「なんとなく使ってた」「え、意外と…」 高層ビルといえるのは〇〇が分かれ目?
1919年に制定された『市街地建築物法』には「建物の高さは百尺まで(百尺規制)」という規定があって、この百尺が30.303mになります。
そのため、この規制が撤廃された時に、『31mを超える建物は高層建築物』という規定が作られたというわけです。
簡単にいえば、10階建て以上なら高層建築物、つまり『高層ビル』と呼んでも、おおむね間違いではないと理解しておけばいいでしょう。
『超高層ビル』の第1号は『霞が関ビル』
『高層ビル』と同様に、『超高層ビル』という名称にも明確な定義はありません。
ただ、日本で『超高層ビル』という呼び名が付けられたのは、東京都千代田区にある『霞が関ビルディング』が初めてです。
同ビルは高さ147m、地上36階、地下3階建てで、日本における『超高層ビル』の草分け的存在といえます。
1968年4月に竣工した同ビルは、建設の様子が描かれた『超高層のあけぼの』という映画が製作・公開されるほどに、日本中の注目を集めました。
※写真はイメージ
では、『超高層ビル』、あるいは『超高層建築物』の一般的な定義はないのかというと、『高層ビル』と同じく法的な区分を援用して呼ばれます。