チャゲ語る「チャゲアス再開に向け、声も体も鍛えてる」
まっすぐに記者を見つめて、チャゲは言う。
「それでも自分のなかで解散は考えたことはありません。CHAGE and ASKAは俺の人生、そのものだから」
6月某日、都内のスタジオで、チャゲは新譜のレコーディングに臨んでいた。前かがみで少しガニ股の姿勢でマイクの前に立った。トレードマークのサングラスは外したが、帽子はそのままだ。
イヤホンから流れるカラオケのテンポを確かめるように、指を1つトンと当てて、歌い出す。透明でみずみずしいハイトーンボイスが響き渡った。
「最盛期に近い力は出ているんじゃないかな。
いや、それよりも確実に進化している。キーも上がっているし、前より声も出ているんですよ」
’01年、2度目の結婚をしたチャゲは、’08年にはパパになり、私生活も充実。食生活をサポートしてくれる妻のおかげで、体調も万全だ。昨年秋ごろからは、体幹を鍛えているという。
「週5回、公園で“小走り”をしています。ジョギングじゃなく、あくまで、小走りですが(笑)」
トレーナーのアドバイスを受け、2~3時間の小走りをした後は、発声練習も欠かさない。
「2年くらい前まで『歌とはなんぞや』みたいな哲学っぽいことを考えていたんですが、深く考えなくても、ちゃんと歌えば届くんだって、いまさらながら、迷いがなくなった。