2018年10月19日 06:00
鈴木賢明大教授が明かす「『週刊新潮』に暴露記事を書かれた過去」
私が男性に興味がないとわかると、必ず「いいオトコに出会ってないからだ」と言われるんです。
鈴木:そういう悩みを、ご両親には相談できたんですか?
岡野:いえ、できませんでした。大学で上京して、はじめて私が女性と暮らし始めたとき、母に報告したんです。そしたら、音信不通というか、何も連絡がこなくなっちゃって。しばらくして、同棲を解消したと報告すると、「やっと病気が治ったのね」と言われた。私は、若いときは、長く生きられないとずっと思っていました。
鈴木:それはつらいですね。うちの親は幸い、私がパートナーと「結婚式」をしたとき参列してくれました。
けど、もうすでに親は介護されるくらいの年齢でしたから、今さら反対もできない、というのがホンネだったと思います。同性愛者の知り合いに、若くして亡くなっている人がたくさんいます。もちろん、はっきり自死した人もいるし、いまも亡くなった理由がわからない友人も多い。自尊心が低く、自分を大事にする気持ちが薄いので、病気になっても病院に行かず放置してしまうんです。それで、死んでしまう。
岡野:いまだって、当時の私と同じように傷つき、悩んでいる人はいるはず。そう思ったら、カムアウトして抗議せずにはいられなかったんです。
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