜い航海に出る気分です。■谷川清美このメンバーで、この空間で、今ここにいる全ての人たちと過ごす、二度とない時間を心に刻みつけ、味わいつくしたいと思います。東京サンシャインボーイズの復活公演を楽しみに待っていてくださったみなさんと創る『蒙古が襲来』。どんな作品になるのかわくわくします。心震える舞台を届けられるようがんばります。ご来場お待ちしてます。■西田薫稽古場にいる時間が幸福で、このままずっと稽古をし続けたいと思いましたが、この先にはもっと面白いことが待っているはずだと本番に向かいます。30年分の充電放出作品。楽しんで頂けたら嬉しいです。今という時を大切に、勇気うたう人になりたい。新たな一歩を踏み出そう。■西村まさ彦30年振りに劇団のメンバーと一緒に演劇ができる事とても興奮しています。見てくれはあの頃とずいぶん変わってしまいましたが、舞台に立つ時は、あの頃と同じ思いで舞台に挑みます。■野仲イサオえー30年ぶりってことですからね。そりゃあまあ、自然と意気込みますな。意気込みと言えば、研究生の頃、シェイクスピアの[恋の骨折り損]のビローンと言う役をやることになっんですが、結構長いセリフがありましてね。それで、あるイギリスの大スターが貧乏なころ、ひどい空腹で舞台に立ったところ、演技に思いもかけない凄みが出たと書いていましたから、私も真似して腹ペコで臨みました。凄い芝居をみせてやろうと。結果は腹に力がはいらず、ヘナヘナ。凄みどころかシオシオノパー。これを教訓に、45年間、意気込み方を模索中であります。■宮地雅子稽古場のあちこちから、「どっこいしょっ」が聞こえてきます(笑)30年経って、パワーやスピード、骨密度は衰えました。でも、違う何かは増えました。間違い無く、今のみんなが、最強です。私自身が、心から楽しみにしています。劇場にて、お待ちしております!■吉田羊15年ぶりの稽古場では、ブランクを感じさせないスピードでみるみると舞台が立ち上がって行き、三谷さんの1に10で応える猛者たちが魅せるサンシャインワールドに、研究生の私はただただ口を開けて魅入る毎日でした。しかし楽しんでばかりもいられない、いよいよ開幕だ。お客様が入れば更に進化していくであろう先輩たちとのお芝居は、間違いなく毎日が一期一会となりそうです。舞台と客席が一体となる瞬間が、今から楽しみでなりません。皆様、劇場でお待ちしています!舞台写真撮影:細野晋司<公演情報>パルコ・プロデュース2025東京サンシャインボーイズ 復活公演『蒙古が襲来』作・演出:三谷幸喜出演:相島一之阿南健治伊藤俊人小原雅人梶原善甲本雅裕小林隆近藤芳正谷川清美西田薫西村まさ彦野仲イサオ宮地雅子吉田羊【配役】ニラブ(漁師) 梶原善カメ(ニラブの妻) 宮地雅子トラジ(カメの兄) 相島一之おばば(歩き巫女) 吉田羊タマオ(トラジの幼馴染)小林隆オンゾ(トラジの父) 西村まさ彦ましら(傀儡師) 阿南健治きんば(傀儡師) 西田薫ウツボ(オンゾの妻) 谷川清美ウンジ(隣村の村長) 野仲イサオジンタ(カメの元恋人) 甲本雅裕ゴングージ(権宮司) 近藤芳正サカザキ(鎌倉武士) 小原雅人九条実実(大宰府から来た客人) 伊藤俊人どんちゃん(たぶん鶏)【東京公演】2025年2月9日(日)~3月2日(日)会場:PARCO劇場【岡山公演】2025年3月7日(金)~3月9日(日)会場:岡山芸術創造劇場ハレノワ中劇場【京都公演】2025年3月13日(木)~3月16日(日)会場:京都劇場【長野公演】2025年3月21日(金)~3月23日(日)会場:まつもと市民芸術館 主ホール【宮城公演】2025年3月28日(金)~3月30日(日)会場:電力ホール【北海道公演】2025年4月3日(木)~4月6日(日)会場:札幌市教育文化会館 大ホール【大阪公演】2025年4月11日(金)~4月14日(月)会場:SkyシアターMBS【愛知公演】2025年4月18日(金)~4月20日(日)会場:穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール【福岡公演】2025年4月25日(金)~4月28日(月)会場:キャナルシティ劇場【沖縄公演】2025年5月3日(土・祝)~5月5日(月・祝)会場:那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場公式サイト:
2025年02月10日1983年に三谷幸喜を中心に旗揚げされた劇団「東京サンシャインボーイズ」。人気絶頂の最中に「30年の充電」を発表し、活動を休止した。そんな東京サンシャインボーイズがついに復活!新作『蒙古が襲来』を上演する。そこでメンバーの相島一之に、現在の稽古の模様と劇団への思いを語ってもらった。メンバー全員にとってかけがえのない「東京サンシャインボーイズ」――東京サンシャインボーイズが「30年の充電」を発表されたのが1994年。ついに復活公演が決まりましたが、その道のりは決して容易ではなかったと思います。本当に実現できてよかった。これはやっぱりメンバー全員が、「東京サンシャインボーイズ」っていうのをどこかですごく大事にしているからだと思います。あと2009年にシアタートップスが閉館した時(※現在は新宿シアタートップスとして営業中)、『returns』という作品で一度集まれたことも大きかった。あの時はみんな忙しくて稽古期間も短かったですけど、なんとかほぼ全員無理くりスケジュールの都合をつけて参加して。しかもそれが結構楽しかったんですよ。で、「あれ、もしかしたら15年後にまた会えるかもしれない」と思った一番のきっかけにはなりましたね。――そしてついに始動、稽古も順調のようですが、ここまでの感触はいかがですか?やっぱり年は取っていますよね。稽古場を見渡しても、「うわ、年寄りばっかりだな」って思いますから(笑)。ただやっぱり僕らは、三谷(幸喜)が書く脚本が好きで、三谷の世界を実現するために集まってきたメンバー。それが三谷の演出で動いているっていうのはやっぱりすごく面白いし、感動しますよね。まずは本読みから始めるわけですが、すでにただの本読みじゃないですから。さっそく三谷のチェックがどんどん入ってくる。的確な、細かい、「ここはこんな感じ」みたいなチェックが。で、それを言われることで、ガラッとみんな変わっていくんです。もうそのスピード感たるや!あ、そうだ。これがうちの劇団の、三谷の演出だって思い出して、すごくワクワクします。――内容に関しては、鎌倉時代の対馬の漁村が舞台であること。異国の襲来が目の前に迫っていること。明かされているのはこれら断片的なものですが、どういったタッチの作品になりそうでしょうか?これまで東京サンシャインボーイズでは、笑いがたくさんあって、みんなが頑張ってひとつのことを成し遂げて、そこで大団円っていうコメディを多く作ってきたわけです。で、今回もそういうものを作るのか。それともまったく違う、60歳を過ぎた僕らと、今三谷がやりたいと考えているものを作るのか。そのどちらをやるのか、三谷もすごく考えたそうなんです。で、彼は新しいことをやろうと。まぁ三谷らしいですよね。とても三谷らしい。だからどうなるのか、今は正直わかりません。ただ脚本はすごく面白いです。「演劇って楽しい」と思ってもらえることが、自分の使命――現段階で「面白い」と言い切れるのは、とても心強いですね。面白いです!ただいわゆる『ショウ・マスト・ゴー・オン』のような、ジェットコースターのようなコメディにはならないと思うので、これからどうなるのか楽しみです。僕は60越えた今でも、『ショウ・マスト~』の時の演出の言葉なんか思い出したりするんですよ。だから稽古をしながら、30年前と今がリンクしているような感覚で。「(梶原)善は相変わらずこんなこと言っているな」とか、「そうそう、小林隆はこうだよね」とか。なんかそれがすごく面白いんです。――劇団以外でも数々の舞台を生み出してこられた三谷さんですが、東京サンシャインボーイズで作られるからこその面白さとはどういったところにあると思いますか?彼はよくこう言ってくれるんです。「劇団が私を作家として育ててくれた」と。「固定のメンバーにどんどん新しい作品を書いていかなければいけない中で、彼ら彼女らを毎回どう新鮮に見せていくのか。座付き作家としてすごく鍛えられた」と。そんなふうに僕らに最大限の賛辞を送ってくれるわけですが、三谷にとっての東京サンシャインボーイズっていうのは何なんでしょうね。それはちょっと僕にはわからないかな。三谷に聞いてみたいけど、きっとその時々によって言うことが違うんでしょうね(笑)。――なにはともあれ復活公演に歓喜されているファンの方も多いかと思います。最後に公演を楽しみにされている方にメッセージを!「あぁ、演劇って楽しいな」って思ってもらえるようにすることが、自分が舞台に立つ使命だと思っています。中でも東京サンシャインボーイズの芝居っていうのは、演劇好きな方はもちろん、今まで演劇をご覧になったことのない方にとっても非常にとっつきやすいものなんじゃないかなと。笑いがあって、面白くて、恐らく「なにか」がある(笑)。だから劇場に足を運んでいただけたら、本当に嬉しいなと思います。取材・文:野上瑠美子撮影:You Ishiiヘアメイク:国府田雅子(b.sun)<公演情報>パルコ・プロデュース2025東京サンシャインボーイズ 復活公演『蒙古が襲来』作・演出:三谷幸喜出演:相島一之阿南健治伊藤俊人小原雅人梶原善甲本雅裕小林隆近藤芳正谷川清美西田薫西村まさ彦野仲イサオ宮地雅子吉田羊【東京公演】2025年2月9日(日)~3月2日(日)会場:PARCO劇場【岡山公演】2025年3月7日(金)~3月9日(日)会場:岡山芸術創造劇場ハレノワ中劇場【京都公演】2025年3月13日(木)~3月16日(日)会場:京都劇場【長野公演】2025年3月21日(金)~3月23日(日)会場:まつもと市民芸術館 主ホール【宮城公演】2025年3月28日(金)~3月30日(日)会場:電力ホール【北海道公演】2025年4月3日(木)~4月6日(日)会場:札幌市教育文化会館 大ホール【大阪公演】2025年4月11日(金)~4月14日(月)会場:SkyシアターMBS【愛知公演】2025年4月18日(金)~4月20日(日)会場:穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール【福岡公演】2025年4月25日(金)~4月28日(月)会場:キャナルシティ劇場【沖縄公演】2025年5月3日(土・祝)~5月5日(月・祝)会場:那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場公式サイト
