2020年6月29日 11:00
小林麻美語る“少女A”時代 家庭での寂しさ紛らわし遊び歩いた
「本当に25年間は、子育て一筋でしたから……。着ているのも、いつも家では汚れてもいいスエットだったり(笑)。そんな話でよかったら、今日は何でも聞いてください」
そう言って、ひたすらに孤独だったという少女時代のことから、あけすけに話し始めた。
「家族はもちろんいたんですが、いわゆる団らんを味わうような家庭は、私にはなかった」
53年11月29日、東京都大田区に生まれた小林麻美さん。父親は会社経営、母親も美容室を経営しており、何不自由ない環境で育った。
「お金には困りませんでしたが、それより、学校から帰ったら母親がオヤツを用意して待ってくれているような普通の家庭、そう、テレビの『サザエさん』のような家庭に憧れていました」
180cmの偉丈夫で、大型バイクも乗りこなす趣味人の父は、娘にとって理想の男性像でもあったが、自宅のほかに別宅を持ち、愛人がいることもわかっていた。
「母はよく泣いていたかな。父と諍いがあると、母が荷物をまとめ始めたり。
幼かった私は、『ママが家出しちゃう』と不安でなりませんでした」
中学に上がるころ、家庭での孤独を紛らわすかのように、遊び歩く日々が始まる。