2022年7月3日 12:00
一度発した言葉は取り戻すことはできない 言葉は投げるものではなく、手渡すように
「いただきます」「ごちそうさま」「行ってきます」「おかえりなさい」「ありがとう」「おかげさま」という挨拶や感謝の言葉には、祈りや感謝がこもっています。
ですから私たちがこのような言葉を日常的に交わすことによって、祈りや感謝のエネルギーが発せられているということなのです。
『挨拶』には礼儀だけではなく、もっと深い働きがあるのだと思います。そして心をこめて挨拶をする。挨拶の言葉にこめられた思いを感じると、言葉の力がさらに深まるのではないでしょうか。
「言葉はコミュニケーションツールだから、伝わればいい」
と、ある人から言われたことがあります。その人は単に言葉をツールだと思っているので、使い方を間違ったり、時に礼を逸した表現をするのです。
人から誤解されることも多かったようで、そのたびに「そういう意味じゃないんですよ。それはこうでああで……」と説明していました。
一度発した言葉を取り戻すことはできません。削除することもリセットすることもできない。「そんなつもりでなかった」にせよ、相手の印象にはその言葉が刻まれてしまうのです。
カジュアルな会話であっても、そこに『心』があればいいのです。