雅子さま“前例なき情報発信”で示された「皇室の新様式」
だが雅子さまは、ご自身のお務めを国民に伝えるために“前例なき試み”に踏み出された。公務などのお出ましもなく、この災厄にも国民に寄り添い対話することのできないジレンマが、雅子さまのお気持ちを後押ししているのだろうか――。
皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんもこう話す。
「上皇ご夫妻が実践されてきたように、祈るだけではなく行動することによって、国民との距離は縮まり、被災者に寄り添う心も伝わります。両陛下は医療や介護などさまざまな分野の専門家から、コロナ禍における現場の状況をお聞きになっています。ただ、両陛下はそれだけでは足りないとお考えのはずです。コロナ禍の今だからこそ国民を思う気持ちを具体的な形で示したいとお考えになっていることでしょう」
すでに皇室内では、さまざまな前例なき試みに向かって、皇族方が動きだしている。秋篠宮ご一家は、新型コロナに関して何度も専門家とオンライン会談を重ねている。
また、三笠宮家の彬子さまは7日、オンラインセミナーに参加され、九州の豪雨で被災した人たちに向けて、お見舞いの言葉を述べられた。
「すでに皇室の中でもオンライン交流は取り入れられているのです。今後はさらに“皇室の新様式”が進むことになると思います。