くらし情報『中国の研究室がSARSの30倍で進める「新型肺炎」治療薬開発』

2020年2月6日 06:00

中国の研究室がSARSの30倍で進める「新型肺炎」治療薬開発

通常なら、試験管内での実験や動物実験を経て、臨床試験を検討するのが一般的。だが、今回は、すでに市販されている抗HIV薬であることと、感染者が増えていることを踏まえて、中国は新型ウイルス感染者への投与を開始し、薬の効果を確かめる治験も同時に行っている。

「薬を投与する群と投与しない群に分けて、効果を調査しています。それほど長い時間はかからず、1カ月ほどで結果が出るでしょう。日本国内でも承認されて安全性が確保されている抗HIV薬なので、効果が実証されれば、日本でもすぐに投与できる環境が整うはずです」

効果を証明できなくても、同時進行でほかのタンパク質の働きを阻害できる薬がないか調査しているので、つぎの候補薬はすぐ見つかるという。

「実は中国では20カ所を超えるラボが資金とマンパワーを投じて、フル活動で研究を進めています。SARSのときに対応が遅れ、国際的に非難を浴びた苦い経験が生かされているのです」

「女性自身」2020年2月18日号 掲載

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