2019年3月19日 17:00
独身歴6年の辻仁成流「孤独との付き合い方」(JINSEIのスパイス!第22回)
僕が僕であるために、僕も孤独を愛しています。孤独はストレスがない。孤独はうざくない。気を遣う必要が一切ないのですから。フランスのママ友にもこの哲学を教えてあげました。フランス人のママ友社会も結構面倒くさいらしいんですが、「孤独でいい、と割り切った途端、急に楽になったわ」と感謝されました。他人とのコミュニケーションをいっさい遮断するわけじゃありません。ただ“群れない・つるまない”だけでいい。
孤独で十分と腹をくくることで、これまでの面倒くさい関係から解放されますよ。
どうですか?こう考えると孤独もまんざらじゃないでしょ?まず、孤独もそんなに悪くないと思うことが大事。その上で、面倒くさくない、上下関係のない、自然に向き合える人が出現したら、普通にお付き合いすればいいのです。他人への期待を持ちすぎるから苦しくなる。自分の基本は孤独だ、と思っていれば迎合することもないし、へらへらしないですみますし、嫌な思いをすることもないのです。
孤独でいることで逆に人が近づいてくることもあります。「あなたのようなどっしりとした生き方に憧れます」と言われることもあります。他人の顔色を窺い、周囲の目を気にしながら、嘘の友情で軽く繋がるよりも、自分をしっかり持って、芯のある日常を生きていれば、同じような志を持った仲間がきっと現れます。