2022年9月18日 17:55
インド映画『エンドロールのつづき』チャイ売りの少年が映画監督に、感動の実話
特に、こだわりを詰め込んだヘア・メイクやファッションに注目だ。女性たちのメイクはよりリアルに見えるようにファンデーションを落とし、色彩豊かで、美しい服とアクセサリーを身にまとった自然な姿を映し出している。
また、女性が身につけた色とりどりのバングルを眺めながら、サマイが監督の名前を連想する場面では、バングルから映画を連想できるように演出。監督のパン・ナリンが幼い頃に着飾った女性たちを見て、“色とりどりのバングルひとつひとつが映画だとしたら、何の映画だろう”と想像を膨らませた経験から生まれたシーンだという。
世界の映画祭で観客賞を受賞
映画『エンドロールのつづき』は、トライベッカ映画祭ほか、世界中の映画祭で5つの観客賞を受賞。さらに、バリャドリード国際映画祭では最高賞にあたるゴールデンスパイク賞を、インド映画として初めて受賞し、世界から注目を集めた。
<映画『エンドロールのつづき』あらすじ>
9歳のサマイはインドの田舎町で、学校に通いながら父のチャイ店を手伝っている。厳格な父は映画を低劣なものだと思っているが、信仰するカーリー女神の映画は特別と、家族で街に映画を観に行くことに。
人で溢れ返った映画館、席に着くと、目に飛び込んだのは後方からスクリーンへと伸びる一筋の光…そこにはサマイが初めて見る世界が広がっていた。