くらし情報『神様と約束した時間がどのくらいあるのか 私たちは常に『余命』を生きているのかもしれない』

神様と約束した時間がどのくらいあるのか 私たちは常に『余命』を生きているのかもしれない

目次

・吉元由美の『ひと・もの・こと』
・神様と約束した時間を生きる
神様と約束した時間がどのくらいあるのか 私たちは常に『余命』を生きているのかもしれない

吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。


神様と約束した時間を生きる

神様と約束した時間が、あと120日だとしたら……。元気で過ごす120日なのか、それとも弱っていく120日なのか。

どう生きるかはそれ次第ですが、それまで体験したことのない体の衰えと共にある時間と考えるのが妥当でしょう。

大好きな友人が若くして亡くなったとき(これが、彼女が神様と約束した時間だったんだ)と思って、その死を受けとめようとしました。受け入れ難いことであっても、それは起こってしまった現実です。

そのとき私の胃腸は動かなくなり、食べたものを消化できなくなりました。その症状は、現実を消化できないことと重なります。

悲しい現実と自分の心の折り合いをつけることがこんなにも難しいことか。
身体も教えてくれました。

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