2019年9月27日 15:50
太陽光パネルは設置無料の“レンタル”より自腹がお得なことも
問題は、10年間の電気料金です。第三者所有モデルは、10年間に発電される電力も事業者のものですから、個人はわが家で発電された電気と、不足分は電力会社の電力を買うことになります。電気料金は京セラ関電エナジーの試算によると、通常より年約1万円安くなります。とはいえ月数百円では、大きくお得とは言えないでしょう。
いっぽう、太陽光パネルを自腹で設置した場合は、発電した電気はタダですし、余った電気を売ることもできます。雨天や夜間などは電力会社から電気を買いますが、電気代は大幅に下がります。
さらに、太陽光パネルの設置費用は高額ですが、売電収入と電気代節約の合計が7~10年積み重なると、元が取れるといわれます。
仮に7年で元が取れたとすると、8年目からはもうけが出ることになります。
第三者所有モデルは10年間レンタルで、もうけが出るのは11年目から。とすると自腹で設置したほうが得というケースも。
また、自治体などの補助金が利用できれば初期費用が抑えられ、元が取れるまでの期間が短縮できます。反対に、自宅の日当たりや気象条件などにより、元が取れるまで長くかかるケースもあります。さまざまな条件で損得は変わってきますから、相見積もりを取るなど、よく比較検討してください。