2021年3月17日 15:40
ルイ・ヴィトン 2021年秋冬ウィメンズコレクション - “黄金時代”のロマンを辿って、普遍性と神秘
アートワークを落とし込んだアウターやバッグ
彫像モチーフを反復してプリントしたパフィージャケットは、ゴールドコーティングを施すことで陰影をつけ、ライナーにもゴールドを採用して華やかに仕上げた。ボリューム感のあるボンバージャケットや、オーバーサイズのジャカードコートなどは、起毛感のある生地の柔らかな質感と、繊細かつ大胆に描かれたアートワークが共鳴。手に抱えたバッグは、彫刻の顔をそのまま切り抜いたかのようなデザインが存在感を放つ。
装飾的なモチーフ
さらに、精巧に施された装飾的なディテールによって、アートの輝きが際立ち、ファッションとの連関はより深みを増していく。白黒のグラフィックを配したコートには、柔らかく軽やかなチュールのフリルスカートを重ね、華やかな更紗模様のジャカードジャケットにはさりげなく彫像モチーフを織り込んだ。また、ビーズ刺繍で絵画が剥がれ落ちるかのようなイメージや、絵筆のようなタッチを表現したミニドレスも登場した。立体的なフォルム
アートワークに加え、立体感のあるスカルプチャーのようなフォルムにも注目だ。グレーのコートとレッドのブルゾンをジョイントさせた構築的なアウターや、袖の途中に複数の穴を配し、穴から腕を出すことのできるニット、肩を強調したオーバーサイズのチェスターコートやフライトジャケットなどが登場。