2019年9月27日 06:00
『なつぞら』本編も顔負け!なつの“モデル女性”の育児奮闘
’07年、おしどり夫婦に突然の別れが訪れる。
「奥山は、故郷の仙台に暮らす母のお見舞いを懸命に行っていました。その疲れもあったのか、風邪をこじらせて肺炎になって。病院では『風邪』と言われたのですが、高熱が下がらず、みるみる弱ってしまい……入院から5日で逝ってしまったんです」
それから10年後、’17年6月に小田部さんは大病を患い緊急入院。入院生活は5カ月にもおよんだ。
「医師からは『もうダメだ』と言われて、息子は葬儀の準備をしていたほどだったんです。それでも、なんとか生き延びることはできましたが、リハビリをしないと歩くことができませんでした」
退院から数日後、NHKの担当者が「アニメーション黎明期の世界を描きたいので、当時の話を教えてください」と訪ねてきた。
「もちろん、そのときに奥山の話もしました。
僕がいまでは自分の足で歩けるようになったのは、きっと『このドラマを、ちゃんと見届けるのよ』という奥山の導きだったのかもしれないね」
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