2019年1月10日 06:00
河瀬直美 私が東京五輪で撮るのは「支え合って生き抜く力」
「ドキュメンタリー国際映画祭のために、アムステルダム(オランダ)に1日。その後、ニース(フランス)で『Vision』(日本公開’18年6月)の先行上映があり、パリには4日間の滞在でした」
前夜、帰国したばかりというヨーロッパ出張を振り返る河瀬直美監督(49・※瀬は旧字体)。パリのポンピドゥー・センターでは、1月6日まで「河瀬直美監督特集特別展・特集上映」を開催。特別展では「生命」「自然」「世界」「家族」など、河瀬作品に共通するテーマを写真や映像、インスタレーションで紹介。特集上映では、初期の短編から最新作まで、約40作が一挙に上映された。
「そのオープニング・イベントで、『Vision』で主演したジュリエット(・ビノシュ=フランス人女優)が挨拶してくれました。彼女はいま、是枝裕和監督の新作に出演中なんですが、その日のテイクを終えたその足で駆けつけてくれて……」
河瀬さんは、カンヌに愛された監督だ。’97年、『萌の朱雀』で、カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を、史上最年少の27歳で受賞。
’07年には『殯の森』でグランプリ(審査員特別大賞)