およそ6500本の綿棒で作ったモノに「本当に綿棒!?」「すごすぎる」
『タタリ神』はもともと、瀕死の重傷を負い、死への恐怖と人間への憎しみによって呪いを集め変貌した『猪神』と呼ばれるイノシシです。
ペーパークラフトの制作が終わると、いよいよ触手づくりに突入。
くろすけさんは、綿棒と綿を分解したり、棒の芯に切り込みを入れたり、紙を解して細くしたりして、触手を再現しました。
『タタリ神』らしくなるよう意識しながら、くろすけさんは分解した綿棒を1本ずつベースに植えていったのです。
約6500本もの綿棒を、1本ずつ分解するという、とても根気のいる作業。実際、くろすけさんに制作の過程で一番難しいと感じたことを聞くと、このように返ってきました。
技術ではなく、モチベーションを保つことが一番難しかったです。
超単純作業の繰り返しの上、綿棒1本をバラすのに3~5分はかかるので大変でした。
途中で心が折れて、リハビリとして、他作品であり、『もののけ姫』にも登場している『デイダラボッチ』を1か月半作っていたこともあったほどです。
植え込みが終わると、くろすけさんは綿棒に焼き入れをしたり、斑点を入れたり、色を重ねたりして、最終的に『タタリ神』を完成させました。