くらし情報『「大切な思い出、大切な光景をひとつだけ持って旅立てるとしたら、何を持って行きますか?」』

2021年12月19日 10:00

「大切な思い出、大切な光景をひとつだけ持って旅立てるとしたら、何を持って行きますか?」

地震が起こったとき、生まれて数ヶ月の赤ちゃんと実家にいたそうです。

津波が押し寄せ、両親と共に流され、しっかり抱いていた赤ちゃんも波にのまれてしまいました。最後にお父さんが「笑って生きなさい」と言って、見えなくなってしまった。

なんという愛でしょうか。赤ちゃんは数日後に見つかったそうです。その人は、携帯の中に保存している赤ちゃんの写真を見せてくれました。

「これが、たった一枚残った写真です」

友人に送ったその写真だけが残ったのでした。

「大切な思い出、大切な光景をひとつだけ持って旅立てるとしたら、何を持って行きますか?」

年をずいぶんと重ねたからか、自分にいつ何が起きても不思議はないと思うことが多くなりました。


あたりまえのように日常を送っていますが、あたりまえのことなど一つもないことに気づきます。

強い地震が起こればライフラインが止まり、食料の供給も滞る。異常気象で作物に被害が出ることもある。スーパーマーケットの棚に物が溢れているのは、決してあたりまえではないのです。

「大切な思い出、大切な光景をひとつだけ持って旅立てるとしたら、何を持って行きますか?」

すべて与えられたもの。恵みです。心からそう思えると、何もかもがありがたい。感謝しかありません。


私たちの身に起こることも、恵みだと捉えることができるかもしれません。

つらい体験をその後の生き方の強さにできたとき、その体験も恵みになる。

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