2025年02月05日PARCO PRODUCE 2025 三谷文楽『人形ぎらい』が、2025年8月に東京・PARCO劇場で上演される。2012年に誕生した三谷文楽『其礼成心中』は、文楽の伝統と技芸に敬意を表しながら、三谷幸喜の新しい視点と演出で創作した古典エンタテインメント。文楽ファンはもとより、文楽ビギナーズへも文楽の魅力を伝え、各地で上演を続け好評を博した。三谷文楽としては13年ぶりの新作となる本作では、現代の文楽の劇場を舞台に、役を演じている人形自身の物語が描かれる。文楽の人形は、俳優と同じように出し物によってさまざまな役を演じ、主役の人形もいれば、脇役専門も存在する。今回の主人公は、脇役の名優、嫌みな小悪党を演じさせたら天下一品の“陀羅助”という人形だ。近松門左衛門作『鑓の権三重帷子』(槍の名人で色男の権三&人妻おさゐが、不義密通の濡れ衣を着せられる物語)を演じる万年引き立て役の陀羅助は、憎まれ役ばかりを演じさせられることに不満が爆発。ついには人形たちが劇場を飛び出してしまい……。再び文楽へ挑む三谷のもとに、監修・出演(人形遣い)に、『其礼成心中』の仕掛け人で、その活動を賞して2023年関西元気文化圏賞 ニューパワー賞を受賞した吉田一輔、作曲・出演(三味線)に、『其礼成心中』でも音楽を担当した鶴澤清介、出演(太夫)に、『其礼成心中』にも出演、2022年には太夫に与えられる最高の資格である「切語り」に昇格した竹本千歳太夫と、三谷文楽には欠かせない豪華メンバーが揃った。■作・演出:三谷幸喜 コメント人間にできることは、どんなことでも人形は出来る。人形遣いの吉田一輔さんに言われた言葉です。その自信と気概に心打たれ、僕は『其礼成心中』を書きました。一輔さんの言葉は間違いではなかった。人形たちは本当になんでも出来ました。目から鱗でした。今回はモリエールの『人間嫌い』がモチーフ。人形のことが大嫌いな人形が主人公です。今度の文楽、人形がスケボーに乗ります。■監修・出演:吉田一輔 コメント三谷文楽初演から再演を重ね13年目、今年は待望の新作です!近松門左衛門が生きていた時代の人形遣いも、次はどんな物語が生まれるのかと楽しみで心踊っていたに違いないと、三谷さんと出逢えたことで感じています。日本の「伝統芸能 文楽」としても三谷作品の「演劇」としても、とにかく楽しんで観ていただきたい気持ちです。「人形愛」なくしては成り立たない物語ですので、文楽人形たちが誇らしく笑ってくれるように!人形遣いとして精一杯努めさせていただきます!是非爆笑しに劇場にお越しください。<公演情報>PARCO PRODUCE 2025 三谷文楽『人形ぎらい』作・演出:三谷幸喜監修・出演:吉田一輔作曲・出演:鶴澤清介出演:竹本千歳太夫ほか2025年8月 東京・PARCO劇場で上演公式サイト:
2025年01月31日シス・カンパニー公演 舞台『昭和から騒ぎ』が、2025年5月から7月にかけて東京・大阪・福岡・北海道にて上演。5月25日(日)に東京・世田谷パブリックシアターで初日を迎え、大千穐楽は函館市民会館での7月10日(木)公演となる予定だ。チケットの一般発売は4月19日(土)。翻案・演出は三谷幸喜が務める。シェイクスピアの喜劇『から騒ぎ』を三谷幸喜が翻案・演出舞台『昭和から騒ぎ』は、シェイクスピア作の人気喜劇『から騒ぎ』をベースとする、三谷幸喜翻案・演出の舞台作品。三谷幸喜がシェイクスピア作品の翻案・演出を手掛けるのは、本作が初となる。シェイクスピアの元祖ラブコメ、物語の舞台を古都・鎌倉にシェイクスピアの『から騒ぎ』(原題「Much Ado About Nothing」)といえば、「裏切り」や「騙し」をキーワードに絡まり合い翻弄されていく、2組のカップルの恋愛模様を描いた喜劇だ。イタリアのシチリア島にて、2組の貴族の男女が騙し騙されながらハラハラドキドキの恋の駆け引きを繰り広げていく様子は、“元祖ラブコメ”ともいえる。三谷幸喜翻案による『昭和から騒ぎ』は、舞台を古都・鎌倉に移して物語を展開。聞き耳、立ち聞き、盗み聞きが交差し、虚実が飛び交う中、2組の男女の愛の行く先とは?大泉洋、宮沢りえ、竜星涼、松本穂香ら出演キャストには、『月の満ち欠け』『室町無頼』といった映画作品でも活躍を見せる大泉洋や、『アンナ・カレーニナ』や『オーランド』などの舞台にも出演してきた宮沢りえが登場。また、竜星涼、松本穂香、松島庄汰、峯村リエ、高橋克実、山崎一といった存在感あふれる俳優陣が名を連ねている。【詳細】舞台『昭和から騒ぎ』翻案・演出:三谷幸喜原作:W・シェイクスピア 河合祥一郎訳「新訳 から騒ぎ」角川文庫より出演:大泉洋、宮沢りえ、竜星涼、松本穂香、松島庄汰、峯村リエ、高橋克実、山崎一■公演詳細・東京公演上演期間:2025年5月25日(日)~6月16日(月)場所:世田谷パブリックシアター住所:東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー料金:S席 12,000円、A席 9,000円、B席 5,000円 ※全席指定問い合わせ先:シス・カンパニー TEL:03-5423-5906(平日11:00~19:00)・大阪公演上演期間:2025年6月20日(金)~6月23日(月)場所:SkyシアターMBS住所:大阪府大阪市北区梅田3-2-2 JPタワー大阪6F料金:S席 12,000円、A席 9,000円 ※全席指定問い合わせ先:キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888(平日12:00~17:00)・福岡公演上演期間:2025年6月27日(金)~6月29日(日)場所:キャナルシティ劇場住所: 福岡県福岡市博多区住吉1-2-1 キャナルシティ博多 ノースビル4F料金:S席 12,000円、サイド席 11,000円、A席 9,000円 ※全席指定問い合わせ先:サンライズインフォメーション TEL:0570-00-3337(平日12:00~15:00)・札幌公演上演期間:2025年7月4日(金)~7月6日(日)場所:カナモトホール(札幌市民ホール)住所:北海道札幌市中央区北1条西1料金:S席 12,000円、サイド席 11,000円、A席 9,000円、B席 5,000円 ※全席指定問い合わせ先:サンライズインフォメーション TEL:0570-00-3337(平日12:00~15:00)・函館公演上演期間:2025年7月9日(水)~7月10日(木)場所:函館市民会館住所:北海道函館市湯川町1-32-1料金:S席 12,000円、サイド席 11,000円、A席 9,000円、B席 5,000円 ※全席指定問い合わせ先:サンライズインフォメーション TEL:0570-00-3337(平日12:00~15:00)■チケット発売日一般前売開始日:2025年4月19日(土)※各プレイガイドなどにて販売、公演会場によって販売場所は異なる【問い合わせ先】シス・カンパニーTEL:03-5423-5906
2024年12月19日テレビ朝日アナウンサーの三谷紬が9日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】「うん、今日もカワイイ」美女アナ・三谷紬、サムライブルーの激カワ衣装を披露し反響続々!「❤️最近大人かわいい服が好きになってきました。年齢を重ねた証拠ですかね〜笑」と綴り、複数枚の写真をアップ。赤のハイネックニットに白のベストを合わせたコーデで、大人かわいいファッションを体現している。 この投稿をInstagramで見る 三谷紬(@mitani_tsumugi)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「紬ちゃん可愛い」「紬ちゃんと結婚したいです」といったコメントが寄せられている。
2024年12月09日三谷幸喜が初めてシェイクスピア作品の翻案・演出に挑む『昭和から騒ぎ』が、2025年5月から7月に東京・大阪・福岡・北海道で上演される。オリジナルはシェイクスピア作の人気喜劇『から騒ぎ』。本作の詳細はまだ明かされていないが、タイトルにある”昭和“の文字から、日本に舞台を置き換えることが予想される。大泉洋、宮沢りえ、竜星涼、松本穂香、松島庄汰、峯村リエ、高橋克実、山崎一といった面々が出演者として名を連ねた。<公演情報>シス・カンパニー公演『昭和から騒ぎ』翻案・演出:三谷幸喜原作:W・シェイクスピア(河合祥一郎訳『新訳 から騒ぎ』角川文庫より)出演:大泉洋宮沢りえ竜星涼松本穂香松島庄汰峯村リエ高橋克実山崎一上演時期:2025年5月~7月都市:東京・大阪・福岡・北海道(予定)シス・カンパニー 公式サイト:
