2018年9月5日 11:00
加入者約100万人、確定拠出年金「iDeCo」が持つ2つのメリット
「iDeCoは、扱う金融機関が用意する投資信託などを、毎月定額で購入し、運用するかたち。最終的に積み立てたお金を、60歳以降に年金や一時金として受け取るしくみです」(風呂内さん・以下同)
証券会社で投資信託を購入するケースとは違い、iDeCoの場合は大きなメリットがある。
【メリット1】拠出金は全額所得控除の対象!
「まず、拠出金の全額が所得控除されることが、いちばんわかりやすいメリットです」
毎月2万円を拠出する場合、1年間の控除対象額は24万円だ。
「所得によって税率が変わりますが、年収300万円の人は、所得税は24万円に対して5%の1万2,000円、住民税は10%の2万4,000円、合わせて3万6,000円の減税に。扶養家族になっている専業主婦は、所得控除について考えにくいですが、夫の税金を少しでも安くしたい人は一考の価値があります」
ちなみに、少額投資非課税制度のつみたてNISAは、控除の対象にはならない。
【メリット2】利益も非課税!
「株などの資産運用で得た利益は、約20%が課税対象。たとえば100万円の投資額が110万円に増えて、10万円の利益が出た場合、約2万円は税金となるのです。