「もういないんだ」胸の奥にあるぽっかりとした空洞を埋めるのは?
ラニは私に無償で愛することを教えてくれた。この世界から旅立ったとしても、大切なことを残してくれている。
それでも「そうか、君はもういないのか」と思うことがあります。振り子のように思いを行ったり来たりさせながら、時が経てばいつかその現実に馴染んでいく。
でも、それもせつないのです。いないことに慣れていくのが怖い気もするのです。喪失感は執着なのでしょうか。
まだその答えは、私の中でまだ見つかりそうもありません。
※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」
「旅は素晴らしい一瞬一瞬をかき集める、その繰り返し」韓国のベストセラー作家イ・ビョンリュル氏インタビュー