2024年12月09日テレビ朝日の三谷紬アナウンサーが2日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】三谷紬アナ 黒ノースリーブワンピ姿が「大人の色気」「美脚」と絶賛「憧れの三浦知良選手とお仕事させていただきました‼︎」と綴り、1枚の写真をアップ。テレビ朝日の「キングカズと限界を越えよう。」という番組で共演を果たしており、日本中が憧れるスーパーレジェンドとの共演に感激している様子が伝わる投稿である。 この投稿をInstagramで見る 三谷紬(@mitani_tsumugi)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「まさにレジェンドですね。」「カズさんは、やっぱカッコイイそして渋いですね✨️」といったコメントが寄せられている。
2024年11月03日2024年10月28日、東京都港区にある東京プリンスホテルで、『東京ドラマアウォード2024』が開催されました。『東京ドラマアウォード』は、作品の質の高さだけではなく、市場性、商業性にスポットを当て『世界に見せたい日本のドラマ』をコンセプトに、世界水準で海外に売れる可能性が高いテレビドラマを表彰しています。主演男優賞に表彰されたのは、『デフ・ヴォイス法廷の手話通訳士』(NHK)に出演した草彅剛さん。MCで脚本家の三谷幸喜さんから、「舞台中に、地震が起きたものの気付かず淡々と演技に集中されていて、後から聞いたら『観客が自分の芝居を称賛してくれていると思った』とおっしゃった、そんな人です」と、2015年に上演した舞台のエピソードを紹介されながら登場しました。草彅さんは、受賞の喜びをこのように語っています。本日は、このような大変すばらしい賞をいただいて心から感謝しています。『ドラマアウォード』という言葉がすごく僕の胸に心に響きました。僕もドラマっ子なので、三谷さんのドラマをたくさん見てきましたし、今日久しぶりにこの会場に来てくださっている昔一緒に仕事をした方とかもたくさんいらっしゃって、本当に僕はテレビドラマで育てられました。舞台や映画も素敵なんですけど、テレビドラマならではの力というか…。とにかくテレビドラマが好きです。ドラマが大好きと語った草彅さん。「これからも、みなさんといい作品の中で、自分の命を燃やして、生き続けられるように努力していきたいなと思います」とコメントしました。本作は単発ドラマのグランプリとしても表彰。大きな結果を残す作品となりました。ろう者・難聴者の役は、実際に当事者の中からオーディションをして抜擢するなど、細部までこだわった同作は、多くの人の心に響いたようです。[文・構成/grape編集部]
2024年10月28日近年、お笑いタレントがテレビドラマや映画に出る機会が増えています。普段からコントなどで芝居をすることもあり、自然な演技が好評のお笑いタレントもいるでしょう。三谷幸喜が選ぶ、役者として伸びそうなお笑いタレントテレビドラマ『古畑任三郎シリーズ』(フジテレビ系)や、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)などの脚本を手掛ける、三谷幸喜さん。テレビプロデューサー・佐久間宣行さんのYouTubeチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』に出演しました。三谷さんが、役者として伸びそうなお笑いタレントベスト5を発表した動画が、2024年9月26日現在100万回以上再生されています。三谷さんは、同チャンネルの動画をよく見ているのだとか。今回名前を挙げたお笑いタレントは、会ったことがなく、動画内のイメージだといいます。さらに、ランキング発表前に、三谷さんは「僕が使いたい5人ではない」と断言。あくまで、三谷さんがキャスティングしたいというわけではないけれども、役者として活躍できるかもしれないという視点でランキングをつけたそうです。5位に選ばれたのは、お笑いコンビ『U字工事』の益子卓郎さん。三谷さんは益子さんのよさは、セリフを作る力だといいます。しかし、ほかの脚本家が書いたセリフをどのように演じるかが未知数なため、5位になったのだとか。4位は、お笑いコンビ『ラランド』のニシダさんです。三谷さんは、ニシダさんの清潔感をべた褒めし、佐久間さんも「知識とワードと演技力はある」と評価していました。3位は、お笑いコンビ『コットン』の、きょんさん。三谷さんは、「僕もお仕事したいと思う方」と、きょんさんから感じる哀愁などを褒めていました。2位は、しゃべっていない時のリアクションが素晴らしいという、お笑いコンビ『ラバーガール』の大水洋介さん。1位は、お笑いコンビ『バイきんぐ』の西村瑞樹さんでした。三谷さんは、『バイきんぐ』の2人が出演する、漂流して無人島に流れ着いた設定の洗剤のCMを見て、このように思ったといいます。小峠さんは、ずっと小峠さんなんです。ツッコミとか入れているけど、洗剤かけられて、「あーっ」とかやってるんだけど、全部小峠さんなんだけど、西村さんは、ものすごい真剣に命かけてやってる感じがするんですよ。本当に、漂流してきた人に見えるし。佐久間宣行のNOBROCK TVーより引用三谷さんは、西村さんを見て「ご自身に役者の才能があるってことに気付いていない」といい、西村さんが役者を目指すとさまざまな色が付くため「今がピーク」と話していました。佐久間さんも「何も考えていない怖い役がすごくうまい」と、コントでの西村さんの芝居を評価。三谷さんは、この5人以外にも、番外編として2人の名前を挙げています。「僕が使いたい5人ではない」と断言していた三谷さんですが、いつか名前が挙がったお笑いタレントたちが、三谷さんの作品に出演しているところを見てみたいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年09月26日映画『スオミの話をしよう』(公開中)が第37回ヘルシンキ国際映画祭で特別招待上映され、三谷幸喜監督が参加した。同作は、三谷幸喜監督が脚本・演出を務める、長澤主演のオリジナル作。大富豪の妻・スオミ(長澤)が失踪し、彼女の前の夫たち4人が集合する。大富豪も含めた5人の男たちは、それぞれが接していたスオミの姿を語り、どれだけ彼女を愛していたかマウントを取り合っていく。9月24日までの公開12日間で、観客動員数83万人、興行収入11.4億円を突破し、大きな話題を呼んでいる。そんな三谷監督最新作『スオミの話をしよう』 (英語タイトル:『ALL ABOUT SUOMI』)が、第37回ヘルシンキ国際映画祭に特別招待され、現地時間24日夜に海外初上映となるインターナショナルプレミアを実施した。今作の主人公の名前“スオミ”は、フィンランド語で“フィンランド”という意味。三谷がBlu-rayを観ようと字幕の言語を選択する際、たまたま日本語や英語に交じってsuomi(=スオミ)というワードを発見し「その時、すごくその言葉が印象に残って。日本人っぽくもあるけど、あまり聞いたことがない名前だなと。そこで主人公はスオミに決めました。正直、その時は、深い意味はなく、たまたま目についたというだけなんです(笑)。でもそこから彼女の設定が生まれていきました」と今作の主人公の名前や設定のきっかけとなり、さらには映画のエンディングで、長澤演じるスオミが華麗に歌い踊り、出演者全員が参加した話題のミュージカルシーンのナンバーがフィンランドの首都である「ヘルシンキ」にもなっている。そんな繋がりからヘルシンキ国際映画祭アーティスティックディレクター・ペッカ・ラネヴァの目に留まり、映画を鑑賞、特別招待となった。ペッカは今作について「『ALL ABOUT SUOMI』は愛されるべき5つの異なる顔を持つ女性を題材にした“Sparkling Comedy(スパークリングコメディ)”で、そこにはLove&Anarchy(愛と自由・何者にも支配されない)という映画祭のテーマとフィンランドそのものに繋がるスパイスも散りばめられています」と招待した理由をコメントしている。○三谷幸喜監督 ヘルシンキ訪問オフィシャルレポート上映劇場であるヘルシンキで一番古い映画館・Finnkino Maximはタイトルの“スオミ”が気になった日本映画に興味を持つフィンランド人やフィンランド在住の日本人で満席。上映チケットは売り出しから数時間で完売し、映画祭側が追加上映を設けるほど。現地上映前に三谷が「モイ!(やあ!)」とファンランド語で挨拶すると会場からは大きな歓迎の拍手が。さらにフィンランド語で「こんにちは。三谷幸喜です。みなさん、私のフィンランド語が分かりますか? ごめんなさい。私は私のフィンランド語が分かりません」と挨拶すると、会場からは爆笑が起こりました。「僕の一番新しい作品をこうして皆さまに観ていただけるのは本当に幸せだと思っております。タイトルは、『ALL ABOUT SUOMI』です。ただ、あんまりフィンランドのことは出てきません。スオミという日本人の女性の物語です。一応それだけ把握して観て下さい(会場笑)」その後、三谷もお客さんに交じって鑑賞。上映中には5人の夫たちのコミカルなシーンはもちろん、「コスケンコルヴァ」というフィランドの伝統的な蒸留酒の名前が出てくると、大きな笑い声が。最後のミュージカルシーンでは、「ヘルシンキ」に合わせ手拍子が起こり、歌詞にヘルシンキの名所が飛び出すと、さらに会場は爆笑の渦に!!