【『大奥』感想1話】 冨永愛の鮮烈さと中島裕翔の純粋さが奏でる極上の協奏曲
ドラマでは登場しなかった大岡忠相だが、登場するならどんな俳優が演じただろうかと想像してみるのも楽しい。
![【『大奥』感想1話】 冨永愛の鮮烈さと中島裕翔の純粋さが奏でる極上の協奏曲](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FGrape%252F2023%252FGrape_1270291%252FGrape_1270291_95f4955be8cdc60cf8b7_4.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
※写真はイメージ
今回、脚本を担当する森下佳子は、いうなれば原作ものを解釈し脚本に起こす『名指揮者』である。
過去にはテレビドラマ『JIN−仁−』(TBS系)や、『義母と娘のブルース』(TBS系)等、原作ものの脚本を手掛けてその魅力を大輪の花として咲かせた。
原作をどう解釈し、どう魅力を伝えるか。
そのさじ加減に加え、森下佳子が手がける原作ありのドラマで重要な点は、原作を読んでいなくても、一つのドラマとして完結して魅力が伝わる再構成の妙だと思う。今作もまた、初回を見たところ間口は広い。
原作未読でも存分に魅力が伝わるドラマなので、是非多くの人に鬼才・よしながふみが紡ぎ上げた渾身の人間賛歌を堪能してほしいと願っている。
そして次週から始まる家光編は、作中でも屈指の哀切とロマンスの濃度が高い章だと思っている。
早くも次の火曜が待ち遠しい。
ドラマコラムの一覧はこちら
[文・構成/grape編集部]
かな
Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。
⇒ かなさんのコラムはこちら