世良公則が激怒した大臣の一言「楽しげにやっていますね」
9割9分、無理だと言われた、繁殖業の許可制などを盛り込んだ動物愛護法改正が実現できたんです」
こうした体験が、現在のコロナ禍において、SNSや政治家との対談動画を通して、意見を発信するきっかけの一つとなっている。
「事の始まりは2月後半、自粛の空気が流れ始めたころ。以降のライブをどうするのか、スタッフを集めて話し合いをしているとき、関係のある小さな制作会社の社長さんが、自ら命を絶ってしまったことを知ったんです」
千人規模のホールでもキャンセル料は100万円、それ以上だと500万、1,000万円ともなるという。
「当時は何の補償もなかったので、絶望したのでしょう。自粛が長引けば、同様の被害が出るはず。これは黙ってはいられないじゃないですか」
だが“ステイホーム”“ワンチームで乗り越えよう”が世の風潮で、有名アーティストらは自宅で楽しめる動画などをアップした。
「それはアーティストの役割でもあるけど、ある大臣が“楽しげにやっていますね”と言うのを聞いて、ふざけんなって。彼らアーティストの裏には、ステージを支えるフリーランスの音響、照明、会場関係者、バックミュージシャンたちがいて、人生が“蒸発”しているんです。