さらに、上映後には三谷監督によるティーチインとファンとの交流会も実施!! 上映後のティーチインで観客と今作を観た感想を聞かれた三谷は「正直、脚本を書いて映画を作っている時はそんなつもりはなかったんですが、出来上がってみると、今作ほどヘルシンキ国際映画祭にピッタリな作品はないなと思いました。(会場笑)」さらに、「今は、日本の監督の中で一番ヘルシンキに詳しいと思います」と語る三谷に、観客から「今回、ヘルシンキやフィンランドについて事前に勉強されたかと思いますが、フィンランドに実際来てみていかがですか?」と質問されると、「すごく日本と似ているなと感じました。住んでいらっしゃる皆さんの温かさとやさしさ、少し控えめな所もあって、日本人と通じるものを感じました」と離れたフィンランドと日本の意外な共通点を語る一幕も。また、「コスケンコルヴァはお好きですか?」の質問に、「僕はお酒がほとんど飲めないですが、今日はこんな素敵な日になったので、コスケンコルヴァを初めて飲みたいと思いました。主人公の名前をスオミにして良かった!」とコメントすると、客席からは大きな拍手が起こり、温かな空気のまま、ティーチインは締めくくられました。作品の感想を聞かれた現地のファンからは「演劇的なところがあって、とても楽しかったです。歌(ミュージカルナンバー「ヘルシンキ」)を聞きながら、こんなに笑ったのは初めてです」「フィンランドのことを世界に知らせてくれて嬉しい」「いろんな要素がある中で、面白さが一番伝わって楽しかった」などの声があがりました。三谷に改めて今回の映画祭について尋ねると「こちらの方に受け入れて頂けるか、頂けないか僕はけっこう心配で…“ふざけんな!”とか言われたらこの映画を作った意味がない…!とさえ思っていたんですが、皆さん喜んで頂けて、ほっとしています」と安堵の表情。また、ヘルシンキならではのお客さんの反応を聞かれると、「ミュージカルシーンで、瀬戸康史さんが建築家のカール・ルードヴィヒ・エンゲルになって登場するシーンは盛り上がっていましたね。エンゲルすごいな…!と思いました」と、ご当地・ヘルシンキならではの笑いに驚いていました。また、映画祭の前には三谷が作詞したミュージカルナンバー「ヘルシンキ」に出てくるヘルシンキの名所にも訪問。”カウッパトリ(港近くにあるマーケット)“近くの“カタヤノッカ(静かな港湾地区)“から出ている船の上から、”ウスペンスキー大聖堂“を眺め、建築家のカール・ルードヴィヒ・エンゲル(※19世紀のフィンランド建築上、最も著名な建築家)が設計した“ヘルシンキ大聖堂”を訪ねました。”スオミ”が憧れ続けた街を実際に回った感想を聞かれた三谷は、「今日初めて僕は、ヘルシンキの街を回って、歌詞に出てくる場所を観て、自分の目で確かめることができて、本当に幸せな経験をしました!」と余韻を噛みしめました。(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年09月26日タレントのにしおかすみこ(49)が24日、都内で著書『ポンコツ一家2年目』(講談社)の発売記念イベントを行った。コロナ禍で久々に実家に帰ったら「ゴミ屋敷化」し、大黒柱だった働き者の母の異変に同居を決めたにしおか。認知症の母、ダウン症の姉、酔っぱらいの父……同書では泣ける家族と介護「2年目」の姿を描いている。9月20日の発売日を前に重版が決定し、Amazonでは介護カテゴリーでベストセラー1位になり滑り出し好調。前作の『ポンコツ一家』も10刷り重版が決まり勢いに乗っている。1冊目の反響を「とても感じています」と話したにしおか。「多くの方に読んでいただけて生活が助かってます(笑)」と笑いを誘った。今後の目標を聞かれると「ぜひ3冊目が出せたらと思っております! あと、夢のまた夢ですがゆくゆくはドラマ化や映画化ができたらとてもうれしいです」と回答。「誰に自分の役をやってもらいたいみたいなことはまだ思い至ってないですが、この本はいろんな人に笑ってほしいと思って書いたので、映像化も笑える作品に、例えば三谷幸喜さんや宮藤官九郎さんのような方々に手掛けてもらえればうれしいです!」と願望を語った。そして、「自分も見守り真っ最中なので迷うこともたくさんあるんですが、私は『自分ファースト』ということを第一に考えていて、自分が幸せじゃないと家族も幸せにできないと思っています。今たまたま一緒に住んでいますが、このまま見守るのか、はたまた施設の力を借りるのか、もう全部捨てて逃げると言うことも選択肢のひとつだと思うので、いろいろと考えつつ自分の幸せを大事にしていきたいと思います」と自身の考えを述べ、「たくさんの方に読んでいただきたいと思いますし、悩んでらっしゃる方や疲れたなと感じている方に笑ってもらったり箸休めにしていただければと思います」と話していた。(C)講談社
2024年09月25日映画『スオミの話をしよう』(公開中)の公開初日舞台挨拶が都内で行われ、長澤まさみ、西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、宮澤エマ、三谷幸喜監督が登場した。同作は、三谷監督が脚本・演出を務める、長澤主演のオリジナル作。大富豪の妻・スオミ(長澤)が失踪し、彼女の前の夫たち4人が集合する。大富豪も含めた5人の男たちは、それぞれが接していたスオミの姿を語り、どれだけ彼女を愛していたかマウントを取り合っていく。○映画『スオミの話をしよう』公開初日舞台挨拶で三谷幸喜監督が熱い言葉三谷監督は同作について「谷原章介さんも『すごい面白かった』と言ってくれたし、軽部(真一)さんも面白かったって言ってくれたし。バナナマンの設楽(統)さんは多分観てないと思うんですけど……」と笑いを誘う。「前に中居正広さんが観てくださって、感想の中で印象に残った言葉が、『監督、この作品ってとっても手に汗握らないですね』。やなこと言うなと思ったんですけども、確かにそうなんですよね。一応ミステリーということにはなってますけども、僕の作品だから、スオミは行方不明にはなるんだけど、悲惨な結末をたどるわけがないんですよね」と納得。「楽しくて、ワクワクして、手に汗を握らないんだけども、握りそうになりながら2時間楽しい時間を過ごしていただけるような、そんな作品になったと思います」とアピールした。今までと違った手法にも挑戦。三谷監督は「僕は演劇出身の人間なので、1回、演劇のような映画が作ってみたいとずっと思ってまして。舞台って大体1カ月稽古して、1カ月本番をやるんですよね。本番の終わりぐらいには俳優さんと役が一体化して、すごい境地まで行くんですよ。そういうお芝居を、映画館で観てみたいなと思って」と明かす。監督はさらに「どうしてもスケジュールとかもあるし、それが悪いとは思わないんですけども、撮影の日に初めて読み合わせをして、『よし、やりましょう!』と言ってリハーサルをやって勢いで撮っちゃうみたいな。そういう瞬発力が求められる現場ではあるんだけど、 あえて演劇みたいに、ずっといっぱい稽古して、たくさんみんなで試行錯誤しながら固めていって。そこで生まれるものもきっとあると思うんで、そんな映画は1回作りたいなと思って。で、今回やってみたんですけども、とても効果はあったと思う」と自信を見せる。現在、興行収入30億円を狙えるヒットスタートを切っており、三谷監督は「これって本当にすごいことで、なんですごいかっていうと、オリジナル作品なんですね。原作もないし、ベストセラーになったものを映画化したわけでもないし、ドラマのスピンオフでもないし、多分皆さんお分かりだと思うんですけど、アニメでもないんですよね」とジョークも。「なのにすごくいいところまで来てるって本当に大変なことだと僕は思ってるし、 スタッフはみんな思ってると思います。できればもっともっとたくさんの人に見てもらいたいと思います。オリジナルの映画が力を持つことが、多分日本映画を底上げしてきたと思いますので、皆さんもぜひ何度も観ていただきたいですし、お友達もご家族も誘って、おじいちゃんおばあちゃんも誘って、ファミリーで観ても楽しめる映画になっております」と呼びかけていた。
2024年09月13日三谷幸喜の書く人間は、どの役もつい愛着が湧いてしまう。それは、人間の持っているせせこましさや情けなさ、強情で、見栄っ張りで、不器用なところを、三谷幸喜ならではの視点で愛嬌たっぷりに描き出すからだろう。9月13日(金) 公開の映画『スオミの話をしよう』にも、そんな愛すべきキャラクターがたくさん登場する。中でもチャーミングなのが、行方不明となったヒロイン・スオミをめぐる5人の男たちだ。スオミの安否そっちのけで、誰がいちばんスオミに愛されていたかマウント合戦する男たちは、揃いも揃って小物ばかり。でも、不思議と憎めない。むしろ知れば知るほどいとおしくなってくる。そんな元夫の一人、警察官である草野圭吾を演じた西島秀俊とともに、“男の小ささ”についてたっぷり語ってもらった。バスタブのシーンは二人の共同作業です――お二人は今回が初タッグ。お互いに対してどんな印象をお持ちでしたか。三谷僕はお会いするまでは、ものすごくストイックで、寡黙で、ずっと自分の世界に入り込んで考えていらっしゃる方なのかなと思っていたんです。実際、そういう面もお持ちなのですが、現場でご一緒していくうちに、すぐ笑う人だということが判明しまして。僕はそれが面白くて、撮影の後半は西島さんをいかに笑わせるかに集中していました。西島これまで三谷さんの作品に出たことのある方に話を聞くと、とにかく楽しいと。あと、やりがいがあってハードルが高いと口を揃えておっしゃるんですね。