O型の人に献血を呼びかける日本赤十字社 その理由を聞いた
副作用を起こさないために、同じ血液型で輸血を行いますが、それぞれの血液型の特徴があり、O型の赤血球と、AB型の血漿は副作用を引き起こす要因となる抗原と抗体を持たない組み合わせになります。そのため、緊急時に血液型を調べている時間がない時などは、O型の赤血球製剤とAB型の血漿製剤および、血小板製剤の組み合わせで輸血することがあります。
―AB型の血液は骨髄移植後の患者さんに役立つと耳にしましたが…。
骨髄移植は、正常な血液細胞を造ることができなくなった患者さんに、ドナーさんから提供された骨髄を移植し、血を造る能力である『造血機能』を回復する治療法です。
骨髄移植では患者さんとドナーさんの血液型が一致していなくても、移植が可能です。
ただし、移植後から造血回復までの一定期間、患者さんの赤血球とドナーさんの赤血球が混在する時期があり、輸血の際に副作用が起きないような血液型の血液を選ぶ必要があります。
この時に使用する血液は、O型の赤血球製剤とAB型の血小板製剤および血漿製剤になることが一番多いため、AB型の血液は骨髄移植後の患者さんの回復に非常に重要となります。
―献血が特に足りなくなる時期はいつ頃でしょうか。