2023年12月19日 10:06
「無意識に使ってた」 老舗専門店に聞いた、料理の腕を上げるかつお節の選び方
お味噌汁や冷奴など、日頃なにげなく口にしているかつお節。実は、いくつかの種類があることをご存じでしょうか。
かつお節の種類と上手な選び方について、江戸時代から続くかつお節の老舗「株式会社にんべん(以下にんべん)」に問い合わせたところ、それぞれの特長を知ることで料理の味わいをグッと引き立てられることが分かりました。
荒節と枯節、本枯節とは
「かつお節は製造工程の違いで『荒節(あらぶし)』と『枯節(かれぶし)』の2種類に分かれる」と、にんべんの担当者さん。
「かつおの身を煮て、燻製と休憩を幾度も繰り返したものを『荒節』、荒節の表面を削ってカビ付けと天日干しをほどこしたものを『枯節』と呼びます。
荒節には燻しの香ばしさとかつおのしっかりとした旨みが、枯節はすっきりとした上品な香りとまろやかな旨みが感じられるのが、味わいの特長です。
また、枯節のなかでもカビ付けと天日干しの回数を増やして仕上げたものは『本枯節』や『本枯かつお節』と呼ばれ、かつお節の最上級品として位置付けられています」
荒節と枯節の見分けかた
削り節になってしまうと見分けがつきにくくなる両者ですが、誰でも簡単に見分ける方法があるとのこと。