だから、緊張感を持って現場に入ってみたんですが、もう三谷さんの演出の言葉がとにかく面白くて。誰かに演出しているのを聞いて、その後の演技を見たら吹き出してしまうんです。それがキツくて、途中から演出の言葉を聞かないようにしなければならないくらいでした。三谷たぶんそれは結構撮影後半の話だと思うんですけど、その段階ではもう西島さんに聞かせるために、意識して面白い話をしていました。西島あれは僕に聞かせるためにやっていたんですね。他の人への演出は、聞こえないように、後半は耳を閉じていました。――今回の草野という役は、西島さんに当て書きして書いた役だと聞いています。三谷さんは、西島さんのどんなところが見たいと思ってこの役を書いたのでしょうか。三谷西島さんの苦悩する姿というか、困ってる顔が大好きだったんです。だから、ずっと困ってる感じの西島さんを見たいなと思ったのがきっかけですね。5人の男たちの中で最も感情移入しやすいのが草野だと思うんですよ。西島そうなんですか?いちばん感情移入しにくそうですけれど。三谷さすがに誰も小林隆の視点では観ないじゃないですか(笑)。お客さんが寄り添いやすいのは、やっぱり草野。変わった男ではありますが、彼の気持ちというのはよくわかる。なので、お客さんと寄り添えるお芝居をきちんとできる俳優さんということで、西島さんにお願いしました。実際、それは正解だったと思います。西島草野はすごく神経質な人なんですよね。だから正直なところ、あまり観客の皆さんが感情移入できないだろうなと思いながら役をつくっていたので、今、三谷さんに言われてびっくりしました。三谷確かにどちらかというと嫌なやつだし、困ったやつなんですよ。でも、そういう人物をやらせてみたいという何かが西島さんにあったんですよね。実際、草野が面倒くさい男だからこそ刑事として真相に辿り着いた。そういう意味では、彼を主人公にした刑事物をつくってもいいぐらい、西島さんが演じることでキャラクターが成長してくれたなと思います。西島別れた妻の昔の夫が一堂に集まる中、草野はつい他の男に勝ちたいと変な見栄を張ってしまう。そんな一番嫌なところを思い切り出して、それがチャーミングに見えればいいなと思いながら演じていたんですけれど…。出来上がりを観たら、本当に感じが悪い男でした(笑)。三谷いやいや、そんなことないですよ。西島まあ、狙い通りと言えば狙い通りなんですけれど。僕の中にもあるちっちゃいなと思う部分を役に反映させながらつくっていったところはあるかもしれません。三谷自分の奥さんが昔付き合っていた男に会えば、みんな草野みたいな感じになると思いますよ。西島でもあそこまで奥さんに対して俺がいないとダメだ感を出すのはちょっと(笑)。三谷確かにちょっとデリカシーに欠けるところはありますけどね。西島たぶん草野はそういうところで自分の存在意義を感じるタイプなんでしょうね。――スオミと一緒にショールームの見学をするシーンなんて、ものすごく感じが悪かったです(笑)。西島そうですよね。本当に感じの悪い人なんです(笑)。――バスタブで足をピシッと伸ばすところは西島さんらしからぬお芝居にも見えますが、あれは三谷さんのディレクションだったのでしょうか。三谷あれは僕は一切指示してないです。西島そうでしたか?三谷西島さんが突然やり出して。西島ちょっと待ってください。三谷さんがこうやってくださいって言ったのを真似しただけですよね。三谷違う違う。なんでそんなことを言うんですか。あれは西島さんが突然やり始めたんです。面白かったですよ、あんなに足が直角になるのかと思いましたから(笑)。西島本当ですか。なんでそんなことをしたんだろう…。僕の記憶の中では三谷さんが手本を見せている姿が浮かぶんですけれど、どっちだろう…。三谷やったかもしれないですけど、あんなに直角にはやってないです。西島じゃあ、二人の共同作業ということで。男の小ささは小学生の頃から変わらない――スオミをめぐって元夫たちがちょっと張り合ってしまうところがなんとも言えないおかしみを誘います。ああした男の小さなプライドについてお二人は情けないなと思うタイプですか。それとも、わかるなというところがありますか。西島草野がついスオミと会っていた頻度を盛って話してしまうところがあるんですが、もう別れたんだし、関係ないはずなのに、ああいうふうにちょっと虚勢を張ってしまうところは誰にでもあるんでしょうね。今まで付き合った男の中で自分のことがいちばん好きであってほしいみたいな。実際、そんなわけないんでしょうけれど。三谷書く人間としては、やっぱり自分の中にないものは書けないんですね。すべての登場人物が自分の分身ではあるので、彼らのような感情になったことは今まで何度もありますし、どこか全員に自分を投影させて書いているところはあります。西島僕自身、コメディタッチの作品をやるときに、そういう男の小さいところを演じるのは好きで、自分の中にある小さなプライドをあえて誇張して引っ張り出してやるところはあります。三谷僕、西島さんのいちばん好きなシーンは、「全員集まれ」と言われて集合するときに、後ろでふてくされながら柿の種食べてるところなんですよ。ブツブツ言いながら前に出てくるんですけど、あれがいいなと。――主語を大きくして語るのは良くないですが、なぜ男はああいう小さいところがあるんでしょうね。三谷やっぱり基本的に男はプライドが高いですからね。特に今回のように一人の女性を中心に男たちが集まると、どこかで自分は他の4人と違うんだというところを持っておきたいっていうのはあるんじゃないですかね。西島小学1〜2年生の男の子でも、すでにそういう小競り合いをやったりしますからね。それを見て、ちっちゃいなと思うけれど、結局自分たちがやっていることも大して変わらないことに気づくというか。程度の差はあれ、子供と同じようなことをやっているんだなと身につまされます。三谷知り合いの小学生の男の子に好きな女の子がいて。でも恥ずかしくて、本人に直接好きだとは言えないそうなんです。で、どうしたかと言うと、いろんな策を弄した結果、まず友達に好意を伝えて、それが友達からめぐりめぐって本人の耳に入るように仕組んだらしくて。それを聞いて、小学生から男の小ささは変わらないんだと思いましたね。西島さん、人からもらったラブレターってどうしてるんですか――それこそ草野が、離婚した後もスオミの写真を保存してるところとか、ああいう未練がましさはわかるところがあります。三谷西島さん、人からもらったラブレターってどうしてるんですか。西島なんでそんなことを僕に聞くんですか(笑)。三谷困りますよね。実際、今も持ってる持ってないは置いておいて。西島そうですよね。みなさんどうしてるか聞いてみたいものです。三谷やっぱり自分の忘れられない過去であり、書いた人の想いのこもったものだから捨てるのも申し訳ない。でも、今付き合ってる人とか奥さんに見られたらと思うとね。西島それはもう大変なことですよ。三谷でも、それって誰にでもあることだから。西島僕は仕事柄、むしろ残ってしまうことの怖さというか辛さみたいなものを感じてしまうんです。だから、プライベートでもあまり写真は撮らないです。僕は、『はぐれ刑事純情派』がデビュー作なんですが、『はぐれ刑事〜』ってよく再放送があるんです。自分が生まれて初めて演技したような映像が定期的に電波に流れるんですよね。再放送いただけるのはありがたいことですが、正直なところ自分で見るのはちょっと恥ずかしくて、勘弁してほしいと思ったりもします。――では最後に。お二人がそれぞれ「俺って小さいな」と感じたエピソードを聞かせてください。三谷とある立ち食い蕎麦屋で天ぷらそばを食べていたら、僕と同世代で結構活躍している舞台演出家が同じ店にいて。その人はかけそばを食べていたんです。それを見て、天ぷらの分だけ俺のほうがこの人より一歩前に出ていると心の中で勝ち誇った自分に対して小さいなと思いました(笑)。西島この間、とある撮影で担当してくれた衣裳さんが、まだデビューしたての20代、それこそ初めてCMに出演したときにご一緒した方だったんです。みんなで雑談をしているときに「当時撮った写真があるんだけど、見る?」って聞かれて、僕は昔の写真を見るのがすごく恥ずかしくて内心ではためらっていたんですが、みんながいる手前、嫌だとも言えず。つい「ぜひ持ってきてください」って無理した自分がちっちゃいなと思いました(笑)。――結局その写真は見たんですか。西島そうですね。カラオケでものすごくうれしそうに歌ってる写真で、そんな変な写真じゃなかったから良かったんですけれど、それを見て、昔ってこんな何でもない写真を撮ってたんだなって、ちょっと懐かしくなりました。今、写真を撮ろうとすると、ちゃんとみんなカメラ目線でポーズを決めることがほとんどですよね。でも、その写真はなんでわざわざこんなところを撮ったのかもよくわからない、ただ人が歌ってるのを見ているような瞬間で、その雑で無防備な感じがあのときの空気感をちょっと思い出させてくれるみたいで、非常に感慨深かったです。取材・文:横川良明撮影:映美<作品情報>映画『スオミの話をしよう』9月13日(金) より全国公開公式サイト:「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年09月11日映画『スオミの話をしよう』の公開直前イベント『福岡でスオミの話をしよう!!』が、9月9日に開催。監督・脚本を手がけた三谷幸喜と主演の長澤まさみが登壇した。三谷映画最新作となる『スオミの話をしよう』はミステリーコメディ。