2020年5月9日 06:00
パニック症候群とがん手術乗り越え… 野口五郎語る家族の支え
それが初対面。その後、共通の知人に呼ばれて少し、話した。
「そしたら雑誌か新聞に“交際”って出た。参ったなぁと思っていたら、彼女から電話がきて。『ご迷惑をおかけして』って」
それがきっかけで、本当の交際が始まった。縁は異なものだ。野口は01年2月に結婚。父親になると、野口の“音楽オタク”生活は一変する。
「初めてプライベートでデパートに行きました。デパートなんて売れない時代に営業に行ったくらい。買い物するのは初めてで、前日、下見に行って、駐車場から売場までの行き方を調査した(苦笑)。僕が世間のことをあまりにも知らないっていうことが恥ずかしくて」
ディズニーランドへ行ったときは、まだ小さかった子どもから「お父さん、子どもよりはしゃいでる」と、言われてしまった。
結婚して19年たつが、いまも仲よし夫婦だ。
「(妻は)スポンジみたい。音楽オタクの僕が、変なことをしても、わがままを言っても吸収してくれる。だから、けんかにならない。
芸能活動からも少し離れて、家族のために頑張ってくれています」
家族の温かさを感じながら活躍を続ける野口だが、実は18年、食道がんが見つかって手術を受けている。