倍賞千恵子と熟年夫婦役―藤竜也「映画は僕がモデルのようなもの」
藤の愛妻家ぶりは、数年前に出した自著本で《いまは妻に片思い中》とつづるほど。毎晩寝る前に握手をするのが習慣と聞いているが。
「やってる!やらないと気持ち悪い。もう3~4年くらいになるかなあ。握手しようと約束していれば、正々堂々と1日いっぺん触らせていただけるでしょう(笑)」
夫婦関係で大切なことは?
「傷つけないこと。僕も傷つきやすいし、妻を傷つけたくない。結局、好きだから、惚れているからね」
「惚れる」――それは藤が出演作品を決めるときの動機でもある。
「決め手は嗅覚、とあいまいな言い方をしてもいい。
この映画を見てみたいと思う台本、それもひとつ。そして何よりも作品に惚れることができるか否か、それがいちばんの決め手かもしれないですね」
現場では“素直で、一生懸命行こう!”と心がけている。
「人の話というのはこちらのすくい方ひとつで必ずプラスになる。だから、相手の年齢に関係なく耳を傾けることはしていきたい」
5月には映画『空母いぶき』の公開も。挑み続ける原動力は?
「演じるというのは面白い!絵描きが人物画を描くように、自分は自分の肉体を借りてほかの人間を描く。実に面白いし、飽きない。願わくば、光る役が欲しいね」
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