大富豪の妻・スオミ(長澤)が行方不明になったことを知り、誘拐を疑う庭師・魚山(遠藤憲一)、怪しいYouTuber・十勝(松坂桃李)、情に厚い警察官・宇賀神(小林隆)、神経質な刑事・草野(西島秀俊)、そして芸術家で大富豪の現夫・寒川(坂東彌十郎)といったスオミを愛した一癖も二癖もある5人の男たちが集結。しかし、彼らが語るスオミは、見た目も性格もまるで別人だった……。福岡は三谷にとってゆかりのある場所で、長澤が現在公演中の舞台『正三角関係』で北九州を訪れていたことから今回のイベントが実現。会場には1,000人以上の地元ファンが詰めかけ、ふたりが登場すると会場からは大きな歓声と拍手が。さらに「どうも、三谷幸喜です。みんな、よう来んしゃったね!」(三谷)、「三谷さん、今日は朝から何しよったと?」(長澤)、「今日は朝から取材取材で疲れたばってん、みんなの顔見れて、ばり嬉しか!」(三谷)と事前に打ち合わせしたという軽快なやり取りを博多弁でみせると、会場からはさらに大きな歓声が上がった。福岡の印象を聞かれた長澤は「ごはんが美味しくて、福岡に来ると何食べようと迷っちゃいます。仕事でしか来たことがないので、いつかはプライベートで来たいと思っている大好きな街です」と答え、三谷は「母親が福岡の平尾に住んでまして、父は鹿児島で生まれて中州でクラブをやっていました。2歳までしか住んでいませんが、(福岡には)すごく親近感が湧いています。九州の血が流れていますね!」と両親との思い出を語った。いよいよ公開を目前に控えた今の気持ちをふたりに聞くと、長澤は「ちょうど去年の今頃、暑い中、撮影をしていました。映画になって皆さまのもとに届くんだなと思うとすごく感慨深いですし、早く皆さんに観て、楽しんでいただきたいです」、三谷は「映画って撮影終わってからが大変なんです、編集したり、そこに音楽をつけたり。その期間が今回は1年近くあったので、じっくりたっぷり仕上げることができました。僕としてはとてもとても満足できる作品になってると思います」と本作への自信を覗かせた。先日行われた完成披露では大勢のキャストで笑いの絶えないチームワークの良さを感じさせたが、本作で唯一となるふたりのイベント。三谷に、改めて長澤の魅力を聞くと「こうやって実物を見るとお分かりになるかと思いますが、光り輝いています。傍にいるだけでオーラに暑苦しさを感じるくらい……(会場笑)。長澤さんの今の魅力をスクリーンの中に埋めてしまいたいくらいの思いでやらせて頂きました。最後のミュージカルシーンで長澤さんが歌い踊るんですが、日本映画史に残るんじゃないかと思うくらい素晴らしいシーンになっていると思います」と語った。三谷幸喜が“俳優・長澤まさみ”に期待すること以前“三谷監督とのお仕事は挑戦状をもらうみたいな感じがする”とコメントしていた長澤に三谷映画に初出演した気持ちを聞くと「(本作は)なかなかの挑戦状だったんじゃないかなと思います。スオミという女性はいろんな顔を持つ女性というのが見どころです。いろんな役を演じるのは、今までも経験がありますが、今回はスオミというひとりの女性であるということがポイントになるので……どういうことなのかは映画館で確かめていただきたいです」とスオミの役作りについて苦労を明かした。演じていて楽しかったキャラクターを聞かれると「西島さんが演じる草野さんと一緒にいる時のスオミは素に近いスオミじゃないかと思っていて、癖になる魅力があるキャラクターで演じていて楽しかったです」と話すと、三谷からは「一番素の長澤さんに近いキャラクターな気がしました」と約10年以上にわたり信頼関係の厚いふたりだからこそ生まれるやり取りで会場を沸かせた。三谷に今後、“俳優・長澤まさみ”に期待することを聞くと「舞台女優としても素晴らしいものを持ってる。映像だとどうしても顔のアップが多くなるが、舞台は出てきた瞬間、全身が観られる。全身に気持ちが入っていないと見ていておもしろくない。長澤さんは出てきた瞬間から全身で演じられている。それを2時間ずっとできる俳優さんは限られている気がする。もっと舞台をやってほしいし、歌えて踊れるので、ミュージカルもやってほしいし、もっと言うと映画のミュージカルもやってほしいです」とコメント。対して、今後三谷に期待することを聞かれた長澤は「三谷さんは期待にいつも負けないのが本当にすごいと思うんです。たくさん期待されればされるほど、自分に自信を無くしてしまったり、尻込みしてしまったりするけど、なんの苦労を感じないくらい陽気に乗り越えてしまう。いつも皆を驚かせる、期待をどんどん越えていく、やる気に満ち溢れた三谷さんでこれからもどんどん面白い作品を生み出してほしいなと、いちファンとして思います」と言葉を選びながら語ると、三谷は喜びを博多弁で「ばり嬉しかー!!」と叫び、会場は温かい拍手で包まれた。最後に長澤は、「改めてたくさんの方にこの作品を待ってもらってるんだなと実感できて、久しぶりの地方キャンペーンがとっても楽しかったです」、三谷は「映画は完成したんですが、これはコメディなので、映画館で上映してたくさんのお客さんに観ていただいて、皆さんの笑い声や歓声がプラスされてはじめて完成すると思います。是非、映画館に足を運んでいただき、みんなで『スオミの話をしよう』を完成させようじゃありませんか!」と力強く語り、イベントは幕を閉じた。<作品情報>『スオミの話をしよう』9月13日(金) 公開『スオミの話をしよう』メインカット公式サイト:「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年09月10日映画『スオミの話をしよう』(9月13日公開)の公開直前イベントが福岡・ソラリアプラザで行われ、長澤まさみ、三谷幸喜監督が登場した。同作は、三谷監督が脚本・演出を務める、長澤主演のオリジナル作。大富豪の妻・スオミ(長澤)が失踪し、彼女の前の夫たち4人が集合する。大富豪も含めた5人の男たちは、それぞれが接していたスオミの姿を語り、どれだけ彼女を愛していたかマウントを取り合っていく。今回、福岡ソラリアプラザにて「福岡でスオミの話をしよう!!」と題したイベントを実施。オフィシャルレポートが届いた。○『スオミの話をしよう』公開直前イベント「福岡でスオミの話をしよう!!」レポート本作の脚本と監督を務めた三谷幸喜ゆかりの地・福岡。そして、主演の長澤まさみが現在公演中の舞台『正三角関形』で北九州を訪れていたことから今回のイベントが実現! 会場には1000人以上の地元のお客様が詰めかけ、2人が登場すると会場からは大きな歓声と拍手が。さらに、三谷「どうも、三谷幸喜です。みんな、よう来んしゃったね!」長澤「三谷さん、今日は朝から何しよったと?」三谷「今日は朝から取材取材で疲れたばってん、みんなの顔見れて、ばり嬉しか!」と事前に打ち合わせしたという軽快なやり取りを博多弁でみせると会場からは、さらに大きな歓声が上がりました。福岡の印象を聞かれた長澤は「ごはんが美味しくて、福岡に来ると何食べようと迷っちゃいます。仕事でしか来たことがないので、いつかはプライベートで来たいと思っている大好きな街です」と答え、三谷は「母親が福岡の平尾に住んでまして、父は鹿児島で生まれて中州でクラブをやっていました。2歳までしか住んでいませんが、(福岡には)すごく親近感が湧いていています。九州の血が流れていますね!」と両親との思い出を語りました。また、いよいよ公開を目前に控えた今の気持ちを2人に聞くと、長澤は「ちょうど去年の今頃、暑い中、撮影をしていました。映画になって皆さまの元に届くんだなと思うとすごく感慨深いですし、早く皆さんに観て、楽しんでいただきたいです」三谷は「映画って撮影終わってからが大変なんです、編集したり、そこに音楽をつけたり。その期間が今回は一年近くあったので、じっくりたっぷり仕上げることができました。僕としてはとてもとても満足できる作品になってると思います」と今作への自信を覗かせました。先日行った完成披露では大勢のキャストで笑いの絶えないチームワークの良さを感じさせましたが、今作で唯一となる2人のイベント。三谷に、改めて長澤の魅力を聞くと「こうやって実物を見るとお分かりになるかと思いますが、光り輝いています。傍にいるだけでオーラに暑苦しさを感じるくらい…(会場笑)長澤さんの今の魅力をスクリーンの中に埋めてしまいたいくらいの思いでやらせて頂きました。最後のミュージカルシーンで長澤さんが歌い踊るんですが、日本映画史に残るんじゃないかと思うくらい素晴らしいシーンになっていると思います」と語りました。以前“三谷監督とのお仕事は挑戦状をもらうみたいな感じがする”とコメントしていた長澤に三谷映画に初出演した気持ちを聞くと「(今作は)なかなかの挑戦状だったんじゃないかなと思います。スオミという女性はいろんな顔を持つ女性というのが見どころです。いろんな役を演じるのは、今までも経験がありますが、今回はスオミという一人の女性であるということがポイントになるので…どういうことなのかは映画館で確かめていただきたいです」とスオミの役作りについて苦労を語りました。さらに、演じていて楽しかったキャラクターを聞かれると「西島さんが演じる草野さんと一緒にいる時のスオミは素に近いスオミじゃないかと思っていて、癖になる魅力があるキャラクターで演じていて楽しかったです」と話すと、三谷からは「一番素の長澤さんに近いキャラクターな気がしました」と約10年以上にわたり信頼関係の厚い2人だからこそ生まれるやり取りで会場を沸かせました。三谷に今後、俳優・長澤まさみに期待することを聞くと「舞台女優としても素晴らしいものを持ってる。映像だとどうしても顔のアップが多くなるが、舞台は出てきた瞬間、全身が観られる。全身に気持ちが入っていないと見ていておもしろくない。