解約応じず、電話もつながらず…「葬儀の互助会」続出トラブル
「“解約渋り”はよくあるパターン。催促の電話をしてもたらい回しにされることもあるようです。まったく進展しない場合は、互助会問題の管轄である経済産業省の相談窓口や消費生活センターに事態を説明しましょう」
解約の際は、積立額の全額返金ではなく、約款に定められた解約手数料が差し引かれる。
「手数料は平均して15%とかなり高額。昔は25%という互助会もザラにあったので、経産省の働きかけによって、これでもマシになったのですが……」
【ケース3】積立額ではとうていまかなえない葬儀費用を要求された
父親から「50万円を互助会で積み立てている。いざというときは、それで葬式を」と聞いていた長男のCさん。
積立金で葬式ができると安心していたが、実際には、「祭壇は80万円から。料理も増やしたほうがいい。
棺もランクアップできる」とオプションがかさみ、優待価格どころか、追加で150万円を請求された。
「まず、葬儀費用を全額まかなえる互助会プランはほぼありません。ただ、互助会を運営する葬儀社に、望んでもいない100万円単位の豪華な式を挙げさせられたという苦情は後を絶ちません」
結婚式と違い、急を要する葬式は、業者の言われるがままになりがちだ。