2019年11月7日 11:00
八千草薫さん急いだ遺言書…愛犬と愛猫の行く末心配していた
5月のイベントではその墓苑も見ていただけてよかったと思います。そのときは闘病中にもかかわらず、お元気で喜んでいたのですが、訃報を聞いて驚いています」
一人暮らしを続けていた八千草さんが帰宅すると、毎日出迎えてくれたのが、シェットランド・シープドッグのヴェルディ(オス)と元野良猫のフィオリだった。
《犬と猫だけど仲よく、私のことを玄関で待ってくれています。それだけで、とても幸せな気持ちになれます》(本誌’18年5月8日・15日合併号のインタビュー)
ヴェルディは八千草さんにとって12匹目の愛犬だが、実は飼うにあたって躊躇したという。今年6月に出版した著書『まあまあふうふう。』(主婦と生活社)では、次のように書いてある。
《「自分がもうそろそろ終わるという頃に、この子たちが何歳になるのかを考えないと……」(中略)「飼いたいけど我慢しよう……!」直前まで、そう思っていたんですけれど、最後の最後で我慢できなかったんですね》
“この子たちより先に旅立ってしまったら申し訳ない”、愛犬や愛猫たちを寂しさ癒されながらも、ときおりそんな不安も湧き上がってきたに違いない。
八千草さんは80歳を過ぎたころ終活を思い立ち、遺言書を書き始めたが、一度は断念している。