くらし情報『辻家で実際に起こった兄弟間の相続トラブル(JINSEIのスパイス!第66回)』

2020年3月3日 17:00

辻家で実際に起こった兄弟間の相続トラブル(JINSEIのスパイス!第66回)

ということですから、なんで僕がやらないとならないのか、となるわけです。でも、母の面倒を毎日見てくれている弟のことを思うと、そのぐらいのことはしてやらなきゃとも思います。彼が遺産を相続することに、もちろん異論はありません。ただ、最初に「兄貴、こうなったのだけど、僕が相続していいよね?」みたいな一言があればよかったかな、と思います。それが「筋」というものです。そういう思いやりの一言があれば、「当然でしょ。お前には感謝しかないんだよ」という流れに落ち着くわけですから。

僕らはこのようなことで仲たがいすることはありませんし、そのマンションの売却金が弟の老後のために役立つなら願ってもないことです。
いつも、何よりも、まず弟のことが心配でしたからね。そんな僕らのような良好な兄弟関係でも、「えー、筋が違うだろ、紙切れだけ送ってきやがって」となるのですから、もうちょっと複雑な遺産相続のある兄弟関係では揉めるのも当然でしょう。

そこで、奥様。あなたにできることは「娘の結婚式に出て、一緒に祝ってやってほしい」と下のお兄さんから上のお兄さんに連絡させることかもしれません。僕の知り合いに全く同じケースの兄弟がいました。

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