くらし情報『免震不正 都庁も通天閣も原発も…次々浮上する“疑惑の施設”』

2018年10月24日 06:00

免震不正 都庁も通天閣も原発も…次々浮上する“疑惑の施設”

さらに不正の疑いがあるオイルダンパーを使っていると報じられたのは、赤煉瓦の東京駅の「丸の内駅舎」、都心のランドマーク「東京スカイツリー」、大阪のシンボル「通天閣」、東京五輪の競技会場の「五輪水泳センター」など、たくさんの人が集まるスポットが少なくないのが気がかりだ。また「浜岡原発」の非常用ガスタービン用の建物、「伊方原発」の事務所棟でも使われているとされ、懸念が広がっている。

「世間の不安を払拭するためには、庁舎だけでなく、人が多く集まる場所や医療や文化などの施設名もすみやかに公表して、迅速に対応をするべきです」(大川さん)

耐震技術に詳しい名古屋大学の教授で、福和信夫・減災連携研究センター長も言う。

「免震用のオイルダンパーは基準値の上下15%の誤差が認められています。多少の誤差を想定してゆとりある設計をしているはず。問題のオイルダンパーを使ってもすぐに危険というわけではありません。しかし十分なゆとりを持たずに設計した建物があれば、揺れがおさまらずに周囲の地盤に衝突するなどの深刻な事態が起きかねません」
国土交通省は「国民の信頼を揺るがした」と言う一方で、第三者による検証をしたことを受けて「倒壊する恐れはない」

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