行政を頼るときは遠慮するな!2040年代、正しい“幕の引き方”
日本人は我慢強さが美徳といわれますが、役所も慢性的な人手不足で事前に気づけないことも少なくありません。ふだんから役所や民生委員に相談できる関係を構築しておきましょう。民生委員とは、民生委員法に基づいて厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員のことで、相談内容については守秘義務もあります。『頼れるものは頼る勇気』を持つこと!」(大野さん)
■「最期」の迎え方はつねにアップデートせよ
「60〜70代前半までに財産分与等について決めておき、内容を定期的に見直すようにしましょう。時間がたつことで家族の環境や財産の価値も変わってくるものです。常に『最新版』に更新しておけば安心でき、新たな趣味など、ポジティブなチャレンジをする余裕も生まれます」(小島さん)
■文字どおり「自分の足で歩ける」ための努力を
「自分で自分のご飯が作れるというのは、家族に負担をかけないばかりでなく、本人にとっても『誇り高い老後』になると思います。この年代からは、一度寝付いてしまうと再び立ち上がるのが難しいもの。少しでも長く『自立』していられるように、体を鍛えることはあきらめないでほしいですね」(小島)
■高額な死亡保険はニーズに合わせて切り替えるべし
「子どもが独立した後の死亡保険は、葬儀費用程度で足りる場合がほとんど。