長澤さんは出てきた瞬間から全身で演じられている。それを2時間ずっとできる俳優さんは限られている気がする。もっと舞台をやってほしいし、歌えて踊れるので、ミュージカルもやってほしいし、もっと言うと映画のミュージカルもやってほしいです」対して、今後、三谷に期待することを聞かれた長澤が「三谷さんは期待にいつも負けないのが本当にすごいと思うんです。たくさん期待されればされるほど、自分に自信を無くしてしまったり、尻込みしてしまったりするけど、なんの苦労を感じないくらい陽気に乗り越えてしまう。いつも皆を驚かせる、期待をどんどん越えていく、やる気に満ち溢れた三谷さんでこれからもどんどん面白い作品を生み出してほしいなと、一ファンとして思います」と言葉を選びながら語ると、三谷は喜びを博多弁で「ばり嬉しかー!!」と叫び、会場は温かい拍手で包まれました。公開に向け、改めてメッセージをお願いすると、長澤は「改めてたくさんの方にこの作品が待ってもらってるんだなと実感できて、久しぶりの地方キャンペーンがとっても楽しかったです」三谷は「映画は完成したんですが、これはコメディなので、映画館で上映してたくさんのお客さんに観ていただいて、皆さんの笑い声や歓声がプラスされてはじめて完成すると思います。是非、映画館に足を運んでいただき、みんなで『スオミの話をしよう』を完成させようじゃありませんか!」と力強く語りました。(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年09月09日女優の長澤まさみが主演を務める、映画『スオミの話をしよう』(9月13日公開)が第37回ヘルシンキ国際映画祭に特別招待されることがこのほど、明らかになった。同作は、三谷幸喜監督が脚本・演出を務める、長澤主演のオリジナル作。大富豪の妻・スオミ(長澤)が失踪し、彼女の前の夫たち4人が集合する。大富豪も含めた5人の男たちは、それぞれが接していたスオミの姿を語り、どれだけ彼女を愛していたかマウントを取り合っていく。○映画『スオミの話をしよう』第37回ヘルシンキ国際映画祭で特別招待上映今作の主人公の名前“スオミ”は、フィンランド語で“フィンランド”という意味。三谷監督がたまたまBlu-rayで見ていた洋画作品で、最初に字幕をどこの国の言語にするか選択する時、日本語や英語に交じってsuomi(=スオミ)というワードを発見したことから「スオミはフィンランド語のことなんですが、その時すごくその言葉が印象に残って。日本人っぽくもあるけど、あまり聞いたことがない名前だなと。そこで主人公はスオミに決めました。正直、その時は、深い意味はなくたまたま目についたというだけなんです(笑)。でもそこから彼女の設定が生まれていきました」と主人公の名前や設定に至ったという。映画のエンディングで、長澤演じるスオミが華麗に歌い踊り、出演者全員が参加した話題のミュージカルシーンのナンバーはフィンランドの首都である「ヘルシンキ」。三谷幸喜が「今作の注目シーンであることには間違いありません」と語る多幸感あふれるシーンで、先日実施された完成報告会でも「このメンバーが集まって、皆さんの顔を見た時に“この人たちと一緒に踊ってみたいな”という感じがあったんです。そこで急遽、最後のミュージカルシーンを作りました」とコメントしている。そんなフィンランドに纏わるエピソードが登場する今作が、第37回ヘルシンキ国際映画祭で特別招待上映されることに。先日イベントで集まった監督・キャストにヘルシンキ国際映画祭特別招待上映決定の情報が発表されると、長澤まさみはじめキャスト全員からは大きな拍手と歓声が上がり、「フィンランドの人は、どんな気持ちであの歌を聞くんだろう」との声も。三谷監督に映画祭への意気込みを聞くと「ヘルシンキ国際映画祭に行ってきます! ヘルシンキのみんな!待っててね!」と期待を滲ませた。7月には三谷監督が富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭のマスタークラスに参加し、韓国のファンとのティーチインやサイン会を実施。その際は今作の上映はされなかったため、ヘルシンキ国際映画祭での上映が本作のインターナショナルプレミアとなる。ヘルシンキ国際映画祭では現地時間9月24日夜に上映、上映後三谷監督によるティーチインを予定している。また、10月12日から台湾で開催される第24回高雄映画祭では、特別上映作品として上映される。○ペッカ・ラネヴァ(ヘルシンキ国際映画祭アーティスティックディレクター)コメント『スオミの話をしよう』は愛されるべき5つの異なる顔を持つ女性を題材にした(笑いがはじける)スパークリングコメディで、そこにはLove&Anarchy(愛と自由・何者にも支配されない)という映画祭のテーマとフィンランドそのものに繋がるスパイスも散りばめられています。脚本と監督を務めた三谷幸喜氏を初めてヘルシンキ国際映画祭に招待できることになり、大変うれしく思います。【編集部MEMO】映画『スオミの話をしよう』あらすじ突然行方をくらませた、大富豪の妻・スオミ(長澤まさみ)。スオミの失踪を知り、夫が住む豪邸に集結したのは、彼女を愛した5人の男たち(西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎)。しかし、彼らがそれぞれに語るスオミのイメージは、見た目も、性格も、全く異なるものだった。一体、スオミの正体とは? ひとつの屋敷を舞台に、三谷幸喜真骨頂!サスペンス・コメディの幕が上がる。(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年09月05日三谷幸喜監督5年ぶりの新作『スオミの話をしよう』が9月13日(金)、全国公開される。ラブストーリー、アクション、シリアスドラマ、そしてもちろんコメディまで、多彩な役を魅力的にこなしてきた長澤まさみが三谷監督と初めて映画でコンビを組み、色とりどりの顔をみせる、なんともゴージャスな作品の誕生だ。長澤演じる主人公スオミが失踪したことを知り、元夫の4人が現夫の大邸宅に駆けつけてくる。その男たちがまた今をときめく実力派俳優、西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎。彼らが入り乱れての、これぞ三谷幸喜タッチ!の映画です。『スオミの話をしよう』この映画の面白さをどう説明すればいいのか……。三谷監督が巨匠ビリー・ワイルダーをお好きなことは知られているけれど、例えば、そんなワイルダーのシチュエーション・コメディの粋さ、ハリウッドのオールスター・キャスト映画の醸し出す華やかな雰囲気、 ポアロやミス・マープルが大邸宅でおきた事件を解決していく、登場人物が多いミステリーのリッチさ、それらをすべて含んでいるような作品。さらに、三谷監督は、黒澤明監督の最高傑作のひとつ、『天国と地獄』からこの物語を発想したというではないか!『天国と地獄』といえば、三船敏郎扮する製靴会社の重役が誘拐事件に巻き込まれ、仲代達矢扮する警部らがそれを追う、息詰まるサスペンス。三谷監督は次のように語っている。「この映画を何度か観ていてふと浮かんだのが、“この二人が同じ人を愛していたら?”というアイデア。いっそ事件関係者全員が同じ一人の女性を愛していたら、コメディになるぞ……というところから、だんだんと構想がまとまっていきました」。なんともすごい妄想、いや発想だ。出入りの業者風のバンが玄関に横付けされ、中から作業服を着た男たちが邸宅に入っていく。作業服はカモフラージュで、それを脱ぐとスーツ姿の刑事たち。彼らは入るなり、室内のカーテンを閉めさせる……。このまるで『天国と地獄』のパロディのような導入から、映画ファンは楽しくなってしまうだろう。この家の主人は、人生訓めいた詩で財をなした詩人・寒川(坂東彌十郎)。一日前から妻のスオミが行方不明で、誘拐事件の可能性があるとみた寒川の世話係(戸塚純貴)が旧知の刑事・草野(西島秀俊)に内密の調査を依頼したのだ。実は、草野はスオミの4番目の元夫。彼は、正式に警察へ知らせて捜査対応をしてもらうべきだと主張するが、寒川は大ごとにするなということをきかない。そこへ電話が鳴り……。事件を知ったスオミの元夫たちが次々と集まってくる。1番目の夫は訳あってこの家で庭師をしている魚山(遠藤賢一)、2番目は怪しげなYouTuberで羽振りのいい十勝(松坂桃李)、3番目は実直そうな警察官の宇賀神(小林隆)。全員で対策を話し合うなか、彼らは「自分がどれだけスオミに愛されていたか」を熱く語りはじめ、どんどんヒートアップしていく。そして男たちはふと気づく。各々の語る“スオミ”が、全く違う人物像であることに。もしやスオミは五重人格? そもそもスオミって何者? それより彼女はどこに消えたの? 様々な謎が渦巻き、映画は、思いもかけぬ展開を見せる。『天国と地獄』同様、映画の3分の2は大邸宅のなかでのシーン。三谷監督にとっては、初監督作の『ラヂオの時間』以来の「ワン・シチュエーション・ドラマ」だ。重要な役割を果たすのは、細部まで注意ぶかく作られた邸宅内のスタイリッシュなセット。天井が高く、至る所に美しい照明器具があり、広いリビングには、グロリア・スワンソンでもでてきそうな階段。さらにダイニングキッチンやバーなどが広がる。このセットを活かした「芝居場」で、芸達者たちの速射砲のようなセリフとアクションが繰り広げられる。そして、廻り舞台が設置されているかのように、スオミの過去の人生がインサートされ、また邸宅内のセットにもどる。良質な舞台劇に映画ならではの転換が実にうまく組み合わさり、引き込まれる。