2022年5月22日 10:17
目は心の鏡 今の混沌とした世界に優しいまなざしという癒しを
筋肉が落ち、よろよろとしながらも散歩に行きたがりますが、100メートルも歩くと歩みがさらに遅くなり、キャリーカートに乗せてしばらく散歩します。
気持ちよさそうに目を細め、風を感じたり日差しを感じている様子に、時々せつなくなるのです。
先日、近くのカフェまで散歩に行きました。お天気も良く、テラス席で本でも読もうかと。テーブルを拭きにきたウェトレスさんがわんこを見て、
「わあ、かわいいですね。何歳ですか?」
と話しかけて来ました。思いきり笑顔になったであろうそのまなざしが、とても優しかった。
そのウェトレスさんが飼っている犬も高齢で、すっかりおとなしくなってしまったとか。
愛しさで包み込むようなそのまなざしに癒され、心が震えました。
そして私は大切なことを教えられた気がしたのです。
サングラスをかけると世界は違って見えます。カメラのレンズのフィルターを替えると光景は違った色合いになります。
私たちの目、まなざしも同じように、どのような気持ちで見るかによって、世界は違って映るのではないでしょうか。
批判的な気持ちで見れば、世界はそのように見える。優しさを持って世界を見れば、人に対しても優しい気持ちを抱けるというふうに。