2019年9月12日 06:00
末松義規議員明かす「高齢者引き出し制限」銀行の“真の狙い”
という基準を設けている地域が多いのも事実。
この問題を、昨年12月の国会で提起した末松議員は、自身の体験談を踏まえてこう振り返る。
「3年前、まとまった費用が数百万円必要となり、妻と一緒に東京・銀座のM銀行にお金を下ろしに行ったときのこと。妻の口座から引き出す手はずだったので、私はロビーで待ち、妻が窓口に行って手続きをしました。すると女性行員が、“引き出せない”と。妻は前日に金額を連絡し、当日は身分証明書、印鑑そして通帳・カードもあるのになぜ?と聞くと、“警察を呼びますけどいいですか”と言われたんです」
すぐに、築地署から3人の警察官がやってきて、多くの客がいる前で、末松議員の奥さんに対する事情聴取が始まったという。
「私もすぐに駆け付けて、何か問題でもあったのか?と尋ねたら、“オレオレ詐欺の可能性がある”と言うんです。当時、妻は58歳でそんなに高齢なわけでもないのに、しつこく疑い続けられ……。
私と妻が何を言っても信用してくれない。それで私は名刺を出したんです。すると態度が急に変わった。もし、この場に妻しかいなかったら、そのお金が下ろせなかったかもしれない。これはやりすぎだろうと思いましたね」