萩本欽一明かす「墓に一緒には入れない」妻の発言の意図
「まだ子どもが小さかったとき、ぼくは“家族を顧みない旦那”と言われるのがイヤだったから、どんなに忙しくても日曜だけは休みを取って、毎週子どもと遊びに行ったりしていたの。そしたらお母さんが『あなたが無理して楽しそうにしているのはバレバレだし、そういう付き合いをすると、子どもたちがかわいそうだから、やめたほうがいい。そんなことなら、仕事を思いっきりやれば』って。それ以来、ぼくは子どもをほったらかしにして、お母さんにまかせっきり」
かつてはその多忙さから、欽ちゃんは家に帰れないこともしばしばあった。だが、子どもたちも所帯を持つようになり、夫婦ともに年齢を重ねてきたいま、“2人の会話”も増えてきたという。
「半年ぐらい前に、家で珍しく2人きりだったことがあって。それでお母さんに、『欽ちゃんのどこが好きで一緒になったの?』と聞いてみた。そしたら『好き?』って、すごくイヤそうな顔で言われて(苦笑)。
ただ、彼女はしばらく考えて『“好き”ではないわね。ただ、ずっと“ファン”だった』って。そのときに、彼女のこれまでのスタンスが全部わかったような気がした。お母さんは、ぼくの一番のファンとして、“たくさんいるファンの人たちを邪魔したらいけない”という人生を送ってきたんだな、と。