2021年9月6日 20:25
ハイク 2022年春夏コレクション - 歴史を尊ぶ現代のモード
ミリタリーコートもまた同じく「PERTEX」で再解釈され、大きいスロートラッチやフラップポケットの配置などは従来の古典的なものを踏襲しながらも、まったく新しいニュアンスを吹き込んでいる。また、ミリタリーのエッセンスを引き継いでのことだろうか、ガンフラップの延長線上にあるかのようなボタン、あるいはクロップド丈が特徴のトップスは、今季のアイコニックなデザインとなっている。
ワークアイテムの象徴ともいえるデニム素材の再解釈も非常にハイクらしい。デニムジャケットは、スリムな身頃とボリューミーなパフスリーブの袖の対比が印象的。また、ダブルステッチの走るフラップポケット付きのデニムシャツは、パワーショルダーでクラシックを加味した。
エレガントとクラシックへの言及
エレガントとクラシックの部分で言及するならば、先に少し述べたパフスリーブやスリットの入った袖、ウエストマークとなった大きなリボンなど、かつての女性貴族たちの服装史にならうようなディテール。また、トガのように一枚布を彷彿とさせるスカートのデザインもそうだろう。メンズのクラシックなスタイルも重要で、ジャケットやベストが登場しているが、極力ミニマルを貫いた印象。