そして、舞台は意表をついたラストとフィナーレを迎えるのだ。長澤まさみと名役者5人の夫たちのほか、寒川の世話係に朝ドラ『虎に翼』やSnow Manラウールと共演した『赤羽骨子のボディガード』で話題の戸塚純貴、草野の部下役に瀬戸康史、神出鬼没な女の役で宮澤エマが出演。瀬戸、宮澤は、坂東、小林、長澤(ナレーション)とともに大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の出演組だ。映画は、撮影の約1か月前から入念なリハーサルが行われ、三谷監督によるかなり仔細な演出指示が加えられたそうだ。それも、いかにも映画好きの指示。例えば、坂東彌十郎には「映画『恋愛小説家』のジャック・ニコルソンのイメージで」。宮澤エマには「フランス女優のマリオン・コティヤール(『アネット』他)になったつもりで」とお願いしたという。特に、何でも知っている謎めいた女性役、宮澤エマは事件のカギをにぎる存在だ。ビリー・ワイルダー作品でいえば、『お熱い夜をあなたに』でクライヴ・レヴィルが演じたホテル支配人のような、奥深い役どころ。そういえば、長澤の役名スオミだが、この「スオミ」に反応するひともいるはず。あのことかな、と気づいた人はビンゴ。あなたの想像通りです。ラストシーンできっと、嬉しくなるはずです。文=坂口英明(ぴあ編集部)【ぴあ水先案内から】笠井信輔さん(フリーアナウンサー)「……誰が一番愛されていたかというマウントの取り合いがまず楽しい……」笠井信輔さんの水先案内をもっと見る()(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年09月02日映画『スオミの話をしよう』(9月13日公開)の完成報告会が、29日に都内で行われ、長澤まさみ、西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、宮澤エマ、三谷幸喜監督が登場した。同作は、三谷監督が脚本・演出を務める、長澤主演のオリジナル作。大富豪の妻・スオミ(長澤)が失踪し、彼女の前の夫たち4人が集合する。大富豪も含めた5人の男たちは、それぞれが接していたスオミの姿を語り、どれだけ彼女を愛していたかマウントを取り合っていく。○西島秀俊&松坂桃李、映画『スオミの話をしよう』で三谷幸喜作品に初参加今作で三谷監督作品に初参加となった西島と松坂。西島は主人公・スオミの元夫で神経質すぎる警察官・草野圭吾、松坂も同じくスオミの元夫で見栄っ張りのYouTuber・十勝左衛門役で出演している。三谷組の撮影を「本当に楽しかった」と振り返った西島は「とにかくダンスも含めて稽古の1カ月も楽しかった。ダンスは本当に嫌だったんですけど、このメンバーで1カ月踊っていると、『楽しいな……』と思えてきて」と話す。さらに「実際の撮影現場でもテスト、本番1テイク目、2テイク目と全部に三谷監督の演出がかかっていって、どんどんおもしろくなっていく。最後のギリギリまで今この瞬間おもしろいこと、1回しか起きないことをカメラに収めていく……それは三谷監督だけが持っている特別な色だと思います」と三谷監督の魅力を語った。松坂も「西島さんと同じで本当に楽しくて! 全てのキャストの皆さんが本当に素敵で、演じつつイチ観客として楽しめちゃうくらい撮影期間がずっと楽しかった」と回顧。ダンス練習についても「最終的には部活みたいな空気になっていた」と話し、「みんな仲良くなって前室で急にお芝居のリハーサルが始まるなど、それくらいの絆が生まれた。三谷さんの現場は楽しかった」と笑顔を見せた。また、西島・松坂と同じく三谷監督作品に初参加となった戸塚は三谷からの演出に戸惑うこともあったそうで、「カメラが皆さんを映しているときに僕も映りこんでいるんですが、そのときに『一般人が間違えてテレビに映っちゃった感じで』と言われて、すごく困りました……」とこぼす。三谷は「気を消してほしいというか、そのシーンの中のいちばん重要な人じゃない感じを出してほしいなというつもりで(言いました)」と意図を説明した。そのほかにもセリフの口調を変更してほしいという演出では「(『犬神家の一族』に登場する)スケキヨの声で話してほしい」と言われたそうで、戸塚「直前に言われまして、僕もあっているかわからずやりましたけど、最終的にはOKテイクになっていました」と明かし、笑いを誘っていた。
2024年08月30日三谷幸喜監督最新作『スオミの話をしよう』の公開を記念して、三谷作品の一挙放送がフジテレビにて行われることが分かった。9月14日の土曜プレミアムでは、三谷が脚本と監督を務めた『記憶にございません!』を放送する。本作は、記憶を失った総理大臣を中井貴一が演じる政界コメディーで、興行収入36.4億円を記録した人気作だ。さらに、ハッピーアワー枠(毎週月曜~金曜 第一部:13時50分~14時48分、第二部:14時48分~15時45分 ※関東ローカル)では三谷が脚本を手掛けたドラマ作品を放送。アガサ・クリスティーの名作をドラマ化した「オリエント急行殺人事件」「黒井戸殺し」「死との約束」の3作品と、三谷のドラマデビュー作「振り返れば奴がいる」を8月29日(木)から9月13日(金)にかけて放送する。5年ぶりに監督を務めた最新作『スオミの話をしよう』の公開を前に、三谷作品の魅力を再確認できる絶好の機会となりそうだ。■土曜プレミアム『記憶にございません!』放送日時:9月14日(土)21時~■ハッピーアワー「オリエント急行殺人事件」第一夜・第二夜(再)放送日時:第一夜前編8月29日(木)13時50分~14時48分第一夜後編8月30日(金)13時50分~15時45分第二夜前編9月2日(月)13時50分~15時45分第二夜後編9月3日(火)13時50分~14時48分※関東ローカル■ハッピーアワー「黒井戸殺し」(再)放送日時:9月3日(火)<第二部>14時48分~15時45分9月4日(水)<第一・二部>13時50分~15時45分※関東ローカル■ハッピーアワー「死との約束」(再)放送日時:9月5日(木)<第一・二部>13時50分~15時45分9月6日(金)<第一部>13時50分~14時48分※関東ローカル■ハッピーアワー「振り返れば奴がいる」(再)放送日時:9月6日(金)~9月13日(金)<第二部>14時48分~15時45分※関東ローカル『スオミの話をしよう』は9月13日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:記憶にございません! 2019年9月13日より全国東宝系にて公開©2019フジテレビ東宝スオミの話をしよう 2024年9月13日より全国にて公開©2024「スオミの話をしよう」製作委員会
2024年08月30日映画『スオミの話をしよう』(9月13日公開)の完成報告会が、29日に都内で行われ、長澤まさみ、西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、宮澤エマ、三谷幸喜監督が登場した。同作は、三谷監督が脚本・演出を務める、長澤主演のオリジナル作。大富豪の妻・スオミ(長澤)が失踪し、彼女の前の夫たち4人が集合する。大富豪も含めた5人の男たちは、それぞれが接していたスオミの姿を語り、どれだけ彼女を愛していたかマウントを取り合っていく。○長澤まさみ、“スオミ”ヘアーで映画『スオミの話をしよう』完成報告会に登場主人公・スオミを演じた長澤は「今回スオミという女性を演じました。5人の夫がいてちょっとどんな人なのか、皆さん想像がつかないと思います。よく“スミオ”と間違えられんですが、スオミです。なぜ“スオミ”という名前なのかも劇場で確かめてもらいたいと思いつつ、今回この役を通していろんなキャラクターを演じまして、なかなか難しいこともありましたが、みなさんと和気あいあいと楽しく演じることができたなと思っております」とコメントした。5年ぶり9作目となった今作について、三谷監督は「『鎌倉殿の13人』をやっているときに長澤さんにナレーションをやってもらって、何度かお会いさせていただいて、そのときにそういえば彼女とはまだ映画をやらせてもらってないなと。数年前に舞台を一緒にやって本当に力のある女優さんだなと思って、どんどんスキルを上げてこられて、『この人のために映画を作りたい』『この人が一番輝いている映画を作りたい』と思ったことが出発点でした」と明かす。これを聞いた長澤は「恐れ多いです。舞台に出演させていただいたときに『もっともっと一緒にお仕事がしたいな』と物足りなさを感じていたので、今回は作品に出演することができて嬉しかった」と笑顔を見せた。改めて、自身の役柄について聞かれた長澤は「1人の女性が多面的な部分を持っていて、人によって印象が違う役柄なので、どういう風にキャラクター作りをすればいいだろうと、毎日監督にヒントをもらいながら演じていました」と振り返る。「でも皆さんのお話を聞いていて、ものすごく独特な魅力をお持ちの方々で、こういう方々と向き合っているだけで、きっと違う自分が生まれていたんだろうなと改めて気付いた気がします。そういうところがスオミの本質的な部分だと思いますし、対する相手によって自分って作られるんだなと感じた次第です」と共演キャストに感謝を伝えていた。最後に長澤は「スオミという役を演じられたことは私にとって思い出深いものになりました。スオミというキャラクターに愛着を持つことができて、きょうも意識してスオミの髪型で来ました。この物語はスオミを取り巻く人々の物語だと思いますので、どんな物語が詰まっているのか、ぜひ劇場でご確認ください」とアピールした。
2024年08月29日