2020年4月28日 04:26
初夏の訪れを美しく告げてくれる『小判』のような山吹の花
この黄金色の五弁の花、山吹は、八重と一重がありますが、一重には小さな実がつきます。でも一重より八重咲きの方が黄金色で見栄えがするので、花屋さんでは八重一色のようですね。
ヤマブキ一重
山吹の花のこの黄金色を江戸時代は、お金の小判のことを『山吹色』と例えて言っていたようです。時代劇で『山吹色』といえば小判のことです。
取留めのないことをお話し致しましたが、七重八重のこの山吹の花は、私にとっては初夏の訪れを美しく告げてくれる『小判』のような花であります。
元和歌
「七重八重花は咲けども山吹の実(蓑)の一つだになきぞ悲しき」
後拾遺和歌集より 中務卿 兼(かね)明親王(あきらしんのう) 作
<2020年4月>
フリーアナウンサー押阪 忍
1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2019年現在、アナウンサー生活61年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。
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